筑波大編入試験に合格するまで

 筑波大学の情報科学類に合格(2020年入学予定)したので、試験までの7ヶ月で僕がやったことをまとめます。

スペック

高専 情報工学科 5年生 ロボコンやってた

席次
1年:3位
2年:4位
3年:4位
4年:10位
 「自分よりもレベルが高いやつばかりなんだろう...」とビビらなが受けた1年の初っ端の試験で学科1位だったので拍子抜けして徐々に勉強しなくなっていきました。

 過去問ゲーみたいな試験は好きではなかったです。数学の科目だけはちゃんと勉強してたと思います。4年まで赤点は取ったことありませんでした(5年で初めて取りました)。

TOEIC スコア

1回目 4年 6月 385 (分からなすぎて眠くなる)
2回目 4年10月 480 (IP) (1回目と手ごたえ変わらず)
3回目 4年1月 590 (IP) (お、これは次でいけるぞ)
4回目 4年3月 730  (尿意やばくてリスニングまじ焦った、4月の申し込みしてなくて絶体絶命だった)
 英語は周りよりできる自信があったんですけど初回の385は周りの編入生見ても低いと思います。受験する時期も遅いです。かなり出遅れてますがあまり焦りは感じてませんでした。

 詳しくは以下にまとめてあります.

1~3年

 主にロボコンをやってて、たまにイベント(サマースクールとかハッカソンとか)に参加してました。勉強は授業を真面目に受けて、試験の数日前に真面目に勉強する程度。課題も少なかったし毎日勉強なんてしません。

3年 (春休み)

友達が将来に焦りだして何か資格を取ろう(僕は進学しようと考えていたから資格は考えてなかった)と基本情報を受けるのに便乗して春休みの間、1日1時間半程度、資格の勉強してました。合格しました。友達の方は全然勉強してなくて落ちてました笑。この時期から自分で勉強するようになっていきました。

4年 (6月)

 夏休みの留学の為に初めてTOEICを受けて自分のレベルを知りました。

4年 (夏休み)

 夏休み前、期末試験、留学準備、インターン準備が重なって鬱になりそうでした。

TOEIC留学
 初めての海外、始めは学校の海外研修を考えていたけど、せっかくお金をかけて行くならがっつり英語の勉強をしたいと思い、TOEICガチ勢で定評のあるフィリピンの某スクールに行って、1ヶ月みっちり1日10時間勉強しました。夏休みで授業や課題がなく、英語を勉強するしかない環境で自然に朝から晩まで勉強できて最高の環境でした(実際はめっちゃ帰りたかった)。

インターン
 帰国後、成田から直接筑波に行き1週間のインターンをしました。筑波の感じいいな〜ここいいな〜住みたいな〜みたいなことを感じてました。

4年 (9〜12月)

 帰ってからも勉強は続けようと考えてましたが、すぐ無理だとわかりました。なので勉強は諦めて大会が終わるまではロボコンに集中しようと決めました。結果として全国優勝できて編入試験にも自信が持てるようになって、いい影響でした。10月に受けたTOECI IP は480でしたが、全く勉強しないで受けたので実際はもう少し高かったと思います。

4年 (1月〜2月)

ひたすらTOEIC
  とは言っても1日3時間、を毎日してただけです。この時期はTOEICだけやっていて数学や物理などの勉強は一切してませんでした。ただひたすらにTOEICを最優先にして生活してて、試験期間中も3時間のタスクをこなすまで試験の勉強はしませんでした(筑波大は成績が考慮されないので)。
 なぜ3時間(しか勉強しなかったの)かというと、TOEICって何時間勉強したら何点上がるかっていうのがだいたいわかる(調べたら出てくる)ので、僕の場合、だいたい500時間くらい勉強すれば目標の700点いくと考えてました。
 で、夏休みに250時間くらい勉強したので、あと250時間勉強すればいい良かったんです。12月22日に冬休みに入ってから3月10日のTOEIC 試験までの約3ヶ月で250時間勉強するには1日3時間だけ勉強すればよかったんです。確実に1日3時間勉強することを心がけていました。いきなり1日6時間とか勉強できるわけないですもん。継続は力なりです。
 1月16日に受けたTOEIC IPでは590点だったのでこのまま勉強すれば余裕で取れると思ってました。

4年 (春休み)

TOEIC (本番)
 この日のために4ヶ月勉強してきました。なのに開始5分で尿意に襲われてリスニングはパニック状態で受けてました。試験前にスタバでカフェインを摂取したのが原因でしょう。リーディングは持ち直して、かなり集中して解いてたと思います。問題も5問程度残すくらいで終わりました。

試験後
 試験後はかなり絶望して、650とってればいいだろうって思ってたのにそれすら届いてなさそう、4月の申し込みを忘れてたから5月に受けるのはきついなっていう。
 「試験結果見てから考えよう」ってことでTOEICはやめて、1週間ぼーっとしてから編入数学徹底研究を2週間で1週しました。難しかったです。章末問題とか特に難しくて4章あたりからやらなくなりました。めちゃくちゃ数式書いたので手首が痛くなって1日に勉強できる量にも限界があるなぁってことを考えてました。

