タイムフリーが終わる前に♪9の音粋(#キュウオン)「ウソみたいな本当の音楽特集」2024,4,1つまみ聞き

サラリーマン時代からサブカルを捨てず蓄えた音楽知識で「へぇ」量産のDJと小刻みに背中を叩く難しさを知るDJ2人の音楽トーク番組。BAYFM9の音粋(#キュウオン)月曜日。2024,4,1《ウソみたいな本当の音楽特集》タイムフリーが終わる前に是非お聞き下さい!ここではちょっとつまみ聞き。DJはスージー鈴木(スー)ミラッキ大村(ミ)
スー)ハロー!新年度、5年目かかって来いやー!ヘイヘイヘイヘイヘイ‼(※SEヘイヘイヘイヘイヘイ)。5年目を迎えました9の音粋月曜日スージー鈴木でございます。そしてパートナーは。
ミ)ミラッキ大村です。
スー)皆さんの御愛顧もありまして5年目、本当に感謝していますありがとうございます。
ミ)ありがとうございます。
スー)5年目に慢心することなく、音楽教養番組という基本を間違えずにですね。
ミ)ハハハッ。
スー)今日からキョウヨウ、ハハッ頑張って行きたいと思います、フツーにやりますね平熱で。209回でございます。4月1日で新年度、放送業界はガラッとプログラムが変わりまして。ラジオ好きですけれどもフフッ新しい生活のリズムを作らねばと。BAYしか聞いていないんですけれども。
ミ)フフフッ。
スー)まぁいろいろ合わせていかなあかんなと思っております。新年度に向かってミラッキさん何か抱負ありますか?
ミ)変わらずやって行きましょうと。
スー)確かにそうですよね、変わらずやって行くことが一番かと思われます。たまには真面目な事言いますと、本当にありがたいリスナーの方々、音楽に詳しくって愛があってやさしい!大人への気遣いもある、ホントありがたいリスナーの方々に支えられて5年目を迎えました。しかし今日はウソを言ってる訳ではございません。ウソと言いますと4月1日エイプリルフールという事で、最近あんまり流行りませんかね。昔はウソを言ってもいい日だというね。
ミ)ここ数年はSNSでなんかね。
スー)その日に引っかけまして4月1日というのが中々月曜日と合わないという事で、2030何年まで待たなきゃいけないというので(今日やります)《ウソみたいな本当の音楽特集》邦楽にまつわるウソのような本当のエピソード。さっき「ヘイヘイ」って出てましたけど、「トリビアの泉」(※フジテレビ’02-’06レギュラー,’07-12不定期で放送、雑学バラエティ番組)のように「ヘイヘイ」の数を争って行きたいと思います。(☆「トリビアの泉」では「へぇボタン」を押して数を競っていた^^;)こんな感じで行きたいと思います、初めての企画なので面白いかどうかわかりませんけど、お付き合い下さい。
2曲行きます。1つはセンチメンタル・シティ・ロマンスというバンドでございまして、告井延隆という方がいらっしゃいます。その方は伊藤銀次と共にナイアガラ・トライアングルvol.1(‘76リリース)に加わる予定だったけれども、福生のスタジオで何故、破門になったかといいますと、大瀧詠一の作ったインスタントラーメンを口にして「マズイ!」と言ってしまって、大瀧詠一が即刻破門にしたと。
ミ)ええー!
スー)という訳で、ナイアガラ・トライアングルvol.1は告井さんに代わって山下達郎が入ったと。
ミ)音楽的な理由じゃなかった!
