見出し画像

LUMIX S1とS5どちらが買い!?

冒頭「LUMIX S1とS5どちらが買い!?」なんてお題で投稿していますが、実は私はどちらも買って所有しています。ですから「どちらが買い」と買いても「どちらも買い」と書いても良いくらいです。どちらも長所短所があります。そんな私が所有し感じた率直なレビューを今回は書いてみたいと思います。これからLUMIX S1やS5を購入しようと考えている方にとって参考になればと願います。

現在、私はLUMIX3台所有しています。マイクロフォーサーズ機のGH5。フルサイズLマウント機のS1とS5です。ですのでこれからGH5からの買い替えを検討している方にも参考になるのではないかと考えています。

画像1

​​

Lマウント機の特徴やS1やS5のスペックについて

Lマウント機の特徴やS1やS5のスペックについては、購入を検討している方はすでに承知だと思いますが、メーカーのサイトやカタログ、その他のレビューサイトでも散々と書かれていますし、ここでは詳しくは書かないでおきます。しかしながら当たり前のこともここにあらためて書かせていただきます。

現在発売中のフルサイズセンサーを備えたLマウント機をあげるとLeica(ライカ)のSL、SL2、SL2-S。シグマのfp。そしてPanasonic のS1とS5です。APS-C機ではライカのCLがあります。その中でコストと性能、扱いやすさを考慮した結果、S1とS5を購入に至ったわけです。

画像2


マイクロフォーサーズ LUMIX GH5の特長

マイクロフォーサーズのGH5の特長を簡単に述べるとコンパクトシステムで構築できることです。これはフルサイズに真似できないマイクロフォーサーズの大きな利点です。もちろんGH5のカメラボディは大きくフルサイズのS5よりも大きく重いわけですが、マイクロフォーサーズのレンズの径が小さくコンパクトです。とりわけ望遠のレンズをフルサイズのレンズと比較するとそのコンパクトさんは目を見張るものがあります。

実際にのこのLUMIX3機種を量ってみました。

画像3

上の写真は、マイクロフォーサーズのGH5とLeica 12-60mm/f2.8-4.0標準ズームレンズ(フルサイズ35mm換算では24mm-120mmです)の組み合わせです。メモリーカード2枚とバッテリー含んで1,081g。

画像5

上の写真は、フルサイズLマウント機のS5。レンズはキットレンズは20-60mm/3.5-5.6の標準ズームレンズの組み合わせ。メモリーカード2枚とバッテリーを含んで1,093gです。ボディ本体はわずかですがGH5より軽いのですが、レンズの重量差で若干重くなっています。GH5とほぼ同じ重さといえます。

画像4

そして最後に紹介するのはことの上の写真はフルサイズLマウント機のS1です。レンズはキットレンズの24-105mm/f4通しの標準ズームレンズです。こちらもメモリー2枚とバッテリー含んで、重さは17,896gです。2kg近いヘビー級のS1。

この3台は、他社のカメラと比べても軽いものではありません。この三台で最軽量ボディのS5ですら、SONY α7 IIIやCanon R6と比べても重いです。もし今後S7などの新型機が発売するのであれば、500g以下の軽量化ボディにも挑戦して欲しいと願います。まぁ、LUMIXの目指すところは小型軽量ではなく、使いやすさなのでしょう。ですから、小型軽量を求めている方はS1はもちろんS5も購入候補に入らないことでしょう。その代わりと言ってはなんですが、小さくならなかった分、持ちやすく操作性も申し分ありません。これはカタログスペックに出てくるところではないので購入の決め手になりにくいのですが、実際に手にするとわかる良さです。丁寧に作られたと感じるビルドクオリティも感じます。

画像6

Panasonicは真面目で良いモノ作りされてますが、広報展開があまりうまくありませんね。その点、SONYの華やかさには目を見張ります。訴求力がないなぁ。

そしてPanasonicのカメラは実際に手にしてもらうと良さが伝わると感じていますが、そもそも量販店やカメラ屋の店頭に置いていない現実。Panasonicのカメラはエントリー機しか置いていないことが多く、手にしてもらいカメラの良さが伝えることができません。いいカメラなんですがねぇ。

そしてスペックに現れないのが、操作性の良さです。ボタンがあるべきところに省略化されずにあることです。ユーザーインターフェイスも素晴らしく初めて使った人でも迷いがありません。ユーザーフレンドリーなカメラたちです。

画像7


LUMIX S1の特長について。

S1の特長は、とにかく頑丈な堅牢性。私はHDMIケーブルを接続し落下させてしまったことや食品大型冷蔵庫内で1〜2℃の低温化の中で長時間撮影しその後、冷蔵庫から外へ出て30℃となる急激な温度変化での撮影。真夏の炎天下での牧場での長時間4K動画撮影でも熱暴走で止まることも壊れることもありませんでした。本当に強靭なカメラで筋肉質です。大きくて重いと揶揄されることもしばしばですが、本当に信頼できるカメラです。この方向性も貫いて欲しいです。質感も実に良いです。S5と比べても各パーツの精度やクオリティは一段上です。