TOIEC スコア発表 (4月1日)
 この日はちょうど「令和」が発表された日でもありますね。スコア発表は正午でなんだか落ちつかなったので午前中は寝てました。ネットで730の文字を見る前も後も心臓バクバクでした。すぐにtwitterに投稿してました。

学校が始まるまで
 なぜかわからないんですけど東北大に心が動いてました。記録には東北大の過去問しかやってませんでした。

5年 (4月)

 4月の勉強時間になります。

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合計勉強時間は79時間です。勉強を全くしなかった日が7日間ありました。

5年 (5月)

5月の勉強時間になります。

スクリーンショット 2019-12-30 8.09.50

5月はゴールデンウィークや体育祭などがあってなかなか気持ちが入りませんでした。55時間しかしてません。全くしなかった日は9日間、1時間以下だった日は5日間ありました。後半は専攻科の過去問ばっかやってました。

5年 (6月)

 6月の勉強時間になります。

スクリーンショット 2020-01-09 21.10.50

 72時間しました。

5年 (7月)

 試験までの12日間の勉強時間になります。

スクリーンショット 2020-01-09 21.15.49

 70時間勉強してます。6月の3倍勉強してますね。とにかく不安に駆られて勉強してました。とにかく過去問をやって、わからない問題は先生や友達に聞いてました。

学力考査

 専門科目(120分)
数学①:微分、積分
数学②:線形代数
情報基礎①:プログラミングの基礎
情報基礎②:プログラミングの基礎
物理①:力学
物理②:電磁気学

 単願はこの中から4つ選択して解きます。数学2つを解いて、情報基礎と物理の中から簡単な方を解くという方法もありますが、この方法は情報も物理もどっちもできる人じゃないとできません。どちらかに絞って勉強した方が効率がいいと考えたのと、第2志望の東北大がにも物理があったため、始めら数学と物理と決めて勉強していました。
 試験後に気付いたんですけど、数学は難しい年があるから、点が取りやすい情報基礎と物理を選択すればいいのでは?と思いました。

 外国語
 TOEICのスコアシートを持っていきます。730で提出しました。

試験前日(7月12日 金曜日)

 8時発の新幹線に乗って上野駅に行きました。駅で同じ学校の同じ筑波大を受ける友達に会って少しだけ不安や緊張が和らぎました。新幹線では少しだけ勉強しようと思っていましたが、結局寝てました。

 筑波大があるつくば市には秋葉原駅からつくばエクスプレスで行くのが一般的ですが、つくば市の隣の牛久市にある親戚の家があったので、上野駅から常磐線で牛久駅まで行きました。親戚の方には本当に支えられました。一人ホテルで過ごしていた本当に不安でヤバかったです。

 正午には着いて、美味しいお昼ご飯を食べました。その後、試験会場(春日キャンパス)の下見をしました。会場が1の年前のインターンの場所のすぐ近くで懐かしかったです。貼り出されていた受験番号から93人も受ける事を知って、「今年は多いな」って思いました。情報科学類は毎年だいたい4分の1くらいの人数が受かっていたのとボーダーがだいたい240/300(らしい)っていうのを知っていたので人数が多くてもあまり気にしませんでした。

 16時から過去問9年分と過去問特訓の筑波大の問題をやりました。久しぶりに過去問特訓をやったのですが以前より問題が解けるようになっていてテンション上がりました。twitterで筑波受ける人たちの投稿を見て「みんな頑張りましょう。」と思ってyoutube見ながら23時には寝ました。

試験当日(7月13日 土曜日)

 試験前2週間と同様に緊張して朝5時くらいに起きて2度寝しようと思ってもできませんでした。あと、お腹の調子も良くなくて、勉強と同じくらい健康管理(寝る時間や食べるもの)を考えていたと思います。朝は緊張して朝ごはんを食べるのに30分かかりました(同じ学校の友達はほとんど喉を通らなかたみたいです)。

 面接がなかったため試験は1日だけで、10時から12時の2時間だけです。今ままでの不安が2時間で終わると思うと、ちょっとだけ嬉しかったです。

 9時開場で、9時半には着いていなければいけませんでした。僕は9時15分あたりに行きましたが、すでにほとんどの受験生が席に座ってました。席が学校の教室と同じ場所(窓側後ろ)で結構落ち着けました。周りの人は物理の参考書(黄色い本とか)、過去問特訓とかやっていました。僕は過去問をパラパラめくってみてました。この時間はもう問題を解くとかよりも集中力を高める方がいいと思います。

服装について

 情報科学類は面接がないため、私服でも大丈夫ですが、一応、半袖ワイシャツにネクタイを締めて試験に臨みました。スーツだった人は結構いて、半数以上という印象でした。気も引き締まったのでスーツで行ってよかったと思います。

