見出し画像

Diablo4の世界は独特な佇まいの和訳にたくさん出会えるよ(出会えたよ)

Diablo4を始めた。なかなかに楽しいのだが、個人的にイマイチしっくり来ていない部分はあるものの、それを受け入れて楽しみたい。だから、あなたにもそれを聞いてほしい、今日。

まえがき(まくら、想い出パート)

こんにちは、エートーです。Diablo4楽しいです。おすすめします。

Diabloは1から楽しませてもらってます。あれは今から何年前でしょうね。
大学の下宿からほど近い、とある友人の自宅にお邪魔したときのことでした。友人はパソコンでDiablo1を楽しんでいました。パソコンはPC-9821の、もう最後期のモデルあたりだったと思います。当時はまだWindowsも95で、友人のパソコンには外付けのモデムがついていました。33600bpsのね。信じられますか?33.6kbpsですよ。速度制限のかかったスマホより遅いんです。
スマホで速度制限がかかると、128kbps~1Mbpsになってしまうんだと思いますけど、1Mならまだしもね、128kになったものならもう、この世の終わりみたいな、今月まだ23日だっていうのに、もう詰んだみたいな気持ちになりますよね。それより遅いんですよ。現代だったら投了してもおかしくない速度ですが、当時はまだ56kのモデムが出たか出てないかくらいのタイミングでしたから、これがいうなれば一般界隈ではほぼ最速だったんですね。そんな33.6kでゲームができたって言うんだから、思い返すと、すごい。
そのパソコンについているモデムで、電話をかけるわけです。電話が繋がると、ピーピヒョロロロロって音がしてインターネットの入り口と会話をするんてすよね。ダイヤルアップ接続というやつです。Diabloのホストサーバーであるところの、Battle.netに繋げるんです。繋がると、プレイヤーの顔(とはいえ3種類しかないけど)と名前とレベルがズラッと並んでいて、人が集まっているんですね。数字と名前と顔が並んでいるだけという、独特の臨場感です。
当時は日本語は使えなくて、日本人はアルファベットでローマ字表記でコミュニケーションをしてましたね。「konnnitiwa」みたいに。そして、そこかしこでパーティー募集がかかるわけでして、友人もそのうちのひとつに加わっていくんです。Diablo1はダンジョンだったので、パーティーでプレイすることを「潜る」って言ったんですよ。「mogurimasenka-」ですね。
いざ潜ってまいりますと、突如貴重なアイテムが出現しアイテムの取り合いになったり、譲り合いになったり、協力プレイがあったり、突如裏切って、改造アイテムで切りかかってくるプレイヤーが居たり。コンピュータ相手では味わうことのできない、予定調和のないそのやり取りのひとつひとつが新鮮でした。予備校の寮を出て大学生になりたての私にとって、娑婆のそれはかなり衝撃でした。その体験が鮮烈だったからなのか、その辺りは何とも言えないところですが、Diabloは1から足掛け25年くらいになるんですかね、楽しませていただいております。もともと、”Wizardry”のようなハクスラ要素は大好きでしたし、ファンタジーRPGの世界観はそれこそ、"D&D"、"T&T"、"ロードス島"、"ウォーハンマー"、"MTG"など、少しずつ通ってきてましたから、Diabloには違和感なく没入できました。TRPGを一緒にやってくれる友達が居なかったのは、今思うと残念ですね。
思い出はこのくらいにしときます。

久々のDiablo、その感想

久々のDiabloをやってみると、感じたことがいろいろありました。

日本語になった

たぶん、コンシューマはとっくに日本語化されていたんであろうと思うのですが、PC版をずっと通ってきたワタシにとって、日本語のDiabloは、はじめて。これまでになく、お話が良く理解できます。
え?これまではどうしていたのかって?やったことがある方ならわかると思いますが(やったことがない人には信じられないところもあるかもしれないけど)、ストーリーなんてわからなくても大丈夫なんですよ。奥に突き進んで、現れるモンスターを片っ端からやっつける。そうするとたいてい、お話は進みますから。

