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クォーターパネルのGPR (グループルリペア)


今回は車のクォーターパネルのGPR(グループルリペア)です。



リアドアとクォーターのガーニッシュは交換ですね。



デントライトで照らすと、より凸凹具合がハッキリ見えます。



写真ではわかりづらいかもですが

リアドアに比べてクォーターの方が少し低くなって

段違いになってしまっています。

1番大きいタブがKECO スーパータブ(10×5)


まずは1番、入力が強かったであろう部分から引き出していきます。


KECO センチピード リジット アイス 25×105mm


クォーターの角の部分を強く引き出すために

KECOのセンチピード リジット アイスを使います。

つけかたは角にタブのセンターを合わせます。


今回の車ではないですが、こんな感じ


タブのセンターをクォーターの角に合わせますが

スキマが空いてしまうので、そこにグルーを追加します。


今まではセンチピード リジット タブでこのような引き方をしてましたが

最近、KECOから角専用のタブが発売されました。

もちろん僕は買いましたので(笑)

次からは使ってみたいなとワクワクしています。


KECO 150mm ブルー フレキシブル ヒンジ タブ セット



リペアの続き


引き出したり叩いたりを繰り返します


パテをつけて塗装屋さんにパス


クォーターガーニッシュをつけてスキマなどを確認


今回使ったツール


凹みをたいらにするには、引き出すだけではなくて凸の叩きも重要です。

弾性変形でしたら引き出しだけでもイケるかもしれませんが

たいていの凹みは塑性変形が多いと思います。

その折れている部分を叩いてテンション抜いてあげると凹みが出やすくなります。

そこで使うのがブレンディングハンマーとポンチですね。






ブレンディングハンマーとポンチでたいらにした例


このようなパネルの折れを叩きでたいらにします。



叩きのみでこんな感じにたいらにできます(完璧ではなく粗はありますが)


キツい折れや凸に対しては

面が広くて緩やかだったり

やわらかめの打面を使い叩きはじめます。


チップはブレンディングハンマーやポンチにつけて使います。


左端にある長方形のチップはメタルですが打痕がつきづらく

手前のゴムのカバーを装着することで、さらにやわらかく叩くことができます。

その他のチップはレザーだったり、ゴムのようなプラスチックかな?

凸の状態で使い分けます。


そしてもう少し強めに凸を叩き落としたくなってくると

メタルのカーブがゆるい打面であったり

プラスチックの細い先端に変えて叩きます。



最近のお気に入りはコレら


僕がデントリペアでよく使用するブレンディングハンマーとポンチです。

左端のブレンディングハンマーの頭はメタルですが鏡面仕上げになっていますね。

基本的に塗装面に傷がつかないです。


キツい塑性変形に対して強く叩くと傷がつかない訳ではないですけどね。


デントリペアの時は塗装面に傷をつけないようにするので

ブレンディングハンマーやポンチに神経を使います。

ですが今回のようなGPR(グループルリペア)の場合は塗装する前提ですので

そこまで打面に気を使わなくてもいいと思います。

塗膜にあまり傷がつかない程度のキレイな打面のハンマーやポンチなどであれば。


GPR(グループルリペア)はグルーやタブの引き出すツールに目が行きがちですが

凹みを引き出すためには凸を叩くことが重要なので

グルーやタブとともにブレンディングハンマーやポンチも大事です。



以上、ありがとうございました。


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