数学

 全体的に今年の数学は、傾向がかなり変わり、その代わりに問題は簡単になっていたように感じました。数学は難しい問題が出ると覚悟していてその問題は部分点を取ろうとしていたのですが、解けるor解けないみたいな問題でした。個人的にかなり勉強した線形代数のベクトル空間とか線型写像とかが出てなくて悲しかったです。

微分・積分
1) 陰関数の偏導関数を求める
2) 簡単な広義積分

1)は、陰関数なんて専攻科の試験でしか勉強してなかったので最初は飛ばして、あとで何とか埋めようと解きました。後で解き方をみたら、-をつけてなかったみたい。

2)は簡単でした。けど、見直してなかったら間違えてました。

部分点を考えて7〜8割くらい。

線形代数
1) 行列A(2次)が与えられて、直交行列となるようにa、b、cの値を求める
2) 行列B(3次)与えれられ、固有多項式と、対角化不能となるようなdの値を求める

1)は直行行列が何かわかっていれば解けると思います。
2)は固有多項式がわからなくて特性方程式を書きました。対角化不能となるために、特性方程式が解をもとたないときと、Bが正則とならないようなdをの書きました。

6〜7割くらい。


物理

 過去問を十分に解いていれば、力学は例年通り、電磁気学はやや簡単といった感じでした。

力学
薄い円盤を、半径αで2つの円盤A、Bに分けて与えられる。
1) 円盤を水平な床に置き、円盤の中心から垂直に軸を取った時のそれぞれの慣性モーメントを求める

円盤をt=0で角速度ω0で回転させる。円盤には動摩擦力のみが働く。
2) それぞれの回転している円盤に働くトルクを求める
3) それぞれの回転している円盤の静止するまでの時間を求める
4) 3)の結果を使い、静止時間のさを求め、どちらの円盤が先に静止するか説明する

 全体的に過去問をやっていれば解ける問題でしたが、計算量が多かったです。トルクが分からなくて、3)から予想してモーメントを書きました。あとで友達に聞いたら合ってたらしくてよかったです。

8割くらい。

電磁気学
1) 無限長の円柱領域内に流れているから磁束密度を求める
2) RC回路の過渡現象の電流、コンデンサの電位、消費されるエネルギーを求める

1) 簡単でした。
2) H24の過去問に同じような問題が合ったため解くことができました。初見だったら解けなかったと思います。

10割くらい。

時間配分

 はじめは過去問で見たような問題や、簡単に解ける問題だけをやり、1週目は30分ほどかかりました。2、3週目に1時間使い、難しい問題を解いて全ての問題を解き終えました。残りの30分で見直しを3週ほど行って、間違いを探していました。全部時終わらなくても見直しをしてわかるはずの問題で確実に点数を取りに行こうという気持ちで解いてました。

TOEIC

 試験日当日にTOEICのスコアシート原本を持っていきます。東北大は願書と一緒にスコアシートも提出しますが、筑波大は自分で持っていくのでそれまでに届いていれば大丈夫です。試験会場に入る際に、受験票とスコアシートを提示しました。スコアシートは上の空いているところに受験番号を書いて、試験直前に提出しました。
 スコアシートは切り取らないで提出しましょう。僕はスコアシートは切り取って提出するものだと思っていたのですが、提出する際に周りが切り取っていないことに気づいて、あわてて予備で持って来ていた切り取っていないスコアシートを提出しました(数人同じような人がいました)。

試験後

 友達と試験会場近くのデニーズで昼食を食べ、次の日に遊ぶ予定があったためその日のうちに家へ帰りました。上野駅で読みたかった漫画を買って、新幹線で読んでました。
 試験直後は自信満々でしたが、時間が経つにつれ、問題が軟化しボーダーが上がったのではないか?という不安に襲われました。合格6割、不合格4割くらいの自信でした。合格発表までの1週間、東北大学の勉強はしなければいけなかったのですが全くしませんでした。合格発表は正午でしたが、午後も授業があ理、終わってから見たかったので結果を見たのは15時頃です。自分の受験番号を見つけ、あまり実感がなかったです(同じ学校の友達も受かりました!)。その日は友達と焼肉に行きました、僕が奢りました(なぜ)。

その他

 試験会場には時計がないめ、腕時計を持っていくことをお勧めします。
 情報科学類は2つの教室に分かれて試験を行いました。いない人も何人かいて、僕の教室は7人くらいいなかったので、もう一つの教室同じくらいいないのかなって思って勝手に受験人数を減らしてハードルを下げてました。
 大問1つに付き解答用紙(白色)と下書き用紙(オレンジ色)を1枚ずつ渡されます。どちらも罫線が入っていて、B4(257×364)のサイズで結構大きくて邪魔でした。下書きは回収されません(回収されると思って力学の途中計算とか下書き用紙に書いてた)。また、今回は裏面も使っていいという指示があったので、部分点を取るためにもなるべく解答用紙に書くようにしましょう。解答用紙は番号順に1枚ずつ回収されました。試験は12時終わりましたが、解答用紙の回収に時間がかかって会場を出られたのは12時30分でした。

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