スー)フフッ。一応ファクトチェックしてます、このネタ元は伊藤銀次本人に聞きましたハハッ('18,9イベント人間交差点伊藤銀次×スージー鈴木)。これは一番始めだから「3へぇ」にしますね(SEヘイヘイヘイ)。センチメンタル・シティ・ロマンス初期の曲です、曲名は『うちわもめ』。
ミ)ハハまさにその状況。
スー)もう1曲行きます。THE HIGH-LOWS『ザ・ハイロウズのテーマ』って曲なんですけれども、甲本ヒロトがあのねのね(※’70代中期-‘80代初期活躍したフォークデュオ)の清水邦明の弟子だったっていう話があります。
ミ)おおー!。
スー)「バラいろダンディ」という番組(※TOKYO MXテレビ 月-金21:00バラエティ)でブラザー・コーンが語りました。ブラザー・コーンは芸能界入りのきっかけがフォークデュオあのねのねに感銘して弟子入りしたこと、甲本ヒロトも同じように弟子入りしていたと明かしましたと。これ何へぇですか?
ミ)これは50位行ってもいいんじゃ…。
スー)ハハッじゃ5で(SEヘイヘイヘイヘイヘイ)。という事で『ザ・ハイロウズのテーマ』っていうのは、ちょっと“あのねのね感”があると言いましょうか。割とナンセンスな歌詞もありましてね。いろんな曲が集まったベスト盤みたいなアルバム「flip flop」(‘01)に入っております。
ナイアガラ・トライアングルvol.1を大瀧詠一から破門になったけれども、センチメンタル・シティ・ロマンスは今も活躍中。そして清水邦明の弟子のボーカル聞きましょう。
♪センチメンタル・シティ・ロマンス『うちわもめ』
♪THE HIGH-LOWS『ザ・ハイロウズのテーマ』
スー)このナンセンスな歌詞も師匠譲りという事でフフッ。まぁ清水邦明という人は面倒見のいい人で、石橋貴明なんかも一緒に住んでたっていう記事もあります。
ミ)へえー。
スー)かなりへぇへぇという感じなんですけど。甲本ヒロトがまぁ弟子だったかどうだか、かなりそういう関係だったという。ウソのようなホントの話を2つ御紹介しました。次はちょっとプチなんですけれども、島武実って方がいまして、作詞家、私的にはプラスチックス(※日本のテクノポップ・バンド’79-‘81)のリズムボックスの操作担当だと。インベーダーゲームが上手かったんで、リズムボックスを操作するメンバーに選ばれたという変わった履歴の方なんです。これねメディアで私初披露でございます、多分全てのメディアで初の情報だと思います。私が昔いました博報堂という会社の先輩に聞きました。プラスチックスのリズムボックス操作担当の島武実は、新卒で博報堂に入ったらしいんですよ。当時から既に作詞家として活動してたんだけど。新人研修ちょうど今頃ですよね、その時に同期の仲間集めて「今からなキャンディーズのメンバーに電話するぞ、お前らびっくりするだろう」と公衆電話から電話したら、メンバーが出たと。確かミキ(※キャンディーズ:’70代3人組アイドルグループ・藤村美樹)が出て一同びっくりしたと。島武実が博報堂に入って新人研修でキャンディーズに電話をして、メンバーが電話に出た。
ミ)ハハハハハッ。
スー)以上なんですけどハハッ。じゃ2へぇ(SEヘイヘイ)。あ、この「ヘイ」はポール・マッカートニーさんに言うてもらってます。(※『ヘイ・ジュード』)
島武実作詞の’77『硝子坂』高田みづえを行きたいんですけど、もう1つ。こっちはねぇ私、大ネタだと思ってるんですけど。布施明『シクラメンのかほり』’75レコード大賞。赤いスイトピーが『赤いスイトピー』(松田聖子’82)発売当時に存在しなかった、その後品種改良で新たに生み出されたというのは有名ですが。
ミ)そうですね。
