新卒入社から3年間を振り返る


前置き

本日、昨期(3年目の下半期)の評価が返ってきたので、自分の社会人になってからの3年間の生き方を、後に振り返ることができるように記録しておこう思う。

自己評価と、返ってきた評価をもとに、今何を考えているかを残しておくのかがメインなので、独り言くらいに思ってもらえればありがたい。

また、社外秘の情報をかけないので、会社の細かいところはぼやかして書かざるをえない点は、ご留意いただけるとありがたい。

自分がどういう想いで今の会社に就職したのかは過去記事を参考されたし。

振り返り

1年目上半期

弊社は、6月中頃~末くらいまでが全体/エンジニア研修で、その後、少し大きめの部署単位でのOJTを挟んで、10月から正式な本配属となるスケジュールだった。

今思うとなんでこんなことで悩んでいたのかという気もするが、研修は結構しんどいなぁと思いながら過ごしていた気がする。
周りの技術力が自分と比べて高いと感じていたし(今もその点はあまり変わらないかもしれないが)、今後やっていけるんだろうかと結構心配していた。
自分の入社した年がコロナ全盛期だったこともあり、当初はオフラインも交えて行う想定だった研修が、全てオンラインになったことも影響していたのかもしれない。

そんな状態で始まったOJTも、自分の部署はいくつかのチームをローテーションしながら回っていく方式を採用していた。行く先々で触る技術も必要な知識も違うので、早く自分の定位置を決めてもらって、そのチームで必要となる技術領域や知識を落ち着いて身に着けたいなぁと思っていた。
通常はこの中から本配属のチームが決まるのだが、いざ配属が決まったチームはOJTで回っていないところで、10月になるのにまた0からのスタートになるのかぁと不安でいっぱいだったのを覚えている。

とはいえ、今振り返る分には、ごく一般的な新卒としての半年を過ごしたのではないかと思う。

給与体系

さて、今後の話にも関わってくるので、弊社の給与体系について、ここでざっくりぼかしながら書いておく。

弊社の給与は、グレードと呼ばれる大きなくくりと、その中でのランクと呼ばれる小さなくくりで決まる。(正確には途中で変わるので、「決まっていた。」が正しい。)
新卒入社の際は一番下のグレードになるのだが、学部卒だとその中の真ん中位のランク、院卒だと上の方のランク、みたいな感じでのスタートになり、
2つ目のグレードがやや中堅くらい、3つ目のグレードが中堅~リーダー、4つ目以降は部長格以上~、くらいの感覚だと思ってもらえると良いと思う。

全社的に、3つ目のグレードは、割としっかり一人前に成果をあげられるようにならないと上がれないという感覚で、新卒5年目くらいまでにこのグレードになると優秀、早い人だと3年目後半くらいからこのグレードになる人が現れるようなイメージである。(と思う。)

そのため、ぼんやりとではあるが、5年目までにこのグレードになることを一つの目標として頑張っていこうという意気込みは(一丁前に)この時点で持っていた。

1年目下半期

そんなこんなで配属先チームの一員となったわけだが、この半期は正直何もできなかったと言っても過言ではない。

新卒1年目という免罪符を掲げたとしても、できたことがあまりになさすぎるし、(今思えば)もっと貪欲に、しっかりドメイン知識を習得できるよう、時間をかけて一つ一つのタスクに取り組むべきだったと思っている。

先述した通り、自己評価として、自分に技術力があるとは思っていない。そういった焦りもあったのか、少しでも早くチームに貢献したいという気持ちが空回りして、タスクを早くこなそうとする意識ばかりが強くなってしまっていた。

結果としてほとんど何もわからないまま半年が終わったと思う。(自分が試験からリリースまで結構しっかり関わった案件も、リリースしたら事故ってしまった。)

今振り返っても、もっと何とかできたんじゃないの?と思うくらいには酷かった。毎年入ってくる自分の後輩を見るたび、よりそう思う。

そんなこんなで、返ってきた評価としても、グレード内のランクが1つ上がるだけで、「それはそうですよね!」という感じだった。

新卒の人に、「土台のないところに家は建たないわけで、そこを履き違えないでね」というアドバイスを心の底から送ることができるのが唯一の救いだろうか。

2年目上半期

そんな状態で始まった2年目だが、この上半期の途中までに、チームメンバーの出入りが結構あった。

1年目下半期途中~2年目上半期前半にかけて、中途の人が2人ほどジョインした一方で、既存のメンバーも2人ほど、他チームや他社へ移っていった。

新卒配属が10月で、それまでは新人くらいのつもりでいたので、チーム内での自分の立場が一番新入りではなくなる、という状態が想像より割と早くに来てしまって、何もわからないのにどうしよう、という不安が増大したのを覚えている。

一方で、触れた領域についての理解は割とできるようになった自覚もあり、移行作業などの自チーム内で完結するようなタスクの見通しは良くなりつつあった。
相変わらずドメイン知識は不足しているなぁと思いながらも、自分で方針を立てるところから、ゴールまで完遂する、といった経験をこの半期で初めて経験し、わからないながらももがいていたと思う。

