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グラフトプレナー#6 ぶどう、りんご、くるみ農家を家業に持つ、竹内 勇樹さん

家業があって、それを自分に合った形でサポートしたり、進化させたりしている人のことを、僕らはグラフトプレナーと呼んでいる。いったいみんな、どんな活動をして、どんな毎日を送っているんだろう。第四回目は、ぶどうや、りんご、くるみ等を育てる農家を家業に持つ、竹内勇樹さんを紹介。

プロフィール
お名前 :竹内 勇樹(たけうち・ゆうき)
ご年齢 :23歳
何代目 :不明(江戸時代から続いていると聞いている)
家業 農業(ぶどう、りんご、くるみ等)
事業承継の予定 :する予定。
現在 :国産で非加熱のはちみつを売っている会社に転職。

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長野県でぶどうやりんご、くるみを育てる農家を家業に持つ竹内さんは、小さい頃はあまり果物が好きではなかったといいます。しかしお客さんが祖父の作った果物を美味しいと言って食べてくれた時、自分のことのように誇らしく思ったのをきっかけに少しずつ気持ちを変化させてきました。「僕のおじいちゃんが作ったんだよと、心の中では自慢していましたね。」

中学生の時、自分の20年後を考えようという授業で「農業」と、とりあえず書いた時から頭の中で家業を継ぐことを意識し始めたのだそう。勉強もしたくないし、就職活動もないから楽だろうと思っていた家業は、大学生になり農学部に入ったことで、その厳しさを知ることになります。「自分が思っていたより大変だと気づきました。でも継ぐと言った手前、もう後には引けないという責任感と、実家の農業を良くしたいという思いがあったので諦めませんでした。」

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これから10年以内に家業を継ぎたいと思っている竹内さんですが、これからの事を考えた時、販売や経営に関して勉強したいと思い、農業系のイベントに参加するようになります。そこで竹内さんは自分に似た境遇の同年代の人物と出会います。お互いが考えている事も似ていたため、話が盛り上がり、お互いの農家のものをマルシェで売ってみようと誘われました。それから今までに4回にわたって、代官山や渋谷にあるマルシェで農産物を販売したのだそうです。「親にも影響があったみたいで、お互いの農家で作っているものをコラボレーションさせてジャムを作ってくれました。自分の手で販売することの楽しさや面白さ、難しさも知ることができました。」

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自身の性格を引っ込み思案だと話す彼は、自分から能動的に動いて何かを始めるよりも、誰かに声をかけてもらい実際に行動してみることが多いようです。「例えば、イベントに参加しても自分一人だけだとつまらないし、行くのも億劫でもういいかなと思って行くことも辞めてしまうんです。でも、おいでよと誘ってもらえるから、また行こうと思えるし、行ってると勉強になるし、そこでまた出会いが繋がって、また誘ってもらえるから嬉しいんです。人に誘ってもらって行動する方が、僕はうまくいきやすいのかもしれません。」

小さい頃から家業について「継いでも、継がなくてもいいよ」と祖父や母から言われても、やっぱり継ぎたいと思った竹内さんには理由があるといいます。「家族で話していても、親戚が集まった時も感じるんですが、竹内家の人柄がすごく好きなんです。自分もそうなりたいなと思った時に、農業という要素も竹内家の人柄の一部だと気づきました。だからこそ、継ぎたいと思うし、これからは少しずつ社会勉強を重ねて、家業と向き合って行こうと思います。」



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本記事の内容・表現は、取材当時の"瞬間"を『家業エイド』視点で切り取らせていただいた、あくまで家業を通して皆様が紡いでいる物語の過程です。皆様にとっての「家業」そして「家業との関係性」は日々変わりゆくもの。だからこそ、かけがえのない一人一人の物語がそれを必要とする誰かに届くことを切に願っております。

運営チーム一同より

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