スー)シクラメンの香りに関して、当時‘75のシクラメンはほどんど香りが無かった。しかしこの曲(布施明『シクラメンのかほり』)がヒットして、品種改良で香りが強くなった。
ミ)いやぁー!これはヘイだな。
スー)(SEヘイヘイヘイヘイヘイヘイ)6ヘイ。サイトタウンニュース他様々なサイトで語られてます。知らなかったんですけど、シクラメンに香りは無かったと。『赤いスイトピー』と一緒の構造だそうです。そういう事もかみしめながら。
♪高田みづえ『硝子坂』
♪布施明『シクラメンのかほり』
スー)EPICソニー佐野元春のプロデューサー小坂洋二が、布施明のマネージャーだった時代に「あんたにレコード大賞獲らしてやるよ」って言って小椋佳に頼みに行った曲でございます。『シクラメンのかほり』(SEヘイ)。(☆このエピソードはスージー鈴木著「EPICソニーとその時代」集英社新書’21に詳しい)
ミ)この話もヘイでした。
スー)さて10 時台1曲目クイズのヒントです。今の曲と同じくナベプロを代表する“フォーク歌謡”でございます。発表は’70代なんですけど、その発表のなんと8年前‘60代に、その曲の作曲家が渡辺プロに行って、その歌手がお茶を出したと。その曲名を当てて下さいフハッ、ちょっと難しいかな。
ミ)難しいですね今日。
スー)作曲家が’60代に渡辺プロを訪問して、その時にシュッとお茶を出した。それが歌手だった。それが後に代表するフォーク歌謡を生む作曲家と歌手になるという話でございます。曲名を書いて下さい、素敵なステッカーが当たります。
【BAYFMからお知らせ】4/15(月)からの1週間「BAYFMウェルカムキャンペーン」35周年にちなみ、現金総額35万円プレゼント。対象番組に参加すると抽選で1万円×35人当たるチャンス。
△9の音粋月曜日4/15スペシャル企画発表!《第4回音粋紅白》テーマ:トリオ対カルテット。スージー率いる“トリオチーム”対ミラッキ率いる“カルテットチーム”対戦。生放送中の両チームへの投票数で、勝敗を決する。

【ミラッキ・ゾーン】
スー)えー棒読みしますね「ここからは、ウソのないラジオを作り続けるミラッキ大村の選曲です」
ミ)これがウソだったら…。
スー)ハハハッ。
☆スターボー(’82,7デビュー三人組アイドルグループ)“太陽系第10惑星スターボーから地球に愛を伝えに来た”設定。菊池桃子はこのグループのオーディションに合格していた。
♪RA MU『片想い同盟』’88
☆RA MUの中心メンバーの依頼を受けていたユニコーンABEDON。
♪ABEX GOGO『夕立』’97
☆忌野清志郎は「セーラームーン」を見ていた。娘さんが小さかったので見ていただろう。
♪翠玲『恋をするたびに傷つきやすく…』
☆小室哲哉が8週連続1位を阻止した曲の1枚前(☆???テーマからドンドン遠くなる)
♪L-R『HELLO,IT’S ME』

【22:00台前半 ナベプロ戦略・踊る森進一・ムッシュの世界初】
【告知タイム】
4/21(日)大井町E-LOUNGEにて「Eの音粋」月曜キュウオン・スピンオフイベント。オードリー東京ドームイベントの1/1000規模だが、まだチケット残席僅少(残り4席)。1980年について大いに語る“倒錯”した回。
△スージーさん:新刊3/29(金)発売!働き方論「サブカルサラリーマンになろう~人生をよくばる108の方法」(東京ニュース通信社)来週(4/8)サイン本リスナープレゼント予定。

スー)さて10 時台1曲目クイズ、さっきの謎な長いヒントでしたが、さすがですね正解者がいらっしゃしました、複数名。ブチヨレさん流山のクマクマクマさんポリープゆうぢさんサリーさんバラードきりんさんかみやんさんという事で、恐るべし!。じゃあ(ステッカー当選は)この方、追加の情報もありました、かみやんさんおめでとうございます!
