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モバイルAR市場ついて

こんにちは、Graffityの森本です。私たちは「Leap Trigger」をはじめとする「ARバトル」と呼ばれるゲームを開発しています。今回は、スマートフォン内で動作するARの市場、そしてモバイルAR市場の規模感や有力プレイヤーなどについて書きたいと思います。

モバイルARデバイスの普及率

市場の拡大においては、AR技術を使えるスマートフォンの普及率が鍵となってきます。

AR Insiderのレポート(2020)によると、全世界で販売されている34.6億個のスマートフォンのうち、約6割のデバイスですでにアウトカメラのAR機能が利用できることがわかっています。内訳としては、Apple社が提供する「ARKit」(※)が動作するスマートフォンが約15.8億個、Google社が提供する「ARCore」(※)が動作するスマートフォンが約6.3億個であり、合計で約22億個に上ります。
※ともにAR体験を簡単に開発できるツールの総称

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出典 :「AR Insider

さらに、AR機能をアクティブに利用するユーザー数については、2020年末時点の6億人から、4年後には約3倍の17億人まで大きく伸びることが予想されています。スマートフォンのスペックが向上し、AR技術の表現の幅が広がることで、ユーザーのユースケースが増加することも見込めます。

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出典 :「AR Insider

AR機能を利用できるデバイスが普及しつつあること、またAR機能を利用するユーザー数が今後数年で格段と増加するという予測から、モバイルAR市場に参入するタイミングとしては現在が最適であると考えられます。
なお、Graffityが提供するARシューティングバトル「Leap Trigger」は、ARKitまたはARCore対応のスマートフォンでプレイすることができ、モバイルAR市場参入への試金石として米国でのサービス展開を進めています。

モバイルARの市場規模

モバイルARの市場規模は2023年に5B USDに到達し、また年平均成長率(CAGR)は46%まで伸長する見込みです。これは、前段で言及したモバイルARに対応したデバイスが普及しつつあることと、「Pokémon GO」などのAR技術を活用したユースケースの拡大が背景にあると考えられます。

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出典 :「AR Insider」

モバイルARのユーザーとユースケース

AR Insiderのレポートによると、米国でモバイルARを活用している層の過半数が25歳〜44歳の現役世代であり、性別はほぼ均等に分かれていることがわかっています。また、世帯収入が75,000 USD 以上の家庭が41%と最大のシェアを占めることから、課金等にも余裕のあるユーザーが多く、魅力的な市場であると考えられます。

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出典 :「AR Insider」

また同レポートによると、モバイルARのユースケースはゲームが中心となっており、調査対象者の約8割がAR技術を活用したゲームをプレイしたことあると回答しています。市場規模拡大にはゲームが寄与していること、また実際にARゲームで遊ぶユーザーが多いことから、ゲームとAR技術の相性は非常によいことがわかります。

そのほか、約4割の調査対象者が“ソーシャル(SNS)上でAR技術を利用したことがある”と回答しており、インカメのARユースケース事例として、Tiktok・Snapchat・Instagramなどのフェイスフィルター機能を使っています。

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出典 :「AR Insider」

モバイルARゲーム市場におけるプレイヤー一覧

Niantic
「Pokémon GO」を開発するNianticがモバイルARゲーム市場を牽引しており、AR Insiderのレポート によると、2019年時点ではモバイルAR市場の90%のシェアを獲得、2023年においても約80%のシェアを維持する見込みです。

Niantic社は、2012年にGoogle社の社内ベンチャーとして始まり、位置ゲーム「Ingress」をリリース。

その後「Ingress」のコア技術を生かし「Pokémon GO」を制作し、全世界的な大ヒットに繋がりました。現在では、ハリーポッターやピクミンといった有名IPと組むなどの広がりも見せながら、事業シェアを伸ばしています。

また、最近では「Niantic Lightship」というARのプラットフォームをリリースしています。

以下は、複数のネットの記事などから簡単にまとめたNianticの歴史と資金調達についてです。

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その他の企業

当社がリサーチしたこちらのレポート より、その他の市場におけるプレイヤーを見ることができます。

Graffityは、「Augmente Daily Life 〜拡張体験を通して、人と人の繋がりを豊かに〜」をビジョンに、モバイルAR市場にフォーカスして事業を展開しています。今回のマーケット調査からもわかる通り、モバイルAR市場のなかで最も相性のよいゲーム領域へ戦略的に特化することで、ARゲーム市場におけるマーケットリーダーとしての立ち位置を確立したいと考えています。

Graffityに少しでも興味のある方は、以下のお問い合わせよりご連絡ください。


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