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Bittersweet Samba

同志Aからのお題:チャレンジ


新たな連立政権の樹立を見るようだ。琉球料理研究家・渡口初美先生考案の「新感覚ゴーヤーチャンプルー」。シークヮーサー×ゴーヤーという沖縄食材のツートップの斬新すぎる組み合わせに、スーパーフードのクコの実も加わり、いまだかつてないチャンプルーが生まれた。

御歳85の渡口先生。今年5月、YouTubeに「渡口初美の琉球民俗家庭料理 traditional okinawan home cooking」チャンネルを開設し、ユーチューバーとしてデビューした。先生には15年ほど前に仕事でお世話になったが、YouTubeでもお変わりなくハツラツで何より。得意の超強力薬膳イラブー(ウミヘビ)汁が元気の源なのかも。

6月にYouTubeで紹介されていた「新感覚」レシピ。先日、自宅近くのスーパーで青切りのシークヮーサーが安く買えたので、半信半疑でつくってみたら、これがンマ〜イ! ゴーヤーの苦さとシークヮーサーの独特の酸味が、お互いを高め合うとは。レノン&マッカートニー、はたまた宇崎竜童&阿木燿子か。クコの実は色合いと甘味で、青いものたちを盛り立てる。

【材料】
・ゴーヤー
・青切りのシークヮーサー
・木綿豆腐
・スーチカー(塩漬け豚肉)
・油:先生は、猪とアグーを掛け合わせた豚の油を使用
・塩:こちらも、5時間かけてつくった特製の焼き塩を使用
・卵:お好みで

先生のところに初物のシークヮーサーが届いたのが、新スタイル考案のきっかけというが、シークヮーサー薄切りにして、ゴーヤーと炒めるとは! 大胆な発想に恐れ入る。「お料理を楽しむとしたら、こうして挑戦するのが大切」「世の中が変化していくのだったら、子どもたちにも、この変化を味合わせることは、いいことだと思いますよ」

手堅いレシピもいいけれど、時にはヒラメキを大事にチャレンジしてみようかな。

きょうの夕ご飯、何つくろう。シークヮーサーとゴーヤーの連立政権に伍するには…とニンジンやキャベツたちを前に、野党幹事長は頭を悩ませるのである。

そういえば、今週はこういうことも…。2kgのお米を無洗米だと勘違いして、研がずに日々炊き続けた。炊き上がりにツヤが足りず、新米らしくないな、水加減のせいかなと思いつつも、口に入れると普通においしい。完食してもう一袋を買い求めた時、遅ればせながら気づいた。このお米には無洗米と普通のお米の2バージョンあることに。

お米は研がずともおいしい。偶然のチャレンジで得た答えである。



【2020年11月30日 追記】
渡口初美先生の訃報に接し、心から哀悼の意を捧げます。



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