さっき申し上げましたのは、ナベプロフォーク歌謡でそのリリースの8年前に、作曲家と歌手が会ってて、作曲家が渡辺プロに行ったらその歌手がお茶を出したと。当然その8年後にその曲がレコード大賞を獲るなんて思ってもみなかった、っていう話なんですね。答えは『襟裳岬』でございます。今日は吉田拓郎バージョンで行こうと思います。詳しく言います、’66吉田拓郎はその頃組んでいたバンド、ザ・バチェラーズ広島でのアマチュアバンド仲間と共に、当時隆盛を極めていた渡辺プロダクションに、広島からわざわざ来訪してナベプロに契約してくれと言いに行ったと。そん時にチャリー石黒(※’28-‘84音楽プロデューサー)という人に軽くあしらわれ新宿の「ラセーヌ」というライブハウスで修業して来いとかいなされるんです。そのチャーリー石黒に付いていて、吉田拓郎らにお茶を出したのが、後に吉田拓郎から『襟裳岬』を提供され’74日本レコード大賞を受賞する、森進一だったー!(SEヘイヘイヘイヘイ!)テレビ朝日「驚きももの木20世紀」(※’93-‘99ドキュメンタリー番組)などで語られてるエピソードでございます。しかしこの(クイズ正解ステッカー当選者の)かみやんさんが凄いのは、プラスの情報を頂きました。
ミ)ええー!
スー)メールで《ナベプロに入社を断られた吉田拓郎はエロ映画を見て帰った、その映画のタイトルは「毛」だったそうだ》(SEヘイヘイヘイヘイヘイ)
ミ)ハハハハッ!
スー)という訳で、この話の妙って言うのは、8年後に出会ってレコード大賞獲ったっていうのもさることながら、吉田拓郎が“ザ・芸能界”志向で渡辺プロに行ってるって事なんですね。だからあの人のメジャー志向って言うのがマニアックじゃなく、派手にねやっちゃう、歌謡曲にもガンガン曲を提供する感じっていうのは、その頃からだったんだ。というのが結実して、森進一もビッグネームになって吉田拓郎もビッグネームになって行く。さっきの『シクラメンのかほり』もそうなんですけど、渡辺プロが歌謡曲の王国だったんですけれども、フォークという新しいムーブメントが出て来てそれと敵対するんじゃなくて、取り込もうとする。吉田拓郎に曲を書かせ小椋佳に曲を書かせた。阿久悠・大野克夫ですけども沢田研二『時の過ぎゆくままに』っていうのも“ザ・拓郎メロディ”みたいな感じ。渡辺プロっていうのはフォークを取り込んだという、歴史絵巻でございます。吉田拓郎バージョンで聞いてみようと思います’74「今はまだ人生を語らず」というアルバムに入っております。
♪吉田拓郎『襟裳岬』
スー)ウソのような本当の話、リスナーの方々からも集まっております、清水のmasakiさん《思い出したのですが「息っ子クラブ」(※’86-‘87男性アイドルグループ)のオーディションに奥田民生さんつんくさんクリス松村さんも参加していた、織田裕二も合格していたが最後に辞退》と言うことですねハハハハッありがとうございます。こんな感じで我々の知らない情報も寄せて下さい、ある程度ファクトチェックして頂いてという事でございます。
森進一続きます次は、森進一は松本隆のドラムス細野晴臣のベースで踊り狂った事がある。(SEヘイヘイヘイヘイ!)
ミ)へぇーー!
