見出し画像

バイク用のハンドルリモコンを自作する

はじめに

以前、スマホ用リモコンを自作しました。

タッチパネルに触らずに殆どの操作ができるようにしたので、グローブを脱ぐことなくさっと操作できる、これはこれで非常に便利で手放せないもの。

なのですが、操作のためには短時間とはいえハンドルから手を離す必要があります。そのため、じっくり操作できる余裕のある時間でなければなりません。

これがその以前作成したリモコン。ゲームのコントローラを流用しています。

PTTスイッチとの出会い

高級車のステアリングスイッチのように、ハンドルから全く手を離さずに操作できないか…

そうずっと思っていました。
高級バイクであればmySPINなどの操作用ボタンが純正でついていたりしますが、ジクサーにそんなものはありません。

探せば、中華製の便利そうなリモコンは色々出てくるんですが、こちらはいかんせん技適通ってなさそうなものばかり…

色々探していて、ついに見つけました。
KTEL KT028WPという、ハンドルに取り付ける無線機用PTTスイッチです。

取り付けるための結束バンド取り付け穴と、カーブがついている

無線機のPTTを操作するために考えられたスイッチですから、防水性、操作性、取り付け含め期待が持てます。

2つ取り付ければ、結構幅広い操作ができるようになりそうです。

問題は、これは単純にモーメンタリなスイッチであり、スマホ等と接続する機能は一切ないということです。

というわけで、変換ボックスを自作しました。

自作した変換ボックス

マイコンにはBluetooth搭載マイコンのM5 ATOM Liteを使用。
(これが1500円程度で手に入る、いい時代です)

これを
こうして
こんな感じに収めます
はんだ付け & ホットボンド付けして収めました
簡易的な防水処理をして、取り付けました

プログラム

プログラムは、下記を参考に、大幅にアレンジを加えたものを使用しています。
ATOM Lite/MatrixをBLEキーボードにする (github.com)

実際のソースは以下です。
外部スイッチをATOM Liteを使ってBLE Keyboardに変換するやつ (github.com)

プログラム上は音量操作に割り当てていますが、実際にはさらにKey Mapperを使い、長押し時に特殊な動作をするようになどカスタマイズをAndroid側で行っています。

回路

回路図は単純すぎるのでありません
(Grove端子に、GNDに落とすスイッチを繋いだだけの構造です)

電源はバイク本体に増設してあるUSB電源ポートから取っています。

使い勝手

まだ短時間しか使っていませんが、格段に便利です。
変換BOXはかなり余裕のある作りで、コンパンクトに作ろうと思えば1/5くらいのサイズになるはずなので、今後調整してみようと思っています。