評価としても、2つ目のグレードにあげて頂き、もっと頑張っていこうという気持ちになったのを覚えている。

余談だが、配属後初めてチームのメンバーとオフラインで顔を合わせたのもこの半期だった。
オンライン主体が前提の会社ではあるが、オフラインはオフラインの良さがあるなぁと思ったのも、入社前には考えられなかった点だと思う。
ホワイトボードって良いですよね。

2年目下半期

昨期に続きチームメンバーの変更が大きくあり、2人が別チームの人と入れ替わり、新卒の後輩が入ってきた。
チーム歴でいうと、2年目ながら、上長、(他チームとの兼務もある)先輩2人に続いて自分(9人中4番目)、という状態になり、自覚だけはどんどん増していった。

関わった業務としては、昨期とそこまで変わらず、自チーム内で完結するようなタスクをひたすらこなしていたが、スピードはかなり改善された。
チームの目標に関わった数でいうと、自分が一番関わっていた気がするくらいには、ひたすら数をこなしていたと思う。

この時期ぐらいから、わからないなりに運用対応をする頻度も上がり、アラートのキャッチなど、とりあえず自分が一次請けしてこなせるものはこなす、みたいなことも増えた。

その一方で、徐々にわかる範囲が広がりつつはあったものの、優秀な同期の話を聞いていると、すごいなぁ、自分はまだまだだなぁと自信がなくなることも多かった気がする。

また、少し余談にはなるが、(薄々感じてはいたが)将来はマネジメント側にまわりたいなという想いが確信に変わったのもこの時期だった。自分より技術的に優れた人が多く、そういった人が不自由なく業務に専念できる環境を作る側にいく方が、自分としても、全体としても嬉しいのでは?と思っており、今でもその考えは変わっていない。

評価としては、ランクを2つほどあげて頂いて、成果としては妥当かな、むしろ少し多めに見てくれたかな、と思った記憶がある。

3年目上半期

自分の中で、急激に成長実感があったのがこの半期だと思う。

外部チームと関わる案件のチーム内リードを初めて任され、スケジュールやら要件定義やら設計から、かなり色々と考えて業務に取り組んでいたと思う。
その中で、(当然ではあるが)自チームのドメイン知識についても理解せざるをえない場面が多く、これまで断片的だった知識が繋がっていった感覚があった。
また、純粋な開発経験の不足を感じていたタイミングで、設計からテストまでを自分が担当した部分もあり、そういった面での自信のなさが軽減された。

また、この案件は、PMの方も非常に優秀な方だった(と自分は思っている)ので、案件をうまく推進していくにはどういったことに気をつけなければいけないのか、ということを学ぶ良い機会にもなった。将来マネジメント側にいきたいと思っていた自分にとって、開発/マネジメントの両面で多くのことを吸収でき、とても充実感があった。

加えて、OJTを受け入れる担当にもなった。勉強とかと同じく、自分が受け入れる(説明する)側に立つことで、より自チームの扱っているものについて理解を深めることができたと思う。
(OJT担当した子たちは自チームへ配属されなかったが、出社時に向こうから気づいて「〇〇さーん」って声をかけてくれたのが結構嬉しかった。)

結果として、案件としての評価や会社への貢献度合いも高く、自分も「しっかり会社に貢献したぞ!」と胸を張って言える半期になった。

評価としても、2つ目のグレードの真ん中くらいのランクまで一気にあげて頂き、多くの面での自信にも繋がった。

3年目下半期

この半期も昨期と同様、別チームと関わる案件のチーム内リードを任された。
昨期ほど規模が大きいものではなかったが、それ故に悩む場面も多かった。

スケジュールやらマイグレーションやらの調整など、自分が主体となって動かしていかないと決まらない部分も多くあり、案件や関わる人によって、進め方がこうも違うのか、と(良くも悪くも)痛感した。(3年目の上半期と下半期でこの両方の経験をできたのは、自分にとってとても良い経験だったと思う。)

また、案件単位だけではなく、他の案件まで考えた場合に、こうするべきではないか?みたいな、広い視点を持てるようになったのも、この半期での成長点だったと思う。

評価としては、この半期から、ランクという概念がなくなり、グレードと昇給額のみの給与体系になった。給与ベースで見ると、おそらく2つ目のグレードの上の方まで上げていただき、5年目までに3つ目のグレード、という新卒1年目当時にふわっと描いていた目標が、現実的な目標として捉えられるようになった。

総括

振り返って文字起こしをしてみると、紆余曲折ありながらも、割と頑張った3年間だったのではないかと思う。

自分の中で、自己評価と会社からの評価に乖離が生じたときが、環境を変えるべきタイミングなのかなと思っているが、今のところ、この3年間はその乖離が大きいと感じたことはない。

適切に評価して頂けていることへ感謝しつつ、評価して頂いたからには、もっと頑張っていかなければいけないな、と改めて思っている。

この4月からは4年目に突入したが、チームの先輩がまた一人別チームへと異動し、チーム歴でいうと8人中3番目になった。
まだまだ足りない部分は多々あると自覚しているが、このチームと言えば「リーダーの〇〇さんか自分か」と言われるくらいの存在感を出していきたいなと思う。

自分の雑なメモではあるが、何かしら思うことがあればコメントでもいただけるとありがたい。

退勤後にわーっと書きなぐったので、後々追記するかも。


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