スー)何かと言いますと、これは松本隆本人に聞きました。松本隆と細野晴臣がアマチュアバンド「バーンズ」で青山のディスコ「コッチ」今の青山のスパイラルビルの辺りで演奏してたら、フロアーで森進一が踊り狂っていたと。’60代後半です、踊りながら(☆嗄れ声で^^;)「踊ってますゥ森進一です」。
ミ)ハハハッ。
スー)これは盛りましたこれは聞いてないフフ、でも松本隆が「森進一が踊ってたんだよ」って仰ってました。(☆このエピソード松本隆YouTube「paradiso channel vol.2」スージーさんとの対談で話している・)
その松本隆と細野晴臣が提供する曲っていうのが森進一『紐育物語』’83。踊り狂っていたダンスフロアーにいた森進一とバンドの松本隆・細野晴臣が、ここでタッグを組むという事なんです。プチ情報申し上げます。この前ビクターのプロデューサー川原伸司さん、平井夏美名義で井上陽水『少年時代』松田聖子『瑠璃色の地球』などを作られた方に聞いたんです。『紐育物語』のレコーディングで作曲者の細野晴臣にベースを弾いて貰おうと思った、そしたらベースの弦が余りにも古かったと。全然細野晴臣が弦を替えてなかったという事で、そのボソボソの弦を外して新しい弦に張り替えたんだけれども、細野晴臣がどうものらない。「やっぱりさっきの方がいい」と言ってボソボソの弦に張り替えて録音したハハッ。(SEヘイヘイヘイヘイ)
ミ)ハハハッ古い弦に戻すなんて。
スー)まぁ趣味なんでしょうね新しい弦のガリガリっとした音っていうのが、苦手だったのかもしれません。ただね、このレコーディングの音源聞いたらべースは割と打ち込みっぽいんで、サンプリングしたかもしれません。でも確かにはっきりしない音で、当時イミュレーター(※’80当時のサンプラー)って言うんでしょうかね、詳しい事よくわかりませんけれど、ベースを1回サンプリングしてそれで弾いたかもしれません。編曲は細野晴臣・坂本龍一で、’83の忙しい時だったんで、細野晴臣もその辺は打ち込みかもしれませんけれどね。もう1回言いますけど青山のディスコ「コッチ」でアマチュアバンド「バーンズ」松本隆ドラムス細野晴臣ベースで演奏していたら、松本隆によりますとダンスフロアーで、森進一と三原綱木(※ブルーコメッツギタリスト、後ニューブリードバンドマスター)が踊り狂ってたと。
ミ)わぁー。
スー)(☆しゃがれ声で^^;)こんばんは踊ってます森進一です。
ミ)ハハッ言わない。
スー)ハハッそれは言わないです、でも当時の森進一かっこ良かったです、そういうリズム感とかが’60代から’80代に出会って、この曲に結実するという歴史絵巻でございます。(☆またしゃがれ声で)こんばんはスージー鈴木です。
♪森進一『紐育物語』
スー)松本隆さんの情報と川原伸司さんの情報で構成しました『紐育物語』森進一でございます。もう1個ありまして、これはまあ思い出なんですけど。あるテレビの歌番組で森進一が『紐育物語』を歌った、司会が小林克也。そん時に外タレ(※外国人タレント^^;)が来てたんですよ、確かねぇアニマルズのエリック・バードン(ボーカル)だったと思うんですけど。小林克也が「Do You understand “♪マン・ハッ・タン イン ザ レイン”?⇒Manhattan in the rain」って日本語英語発音を半笑いで紹介して、イギリス人エリック・バードンが笑ったってのを覚えてます。歌詞いいですよ《Manhattan in the rain 30年生きちまったね Manhattan in the rain 人生の残り半分》おおーっ!もうすぐ死んでしまうハハッ。還暦真近のスージー鈴木でございます。
そのアニマルズのボーカル、エリック・バードンはスパイダースの演奏をアニマルズだと勘違いした、という話でございます。
ミ)えぇーー!
スー)(SEヘイヘイ)スパイダースの演奏力を示すエピソードです。ネタ元はサエキけんぞう,中村敏夫「エッジィな男ムッシュかまやつ」(リットーミュージック’17)という本から引用しました。ジ・アニマルズの前座で数スパイダースがアニマルズの『BOOM BOOM』という曲もカバーをした。すると「あ、アニマルズの演奏が始まった⁉」と思って楽屋で髭を剃っていたエリック・バードンが、自分の出番が始まったと思って髭剃り持って慌てて舞台に出て来た事があると。当時洋楽と邦楽の差が大きいんですけど、それぐらいアニマルズに匹敵するぐらい、このアニマルズのブルースの感じっていうのを、スパイダースが再現していたっていう事でございます。
ミ)はぁーー。
スー)じゃあどんだけアニマルズのバージョンに近いか、スパイダースのシャッフルビートは中々のモンでございます。
♪ザ・スパイダース『ブーン・ブーン/BOOM BOOM』
スー)アニマルズもびっくりスパイダース、ボーカルはかまやつひろしでございます。
ミ)かっこいい!
