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オリジナルの好きを見つけに

「オリジナルの好きを見つける」12月の終わり。夕方。
紫色が混じった空を見た。こんな空は、はじめてかも。何かが変わってゆくんだ。ってそう、感じた。

今は、ただ自分の信じた道を…ひたすら、信じて生きる。何度も『信じる』ことの重要さやその強さを教えられる壁にぶち当たる。信じることって、そんな簡単なことじゃないから。

自分の知識も世間の知恵もぜんぶ無駄だと感じる日だってある。それが本当なのだと思う。
自分の感覚で、状況を感じとって動いてゆくこと。

わたしもメダカもちいさな箱で暮らしている。
自然に生きることは、制限や決めつけの考え。誰かによく見られたり、好かれるという思いを手放すこと。自由を手にするため。心地良さやホッとする安心感があるなら、それが本当だと感じる。

でも、まだまだだ…。

一人暮らしして、初めて動く生き物を迎え、メダカの知識も無いが産卵ラッシュ。孵化させるのがとても難しく、悪戦苦闘している。
卵だけ別にしたものはそのままで、親といっしょにして孵らせる選択をした。同じ時間を共に生きるなら、わたしもメダカも共に楽しく、心地良く暮らせるほうがよい。増えたときのプランももって。
水温、餌や排泄、産卵のコントロールは、苦しい。汚れたら水換えをやり、太陽にあて風通しもする。私が水になり、私が風になる。時には、嵐になるときもあるけれど…。きっと私は、愛を学んでるんだ。やって来たメダカは、元気で強い。良く食べるし、良く泳ぐ。私にとっては不思議ないきものだ。

何度かつまづいた仕事は、安心感に合わせようと決意をした時にひらめいた。2つの不動産を営む個人事業で、一度は諦めた電子申告も、納税の手続きは通過した。法定調書も試してみた。通過できるといい。納税手続きでは、お客さまから「安心しました」って声が届き、嬉しかった。

そして、姪っ子から折ってきてと頼まれ、預かった折り紙1冊。
年末に、水族館をテーマに海の生き物を折った。途中、悪戦苦闘の場面で子供の頃の自分に遭遇する。上手くできなかった屈辱感を思い出した。屈辱感を拭うように、大人になった私は、無事、完成させることができた。オリジナルの折り紙も添え、透明の箱に入れて宅配で送った。
電話の向こうで姪っ子も甥っ子も「ありがとう」と言って喜んでくれ、「だいすきだよ」と返ってきたことも宝物。

折り紙とパターン(型紙づくり)はどこか似ている。
平面を立体にする面白さ。
ローブ(ガウン)のパターンの下書きが12月に終わり、組立が終わったところ。
制作も今年は、進め方を変えてゆく。私自身にあった時間の使い方に変えてゆく。プロセスをより味わい楽しむために。

先月に読んだ、藤沢優月さんの『光の航跡』には、何度か涙する場所があった。そこには、意味があり、そこに意識を向ける。
光の方へ温もりの方へ向かってゆく。わたしにとって、素朴で特別なものがある。それを大切にして生きることがオリジナル。