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サプライネットワークまで含めた価値創造プロセス全体を管理する

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、組織のパフォーマンスを向上するための最も重要な質問集です。質問に答えることで自ら気づき、改善を繰り返していくことで、現在と未来の成功を確実なものにしていきます。
 6.1 業務プロセスでは、主要製品と業務プロセスをどのように設計し、管理し、改善しているかを尋ねます。

 サプライチェーンまで含めた価値創造のプロセス全体の管理について尋ねます。

(7)サプライネットワークをどのように管理していますか。
(Baldrige Excellence Builder 2021-2022 より。翻訳筆者)

 サプライネットワークは、サプライチェーンの拡張概念です。お客様に価値を提供するサプライヤーやパートナーなど関係組織との協働の連鎖が、一本のチェーンのような形態から網(ネット)状の複雑な取引関係へと形態が変化したことから、このように呼ばれています。

 組織は、1対1対1のサプライチェーンではなく、従来の組織の境界を越えて資産を管理するために、サプライネットワークにますます依存するようになりました。
 サプライヤー、パートナー、および協力者は、組織がコアコンピタンスおよびビジネスエコシステム内での位置を再評価するにつれて、ますます戦略的な注目を集めています。サプライネットワークの価値を最適化するために、組織は、サプライヤーの俊敏な相互依存ネットワークの利点を活かすように自らを配置する必要があります。

 次のような質問に分解して考えることができます。

 運用上のニーズを満たし、パフォーマンスを向上させ、戦略目標をサポートし、顧客満足度を向上させる資格と位置付けを持つサプライヤーを、どのように選択していますか。
 どのように、供給ネットワーク内での整合と協働を促進していますか。
 どのように、顧客、市場、および組織の要件の変化に対応する際のサプライネットワークの俊敏性と回復力を確保していますか。
 どのように、パフォーマンスの期待を伝え、サプライヤーのパフォーマンスを測定し評価し、改善に役立つフィードバックを提供し、パフォーマンスの低いサプライヤーに対処していますか。

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 ボリドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。

 

 


 

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