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ボルドリッジに学ぶ

 経営品質アセッサージャーナルという雑誌の最新号(第28号、2021年3月1日発行)に「ボルドリッジに学ぶ」というタイトルで記事が載りました。

 中身はこのnoteでも紹介してきた「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」の概要と活用方法の提案です。それを約8ページにまとめて紹介しています。
 経営品質アセッサーフォーラムは経営品質セルフアセッサーの集まりで、雑誌の名称からして会員誌のようですが、この雑誌はどなたでも購入できます。

 経営品質セルフアセッサーは、ボルドリッジをベースにして1985年に創設された日本経営品質賞の審査基準(アセスメント基準と呼んでいます)に基づいて自組織のセルフアセスメントを行い改善を推進する役割を持った人たちです。
 ボルドリッジをベースに始まったのですが、その後はボルドリッジ、日本経営品質賞それぞれ独自に改良を進めてきたため、全く同じものではありません。
 このことから、経営品質を学んできた人たちにとっても、いま改めてボルドリッジに学ぶことは意義があると思い、寄稿させていただいたものです。

 活用についての提案は、このジャーナル記事の最後の方に次のように書きました。

ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーを活用する
 ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーは、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク の要約版として 2015-2016 年版から登場しました。そして、「証明された」リーダーシップと経営のプラクティスとなった 2019-2020 年版はその日本語版が、ボルドリッジのウェブサイトからダウンロードできるようになりました。
 これは、生産性や働き手エンゲージメントの低迷、俊敏性の欠如に苦しむ日本と日本企業、組織への米国からのプレゼントです。
 よく日本的経営に合わせてとか、業界や自組織に合わせてカスタマイズして活用しようという動きになりがちですが、変革しようとしている対象に合わせてしまっては、変革になりません。「証明された」ものも失われてしまいます。制度や制約の違いを読み替えるぐらいにして、できるだけそのまま活用されることをお奨めします。
 要約版とはいえ、質問の中身は同じです。理解して取り組むのは簡単ではありません。ただ、質問が求めていることの理解が組織の成熟度とともに深まっていきます。あまり悩まずに、いまある理解で質問に回答して、その回答を評価して、改善に取り組みましょう。
 ポストコロナを契機に、思い切って経営のやり方を変えようと考えておられる経営者の方々には、経営の要諦である「核となる価値観と概念」を理解することから始められることをお奨めします。
(経営品質アセッサージャーナル28号、「ボルドリッジに学ぶ」から引用)

 このnoteは、ボルドリッジ初心者にもわかりやすいようにという思いで書き始めたものですが、ここのところかなり難しい、わかりにくい内容になってきているようにも思います。筆者もまだ学びの途中だからです。
 読んでいただいている方々と共に、学びを深めていき、実践に取り組んでいきたいと思います。

★★
 「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。
 下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。



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