スー)かまやつひろし、もう1ネタ続きます。’70発売「ムッシュー/かまやつひろしの世界」ってアルバムは、世界ロック界初、ポール・マッカートニーよりも早かった全楽器多重録音アルバムだ!(SEヘイヘイヘイへヘイ)
ミ)おおーもはや、うおー!ですね、凄いなぁ。
スー)フフッちょっと説明長かったですね。この「ムッシュー/かまやつひろしの世界」が世界初1人全楽器多重録音アルバムと。かまやつひろし《当時は世界音楽界初だと思っていた。ただジャズピアニストのキース・ジャレットが既に試みていた》と。ジャズ入れるとキース・ジャレットがおったという事なんですけれど、ロック界で言うとポール・マッカートニー。この(かまやつひろしの)アルバムは’70の2月発売。ポール・マッカートニーが全楽器をやった「マッカトニー」というアルバムは4月発売という事で、ポール・マッカートニーよりも早かったと!ジャズを抜くと世界ロック界初の全楽器かまやつひろしがやってる多重録音アルバム。ムッシュ凄い!という事でございます。そん中から1曲行きたいんですけれども、実はその中でも前年’69に既に全楽器、ボーカルも含めて1人でやってる曲ってのがありまして。だからポール・マッカートニーより1年早いと。
ミ)うーん。
スー)かまやつひろしムッシュ凄いなというのを聞いて欲しいと思います、全ての楽器全てのボーカルかまやつひろしでございます。
♪かまやつひろし『ソー・ロング・サチオ/So long, sachio』
スー)サチオというのは福澤幸雄(※モデル・レーシングドライバー’69 テスト走行中25歳で死亡)でレーサーですね。(☆スージーさん“福永”と言い間違い)早逝された福澤幸雄に捧げる『ソー・ロング・サチオ』全楽器かまやつひろし。まぁちょっとドラムはポール・マッカートニーの方が上手いかなと思いますけど。
ミ)フフフッ。
スー)全部自分でやったことに意味があるという事でございます。かまやつひろし早かった。ちなみにかまやつひろしは、大瀧詠一によれば、はっぴいえんどのファーストアルバムを、先輩及び現役ミュージシャンの中で一番早く評価したという関係もございました。
ミ)うぉー。
スー)ありがたやありがたやということでございました。《ウソのような本当の音楽特集》まだまだウソみたいなエピソードをご紹介します。

【ラスト・ゾーン 本家が認めた】
スー)5年目をメール等でいろいろお祝い頂いてありがとうございます。ルナフェアリーミミさんバラードきりんさんやひこかくださん赤べこさんありがとうございます。
加藤和彦に行きます。サディスティックミカバンド以前の加藤和彦のボーカルは、細かく震えるちりめんビブラート。あ〰〰〰みたいな特徴だったんですけれど、そのビブラートは実は自力ではなく、加藤和彦が歌う時につのだひろが背中を細かく叩いていた!
