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スペイン留学_ VIAJE:セビージャ

¡Hola!
先週末に、cursos internacionales のアンダルシア遠足がありました!
セビージャとコルドバに行きました。
長くなるので、コルドバ編とセビージャ編に分けます!その様子を載せます(^^)絵画のことはほとんどスペイン語で調べました。

2023/03/18 追記 絵画についての情報

セビージャ Sevilla

かつて西ゴート王国の首都がおかれていたセビージャは、712年に、ジブラルタル海峡を渡ってきたモーロ人に征服されます。それから500年以上にわたり、イスラム文化繁栄の舞台となりました。グアダルキビル川に面した港があるおかげで経済的にも発展し、この時代に黄金の塔やヒラルダなど現在まで残るイスラム建築が建設されました。
また、スペインでも有数の、1年中にぎわうセビージャですが、4月のセマナ・サンタの時期は最も盛り上がるようです。

黄金の塔 Torre del Oro

黄金の塔

グアダルキビル川の東岸に建つ、正十二角形の塔。かつては、塔の上部が金色の陶器レンガで輝いていたらしいです。13世紀初めに川の通行を検問するために造られ、対岸にあった八角形の銀色の塔との間に鎖をかけて侵入船を防いでいたようです。現在の黄金の塔は、海洋博物館になっています。

名前が「黄金の塔」なので、金閣みたいなキラキラを想像していたので、実物を見た時に、ん?となりました。対岸が少しアメリカンっぽくて、川沿いを歩くのも楽しいです。

インディアス古文書館 Archivo de Indias

右に見えるのがインディアス古文書館、
左は、後述するカテドラル

フェリペ2世の命で、建築家フアン・デ・エレーラにより、1572年に商品取引所として造られたルネッサンス様式の建物。古文書館は、中央の中庭を囲むようにつくられています。1784年には、新大陸に関する文書をまとめる古文書館となり、新大陸発見や、制服当時の貴重な資料が保存されています。展示室でコロンブス、マゼラン、メキシコ征服者エルナン・コルテスの自筆文書を見ることができます。

いちばん大事そうに飾ってあった絵

スペイン広場 Plaza de España

スペイン広場

かつてサン・テルモ宮殿の庭園の一部だった、マリア・ルイサ公園内にあります。1929年に開かれた、イベロアメリカ博覧会の会場として、建築家アニバル・ゴンサレスによって建てられました。


入場無料なのですが、入った瞬間、「めっちゃきれい~!映画みたい」と思いました。圧巻されます。スターウォーズの映画で使われたそうです。見たことがある人も多いのではないでしょうか?

広場を囲む半円形の建物の下には、スペイン各県の特徴や歴史的場面をタイルで描いタイルがあります。お気に入りのものを見つけてくださいね。
半円形の建物は、ムデハル様式といわれるものです。ムデハル様式とは、レコンキスタ後、残留したイスラム教徒の建築様式をキリスト教の建築様式に取り入れた建築様式です。

サラマンカのタイル


カテドラルとヒラルダの塔 Catedral y Giralda

1519年に完成したカテドラルは、スペイン最大、ヨーロッパでは3番目に大きな聖堂です。
内部には、聖霊の降臨を表すステンドグラス、アルフォンソ5世の墓がある王室礼拝堂、15世紀の聖歌隊席など、見所いっぱいなうえに聖堂内はとても広いです。。。

entrada
4人の国王がコロンブスの棺を担ぐ

コロンブスの墓は、当時スペインを構成したレオン、カスティージャ、ナバーラ、アラゴンの4人の国王が棺を担いでいます。

実は、パイプオルガンが好きです
主聖具納室

主聖具納室です。ムリーリョやスルバランの作品が展示されています。
右端にうつる絵画を拡大してみましょう。

『十字架降下』

中央祭壇に飾られているのは、
ペドロ・デ・カンパーニャ作『十字架降下』

参事会室

こちらの参事会室は、楕円形の形をしたルネサンス様式の部屋です。
上に飾られている絵画を拡大してみましょう。

『無原罪のお宿り』

ムリーリョ作『無原罪のお宿り』

カテドラルで気に入った絵


続いて、ヒラルダを見ていきましょう。

ヒラルダ

高さ97mのヒラルダの塔は、12世紀末にモスクのミナレットとして建設され、16世紀にプラテレスコ様式の鐘楼が付け加えられました。ヒラルダは「風見」という意味です。

展望台からの眺め

高さ70mの展望台からセビージャの町を一望することができます。展望台まで行くのにエレベーターはありません。階段でもなく、一生坂です。足の悪い人は遠慮しておきましょう。

アルカサル Reales Alcázar

9世紀から11世紀にかけて使われていたイスラム時代の城を、レコンキスタ後にキリスト教徒の王たちが改築したものです。
1350年に即位したペドロ1世は、スペイン各地からイスラム建築の職人を呼び寄せ、グラナダのアルハンブラ宮殿のような建物をつくりあげました。それほどイスラム文化に心酔していたようです。
アルカサルも世界遺産です。

ライオン門
狩猟の中庭・ペドロ1世宮殿

ペドロ1世宮殿の中にある「乙女の中庭」です。グラナダのアルハンブラ宮殿を模して造られたと言われています。アーチが素敵です。

乙女の中庭
ムデハル様式の柱


人形の中庭

こちらは、「人形の中庭 Patio de la Muñecas」です。かつてはここで子供を育てていたそう。天井がガラス張りみたいになっていて、明るい空間でした。

大使の間

ペドロ1世宮殿のなかにある、「大使の間  Salón de Embajadores」は豪華なムデハル様式の装飾が施されていて、彩色タイルの内壁やヒマラヤ杉の格子細工による円形の天井が美しいです。王に謁見するために訪れた大使は、この部屋で待機したようです。
この天井は Media Naranja (半分のオレンジ)と呼ばれています。

足元のタイルも可愛かったです。

『La Exposición Iberoamericana de 1929』

『La Exposición Iberoamericana de 1929』
アルフォンソ・グロッソ(Alfonso Grosso)の作品です。
こちらの絵画は、提督の部屋にあります。

気に入った絵
『 Las postrimerias de Fernando Ⅲ el Santo』

『Las postrimerías de Fernando III el Santo』
ヴィルヒリオ・マットーニ(Virgilio Mattoni)の作品です。
マットーニは、セビージャ出身の画家です。

さいごに

コルドバに引き続き、セビージャも様式が混ざった建築や、世界遺産もあり見ごたえがありました。時間の都合でゆっくり絵画が見られなかったので、もう一度訪れたいところです。壁、柱、天井、屋根といたるところに彫刻!でとても煌びやかです。ぜひ行ってみてください。

¡Hasta luego!

参考:地球の歩き方

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