Yasushi Ikeo

国際関係論、平和研究専攻

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安保法制と国民保護

 とあるところに書いた原稿の草稿をこちらにもアップします(市販される前の原稿なので、それまで、有料にさせていただきます)。  このテーマは、2015年度から採択された科研の研究テーマと直結するもので、まず、日本国内の状況を検討したうえで、韓国・イギリスと比較することにしています。安保法制の議論は、連休明け(5月中旬)に関連法案を閣議決定して国会に提出することが予定されており、国民に対する周知や理解を得ることも十分になされぬまま、法案が可決することが予想されるため、議論を深め

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    • 研究者と運動家の間

      できることなら、戦争はしたくないし、軍事力に頼らずにすめば、それに越したことはない。沖縄に過重に負担を強いている軍事力は少しでも減らしたい。今すぐに、は無理でも、将来的には基地のない島をめざしたい。そんな、人たちの思いは理解できるし、そのためにどうしたらいいのかを考える研究があってもいい。 だけど、軍事力をこの世の中から、完全になくせ、ということは、運動の論理としてはなり得ても、学問の論理にはならない。法を犯したものに対する制裁が必要なように、国際関係は、中央権威の不在とい

      • 辺野古新基地建設に思う

        2014年、沖縄では4度にわたって、選挙があり、「民意」を問う機会があった。名護市長選、名護市議選、沖縄県知事選、そして、衆議院議員総選挙。いずれも、新基地建設に反対の候補が勝利している。今年に入って、県知事は、前知事の法的手続きが、適法だったのかを検証する委員会の審査が済むまでの間、工事を中止してほしいと政府に要請までしている。それにもかかわらず、知事が要請した翌日から、台船を使った工事をはじめ、巨大なコンクリートのブロックを海に沈めはじめた。まさに、自然環境の破壊であり、

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      • 研究ノート
        3本