見出し画像

社会的責任や企業倫理に反する行為に対処する

「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」を活用した内部統制の仕組みづくりでは、内部統制に関わる組織経営のプロセスを8つの側面(カテゴリ)に分けて、質問を通じて具体的に仕組みに落とし込んでいきます。

カテゴリ1.顧客・社会との関係維持について見ています。

次は違反が起きた時の対応です。

1.(3)違反行為への自浄活動
企業の社会的責任や企業倫理に違反する行為が役職員にあった場合、会社の自浄活動としての訓告・懲戒処分等がなされますか。

法令の順守を含む社会的責任や企業倫理に反する行為が発生した場合に、誰がどのように対応するか、体制やが社内の規定などで明確になっていることが求められます。
・企業倫理規定や行動規範の設定
・違反行為に対する処分規定
・違反行為の統制を主管する社内体制の明確化
・違反行為に対する内部監査、通報制度の確立
などです。

制度や仕組みがあってもそれが適切に運用されないことが問題となることもあります。
企業の不祥事の発覚などでは、企業の隠蔽体質などが指摘されることがよくあります。企業イメージや信頼の失墜につながり、その回復には多大な費用や時間を必要とします。

ベースとして、日ごろから倫理と透明性を組織の文化にしていくことが大切です。組織文化の形成はリーダーの重要な役割です。リーダーが倫理的行動の模範となることが求められる所以です。

違反行為の発生原因を分析し、再発防止の仕組みづくりも重要です。そこでは違反を発生させない仕組みづくり、違反があったらすぐにわかる仕組みづくりを検討します。
そのために手続きや記録が追加されることがありますが、J-SOXでは内部統制の基本的要素にITへの対応を加えて、それを支援しています。

★★

内部統制評価基準改訂版「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」については、NPO法人内部統制評価機構のウェブサイトをご確認ください。

画像1








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?