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3つの組織が2021年度ボルドリッジ賞を受賞しました

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの審査基準をもとにした米国の表彰制度、マルコム・ボルドリッジ国家品質賞は毎年11月にその年の受賞組織が発表されていましたが、2021年度は遅れて、先日2022年3月4日に受賞組織の発表がありました。

3度目受賞組織と2つの2度目受賞組織が、国家品質賞を受賞します。

 教育部門受賞のサンディエゴ・チャータースクール(The Charter School of San Diego、カリフォルニア州)は、対面およびオンラインのハイブリッドな学習プログラムを通じて高校を卒業しない危険性がある6年生~12年生の生徒(日本の小6~高3に相当)に、無料でパーソナライズされた教育を提供しています。
 カリフォルニア州の生徒の成績と進歩の評価における6~8年生と11年生の成績は、国語(English language arts)ではすべての競合校の2倍、数学では3倍です。過去5年間で、同校は、高校を卒業するか、伝統的な高校に戻る学生の割合を95.7%から98.1%に引き上げました。また、2016年から2021年までの学生と親の満足度全体が100%近く維持されました。
 2015年、サンディエゴ・チャータースクールは、ボルドリッジ賞を受賞した最初のチャータースクールとなり、現在は教育部門で最初の2度の受賞者となりました。

 非営利組織部門受賞の中米移植(Mid-America Transport、ミズーリ州セントルイス)は、臓器移植を組織し、ミズーリ州、イリノイ州、アーカンソー州の84郡の目と組織バンクとして機能する民間非営利団体です。2005年に「より多くの命を救うことを目標に」ボルドリッジ・フレームワークを採用したことで、2017年以降、人口100万人当たり年間125以上の臓器が移植され、全国で最もパフォーマンスの高い臓器調達組織の1つとなりました。
 2003年から2020年の間に、移植された臓器の167%の増加と組織ドナーの385%の増加を示し、何千人もの命を救い、治癒しました。
 この組織は、2015年にも非営利組織部門で受賞しました。

 ミッドウェイUSA(MidwayUSA、ミズーリ州コロンビア)は、射撃、狩猟、釣り、および、アウトドア用の製品を提供する家族経営のインターネット小売業者です。同社は、3,500のインターネット小売業者のうち、顧客満足度で米国で最高のパフォーマーのトップ3%にランクされています。2006年にボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークをリーダーシップ・マネジメントガイドとして採用し、2009年と2015年には中小企業部門で受賞しました。今回の3度目はサービス業部門での受賞です。サービス業部門での3度のボルドリッジ賞受賞は、2社目です。

2度、3度とボルドリッジ賞に挑戦するわけ

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークやボルドリッジ賞に取り組むことは「ボルドリッジ・ジャーニー」と呼ばれています。ジャーニー、すなわち、終わりのない旅路です。
 一度受賞したからと言って、改善点がなくなるわけではなく、さらに高みを目指して継続して改善を続けます。

 2度、3度とボルドリッジ賞に挑戦するのは、もちろん、より成熟度の高い組織になったことを確認するという場合もありますが、顧客や環境の変化で事業内容やミッション、ビジョンが変化した場合や、組織の規模が拡大してマネジメントのやり方が変化してきた場合などに、新しくなったマネジメントの仕組みが自組織にふさわしいものになっているかどうかを改めて確認するという目的もあります。

 ミッドウェイUSA社はまさにその例で、以前は中小企業部門でしたが、今回は大企業としての(製造業とサービス業の2つの部門に分かれており、サービス業部門での)受賞でした。

 継続的改善。これは日本の組織にも必要です。

 日本でも、ボルドリッジ賞をベースにした表彰制度「日本経営品質賞」が1995年に創設されました。

 ボルドリッジ・ジャーニーに興味のある方は、ご連絡ください。

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 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」が、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。

 



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