コントローラでやってみた

これまでのDiabloはマウスでプレイしていましたが、昔からマウスを持つ手に力が入る癖が抜けませんで。腱鞘炎とばね指のような症状が出るので、今回はコントローラを使っています。快適。歳は取りたくないが、仕方ないですね。
このゲームは決定ボタンの位置が、任天堂のゲーム機で標準のように扱われている配置と逆なんですよね。コントローラ右側四つボタンの6時方向、Switchでいうと「B」、プレステで言うと「×」のボタンです。この仕様はPS5と一緒になるようですね。いい大人になると、こいつに慣れるのは大変です。
アサインを変えても、結局画面表示に「B:決定」と表示されるので、慣れるまで脳内は大混乱です。仕方ないのでアサインを標準に戻して体が覚えるまでやり込みます。3日くらいかかりました。個人的には、Bでジャンプ、Aでナイフでおなじみの「チャレンジャー」以来の違和感だったんじゃないかなと思います。
でも、楽しくゲームをするために、いつでも既存の価値観から脱却できる、己を解き放つ。柔軟な発想と思考を忘れたくない。そう思わされました。

日本語になったので、アイテム名も(不思議な)日本語になった

これもDiabloをやっていない人からすると、「何言ってんだオイ」ですよね。
アイテムも当然日本語になったのですが、これがいささか不思議というか、独特の佇まいを醸し出していますね。たとえばこちら、プレイヤーが装備できる「ズボン」の装備についている名前です。

たしかに靭帯損傷は恐ろしい。されどそういうことから守れよ

Diabloにおいては、道具に二つのワードがランダムで付与され、それによってアイテムに追加効果が付与される、というシステムがありまして(すべてではない)。
このアイテムには「恐ろしき」と「靭帯」の二つのワードが付与されています。たぶん英語版だと「Terrible」と「Ligament」なんだと思います。
どうして「Terrible Ligament」だと、許せてしまう自分が居るのでしょう。個人的には、こういうマインドのワタシは(あなたもそう思ったなら、あなたもね)、英語の書いてあるTシャツを着るときに、その意味には十分に気を配っていかないといけないね、と、大いに感じるところです。気を付けようね。

これがゲーム開始直後に量産されます。由緒の安売りともとれる

これはアイテムそのものの名前です。おそらく「Strider Leggings」です。「Strider」を「馳夫」にしたのは、ご存知の方も多いかと思いますが、あの「指輪物語」の瀬田先生です。そうです、「ロード・オブ・ザ・リング」です。かの世界における人類最強の戦士にして王様、アラゴルンのことを指します。わかりやすく言うと、ドラゴンボールであればクリリンです。いや、アラゴルンはもっと重要で強いけどね。

確かに適切な訳は無いのかもしれないけど…「大股で歩く人」のレギンス。ホビットから見て、人間アラゴルンの方が上背もあって、自然的に大股で歩いている(ように見えた)わけだから、「Strider」と呼んでいたわけなので。はたして、人としてストライドが、歩幅が著しく長かったのであろうか?とまで考えると、「旅人」のレギンスくらいの訳でも良かったんじゃ…? 
ともかく、ゲーム序盤で何度も目にするのでつど「アラソルンの子、アラゴルン!」と言いたくなりますが、それこそ数十分で飽きるほど目にしますので、すぐに本当に飽きました。どんどん「馳夫」が軽くなってきます。
「Sting」=「つらぬき丸」といった、ファンタジーの世界には素敵な和訳があって、それが世界を彩る、という意味では、Diabloの世界はこれでいいのだろうか?と思わされないでもない…ですが、せっかくなので、この独特の味わいをありのまま受け入れて、楽しみたい。今はそう思います。
(2023/7/1追記:この記事書いたらあっという間に修正されちゃった…。ちょっと残念です)

Diablo4で夜更かさないように、気を付けましょう!

いつもサポートいただきましてありがとうございます。大変助かっております。これからもがんばります!がんばります!