S1は、とにかく頑丈でハードな現場でも壊れない信頼性を求める方は、S1を買うべきです。小型や軽量なんて気にしないで良いです。カメラ構えると重さを感じず持ちやすいです。個人的には1日撮影しても疲れることはありません。このあたりはバランスの良さでしょう。私個人としてはS5よりもより大きくて重いS1の方が気に入っています。

画像8


LUMIX S5 の特長について。

S5の特長は、S1に比べて小型軽量であることがまず一つです。ようやく他社と比較検討してもらえるサイズ感になりました。そして上のクラスのはずのS1を超えてきた動画スペックです。ヒエラルキー崩壊ともいえる高機能でS1を遥かに超えて、2倍以上高いS1H並の性能を備えてきました。S1のヒエラルキー崩壊はその後のファームウエアである程度解消されましたが、S1にはないV-Log撮影できる点やデュアルネイティブISO搭載で、低照度環境における高感度撮影で高いパフォーマンスを発揮する点。ノイズがない4K動画が撮れるコスパ最強カメラです。

S5は、価格帯の比較的似ているライバルとしては、SONY α7Cやα7 III、Canon R6、Nikon Z6Ⅱなどの他社のライバル機と比べても一番コスパの良い一台なのではないかなと思います。特に4K動画を撮りたい方には最適な一台だと感じます。

画像9


LUMIX S5 キットレンズの特長について。

そしてS5の特長としては、キットレンズです。これは話題になった画角のレンズで広角端20mmスタートの標準ズームレンズです。この20mmは動画撮影には強い味方で、28mmや24mmだと少し狭いが多いんですよね。使ってみるとわかるこの20mmの恩恵。最短撮影距離15cmが撮れるハーフマクロレンズでこれ一本でなんでも撮れます。今後この20mmスタートの標準ズームレンズは他社も真似てくることでしょう。明るさは平凡ですが使いやすさは抜群です。

またS1のキットレンズ、24mm-105m/f4通しの標準ズームレンズもとても使いやすいです。F4なので平凡なレンズですが、本当に使いやすい。Panasonicのレンズはどれも良いんですよね。地味だけど良いんです。

画像10

最後にGH5の特長です。カメラ本体はS5よりも若干思いですが、HDMI端子がフルサイズで熱暴走なく4Kが無制限に撮れ、メモリーカードはダブルスロット。特にレンズの径が小さくコンパクトなので、トータルのシステムはフルサイズに比べて確実にコンパクトです。特にレンズ数本とカメラをバッグに詰め込んだ時の軽量さ魅力。フルサイズ機だとそうはいきません。

もしGH5の後継機GH6が発売するのであれば...

もしGH5の後継機GH6がマイクロフォーサーズとして発売するのであれば、サイズは大きくならず軽量でGH5よりもコンパクトに。できれば究極なまでにコンパクトにして欲しいと望んでいます。もし300gを切って、ミラーレス一眼カメラ最軽量4K30P無制限で撮影可能なカメラとして登場すれば面白いんじゃないでしょうか。もしくは手振れ補正が究極なまでに効くカメラ。マイクロフォーサーズの進化の道、生きる道はこの辺りなのではないでしょうか。

実際GH6に出るのであれば、これまでの世界初○○や8K30P無制限などのカタログ映えするスペックで発売するのであればより大型なカメラだと予想します。そうなると小さなセンサーでどこまでノイズを抑えた撮影が可能なのか問題もあると考えます。さてどうなるのでしょう。GH6の発売、マイクロフォーサーズの未来は。


《簡単にまとめますと...》

とにかくハードな現場でも壊れない頑丈なミラーレスカメラを求める方は、S1。コンパクトでノイズを抑えたハイクオリティな4K動画を撮影したい方は、S5。2021年2月1日現在17万円程度とコスパが良く、コンパクトな構成を求める方は、GH5。レンズの小ささも魅力です。


さて結論。

「LUMIX S1とS5どちらが買い!?」の答えは、私個人の結論として、これから購入を検討している方にお勧めする機種はS5です。

S1を凌駕したヒエラルキーを崩壊させたともいえる動画性能でコスパの良さが際立ちます。HDMIがマイクロであることやそのほか多少の我慢の必要もありますが、特に動画撮影を重視する方には値段の高いS1やS1Hを買わなくてもほとんどのことはS5で事足りるでしょう。とは言うものの、S1は手にした時のクオリティがS5よりも確実に上です。本当に操作感も質感もとても良くてなおかつ非常に丈夫なカメラです。大きさや重さを気にしない硬派な方はS1がお勧めです。

すっきりしない結論ですみません。購入を検討している方は存分に迷ってください。購入前の迷っている時が一番楽しいものですから。




《今回の記事で登場した商品》


私の運営するサイト「物と音」でもS5について書かせていただきました。興味のある方はぜひご覧ください。




*なおこの投稿でのリンクは、Amazonアソシエイトを利用しております。リンク先はAmazonとなります。商品の詳細はAmazonでご確認いただけたらと思います。これからカメラのご購入を検討されている方の参考になればと思います。では素敵なカメラライフをお過ごしください。ではでは、またお会いしましょう。

よろしければサポートお願いします!