山LOG...久万高原町

久万高原町に河の子という廃村があります

ずっとその村名が気になっていてやっと先日訪れる事ができました。

昭和20年代、川の子川沿で林業で栄え、森林鉄道も走っていた高知県との県境の村です
村への道は面河渓のずっと手前を右に林道を入ります

村の最盛期の頃は高知から仕事をしに椿山から峠(高台越)を越えて沢山の人が行き来したようです。岩屋寺の祭りの時は女子供も遊びに来たとあります

今、廃村となってしまった河の子集落のあった場所から高台越までは途中までかっての線路があった広い登山道をいきます。


渓と別れ本格的に登りはじめると人が全く入っていない訳ではないようですが獣達の方がよく歩いているような道になります。
峠までの尾根歩きは冬なのに背丈程の笹漕ぎをしいられましたがしかし高台越自体は高知(椿山側)からもうっすら径が開けてはいるので今でも多少行き来(酔狂な登山者?)はあるようです。



麓の辺りは伐採したての例のハゲ山状態でしたから今でも手入れ(?)はされているようですが実際この辺りの杉の太さには目を見張るものが散見します。
林業は続いているようなので今でも出稼ぎに来ているのかと一瞬思考がタイムスリップして苦笑い。

村名の由来は今でも不明ですが、子供のような小さな川が沢山あるからかなと勝手に思っています。(滝も)

当時、河の子の材木は三津(松山市三津浜)まで運んでいたそうです。

三津在住の自分が何故ここに来たのか腑に落ちたような気がします。


参考文献、生涯学習センター『愛媛の記憶』

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?