ミ)うぇー⁈
スー)(SEヘイヘイヘイヘイー)ネタ元は牧村憲一「ニッポン・ポップス・クロニクル1969-1989」(SPACE SHOWER BOOKs’13)という本に書いておりました。加藤和彦’71『不思議な日』という曲を聞きます、そこで聞こえる震えた声というのは、つのだひろが背中をトントントントントントンと叩いていると。ちょっと後で実験してみましょう。
ミ)やってみましょう。
スー)もう1曲行きます『卒業写真』これは有名でいろんな話がありますが。『卒業写真』で語られる“あなた”というのは、荒井由実が東京藝大入学(受験)の為に通っていた、美術教室の先生であると。それも20代の女性という説が濃厚。ABCテレビ「ビーバップハイヒール」(※’05-‘20キョウヨウバラエティ番組MCハイヒール)等いろんな番組で語られてます。別の情報もあります。ユーミンが卒業した立教女学院の女性の先生という説もあり(’16東京新聞)、いずれにせよ『卒業写真』の“あなた”というのは女性です!(SEヘイヘイ)
ミ)そうか、異性を思い浮かべがちだけど。
スー)はい。ちょうど卒業して時間が経つこの4月1日とかに聞くのが一番いいんじゃないかと思うんです。勝手に“別れた彼氏”とか思ってましたけれども、いずれにせよ女性です!という事で脳内記憶を1回書き換えて、女性が女性を想う曲として聞いて下さい。今日はね’75ハイ・ファイ・セットバージョンで行きたいと思います。
♪加藤和彦『不思議な日』
♪ハイファイセット『卒業写真』
スー)背中を叩くと本当にちりめんビブラートができるか、やってみたいと思います。まずは普通バーションです(☆ギターを弾きながら)♪よそぐ~風には~。ミラッキさん背中を叩いて下さい。
ミ)はい!
スー)(☆ギターを弾きながら)♪よ〰そぐ〰〰風〰に〰は〰〰〰〰ハハハッ叩きすぎや!
ミ)これは相当叩かないとビブラートになんない。
スー)つのだひろですからリズム感がね。結論!やってTRY確かにビブラートがかかります、ただ叩き方が難しい。
あと2曲です、まずレッドツェッペリンが驚いた岸部一徳のベース(SEヘイヘイヘイ)これ、伝聞調の記事だったんで確度は確かじゃないかもしれませんけれども、ミドルエッジというサイトに書いておりました。レッドツェッペリンのベーシスト、ジョン・ポール・ジョーンズがPYG(ボーカル/沢田研二・萩原健一、ギター/井上堯之、オルガン/大野克夫、岸部修三/ベース、ドラムス/大口広司’71-‘72)時代の岸部一徳のベースを聞いて驚いたと。ジョン・ポール・ジョーンズが来日してテレビで岸部一徳(当時岸部修三)のベースを見て、大いに感動したと「こいつに会ってみたい」と。そん時演奏してたのはPYGはツェぺリンのカバー『Babe I’m Gonna Leave You』(‘69)をやってて「これは上手いぞ」と。サイトの記事によりますと「ベースを弾いてるヤツはとんでもないスゴ腕だった。俺よりも上手いんじゃないか」と言ったと。その音源が残っております。沢田研二がボーカルで、ベースが岸部一徳でございます。ジョン・ポール・ジョーンズも驚いたPYG『ゴナ・リーブ・ユー』。
♪PYG『ゴナ・リーブ・ユー』
スー)PYGは人気が無かったという語られ方するんですけれど、田園コロシアムが盛り上がってる’71,8。ファンがタンバリン叩いてて「タンバリン止めて」ってフフッLIVE盤アルバムがあるんですけれど、この中に”ファンが撮った写真です“ってコーナーがあってファンの住所が全部載ってる。
ミ)ハハッなんでー⁈
スー)ハハハッ。「HOSONO HOUSE」というアルバムには「細野ハウス」の住所載ってました。私見に行きました稲荷山公園の近く、今ガレージでした。
最後は有名な話ですかね、原田真二でございます。これは東京新聞で本人のインタビューでございます。原田真二をジョン・レノンがプロデュースすると言う話があったという話でございますね。
ミ)凄い…。
スー)記事読みますね《原田のアルバムを元ビートルズのジョン・レノンがプロデュースする可能性があったという。1980年夏当時の所属事務所から「レノン氏が曲を聞いて興味を示している、プロデュースの話を進めていいか」という趣旨の話を聞いた。’80の原田真二は「海外との繋がりができるからもちろんやるべきだ」と思ったがまだ自分の音楽スタイルを確立する前だった。そんな大物が登場して一体どうなるんだろうという不安もあった。取り敢えず対応は事務所に任せていた》のだけれども、’80ですからね《12 月にレノンは銃撃された。原田はコンサートツアーの為の合宿中に悲報を知ったという》事実だと思いますね。こっからは憶測なんですけれど、ジョン・レノンが原田真二のどの曲を聞いたのかと。複数聞いたかもしれませんけれど、憶測で言えばこの曲じゃないかなぁと言う風に思ったりします。ビートルズのエッセンスっていうのが詰まってて、ジョン・レノンって言うかポール・マッカートニーな感じがするんですけれどもね。エッセンスが詰まってて、遠く東洋のと言いながらオノ・ヨーコの母国で、こんな少年がいるんだこんな曲作るんだと驚いたのはこの曲じゃないのかなと、憶測ですが勝手に思っております。「Shinji Harada at Budokan’78~Time Travel~」っていうLIVE盤が’96に出まして、シングルでは長いんですがライブ盤で短い2’47”の『OUR SONG』というのがあります。これが中々ビートリーなんで。勝手なんですけど、この曲がジョン・レノンを捉えたんじゃないかなと言う風に思っております。ライブ盤で原田真二『OUR SONG』。
♪原田真二『OUR SONG』
スー)様々なウソのようなホントの話がありました。さてさて来週は《東京23区外特集》。’21私鉄沿線特集、’22新生活ロードマップ、去年東京23区をウォーカーに続きまして、東京ご案内シリーズと。
ミ)はい。
スー)東京の23区以外、基本「市」ですね。八王子市、多摩市のような「市」を若しくは「島」もあるかもしれませんがフフッ取り上げたいと思っております。再来週はスペシャルウィーク《第4回音粋紅白》を開催します。今回のテーマは「トリオ対カルテット」チャンバラトリオ対玉川カルテット、いやチャンバラトリオも4人の時期があった。スージー率いる3人組トリオチーム対ミラッキ率いる4人組カルテットチームの対決。生放送中の投票で勝敗を決します。
ミ)これは面白そうですね、時代は問わないですからね。
スー)そうですね、別にバンドじゃなくてもいいですからね、どうなる事やらという事でございます。「BAYFM9の音粋月曜日お相手は、アシスタントディレクター岡部いさこ「内田裕也は」、ミキサーエモリさん「歌う時に」ディレクター浜野ツトムさん「煙草を吸うように指を二本マイクに立てますその理由は」プロデューサー西宮ヒロキさん「声がステレオになるから」」陣内孝則談でございます。
ミ)DJはミラッキ大村と。
スー)スージー鈴木です、あ!ステレオだ。
ミ)ハハハッなってない。
スー・ミ)5年目もよろしくお願いします、ありがとうございました。
===終了===
 
★みにょん:楽しいトリビアだけでなく、貴重な音楽的歴史絵巻の数々。“どうかしてる”だけじゃない!音楽“教養”番組として、楽しく素晴らしい楽曲に触れる事ができる月9。それもこれも、サラリーマン時代にサブカルを捨てず、編纂し続けているスージーさんの「玄武社⁈」音楽辞典・事典のおかげ^^;音楽評論の広い知見を持つスージーさんの「ウソのようなホントエピソード」は音楽を深く広く楽しめる泉だった。比してミラッキさんのそれが明らかに貧弱なのは無理もない。こういう特集の時は、スージーさんに全編任せるか、見識の多いゲスト(チャッピー加藤さんとか)とスージーさん二人で展開する方が、番組の深い面白さが発揮されると思った。
 
☆来週(4/8) 《東京23区外特集》東京23区外にちなんだ楽曲。
再来週(4/15) 《第4回音粋紅白》テーマはトリオ対カルテット。
スージー率いる3人組トリオチーム対ミラッキ率いる4人組カルテットチームの対決。生放送中の投票数で勝敗を決着。
☆番組特製ステッカー:シェア大賞・TONさん:メール大賞・りおさん

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