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【ライブレポ】SUMMER SONIC 2018 東京初日【感想戦】

初日です。

実はスマホで撮った写真を1人1枚で貼ろうと思ったんですけど、さすがにそれをやったら消されてしまうと思ったので、当たり前ですが写真とかはないです。

ですが、基本的には動画も貼らないで今回の記事は書くことにしました。文字だけでいきます。

あ、初日2日目にはセトリを入れました。が、自分の記憶と検索をかけた結果を基にしているので、参考程度にみてくださいまし。

ではどうぞ

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Pale Waves

いまのUKロックシーンを支えているレーベルといえば、Dirty Hitsはいの一番にあがるだろう。そのDirty Hitsに昨年加入し、数枚出したEPはすべてヒット、今年の秋以降にデビューアルバムの発売が決定しているPale Waves。日本国内での初ライブとなったのが、この日のライブだ。

PVで見るよりもゴスっぽさはないんだけども(衣装はキメッキメだ)、シンプリーなギターリフと音色にドラムスで、ロックバンドとしてのマジほんとシンプル。これがアリーナクラスで鳴らされてるのほんと痛快だ。

しかもデビューアルバム発売前、初来日のライブで、この風格はヤバいなぁ………インディー叩き上げのパフォーマンスがバッチリとハマる。

ボーカルのヘザーは、パフォーマーとしてめちゃめちゃ艶っぽいし、声もすこしだけ枯れてるのがまた良い、めっちゃ腰が高く、メイクバッチリでかわいい。

ステージの上をぶらっと踊りながら歩いて、パッパッとポージングしてるだけ、だがそれがいちいちかっこいい。それはつまるところスター性だと思うんだけど、モデルがロックスターになったかのよう、スターの卵をみたライブだった。

Television Romance
Heavenly
Kiss
My Obsession
Noises
The Tide
Eighteen
New Year's Eve
There's a Honey

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BILLIE EILISH

そこからBILLIE EILISHに入り込んだ前方からは黄色い歓声、しかも若い女の子の声だ。

ディズニーのプライド高め高圧系ヒロインを集めたオリジナルPV、ドレイクのPVからハッピーバースデイネタのPVは、まるでgif動画のように粗い画質で、SNSで生きてきた女の子の感性をまさにそこで見た気がした。

そうしてVJを使って曲のメッセージを伝えていくのだが、若い女の子が抱えてしまうマッドネスな感情やサイコな感覚を、トラップビートに乗せてラップとして吐き出していく。こう言われているかはわからないが、エモラップと言われる言葉の何たるかがよくわかった。

この若々しい花芽が、いったいどういう花を咲かせていくのか、彼女のこれからが気になる。

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ポルカドットスティングレイ
2010年代ジャパニーズロックの定形と基本形を、彼らなりの理想像としてしあげてきたポルカドットスティングレイのライブアクト。

ダンスビートに対し、ビタビタとミスタッチなくカッティングしまくるギタープレイ、発声のよい溌剌とした女性ボーカル・・・すべてが理想的で設計どおりに奏でられた、快適なロックアクトだった。

テレキャスター・ストライプ
BLUE
パンドラボックス
エレクトリック・パブリック
シンクロニシカ
ICHIDAIJI

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KELELA

彼女本人のスウィートな歌い口よりも、ぶっとすぎるベースサウンドが体の肌や髪の毛に着ている服すら揺らしてくる、最高にドープ。

ほんとならもうすこしドラムスの音をしっかり綺麗に鳴らすところを、あえて丸っこく小さめに鳴らすことで、Kelela本人の色っぽい歌声が響くスペースができる。

声の音声をその場でエコーをかけて、二の次の歌声は自分でコントロールしていく、声を出し続けながらマイクを左右にズラし、人力エコーを狙っていくなどなど、アイディアに対して実践できるテクニックは本物だ。しかもそれがショーの華になるのだからたまらない。

確かにベースサウンドは非常に大きいのだが、そこを踏まえつつ音と声のバランスが考えられているように聞こえた。

Warp所属、こういったアブストラクトなエレクトロニカを得意とするトラックメイカーらが多いわけだが、「どのようにライブで観客に刺していくか?」を的確に実践したライブだったといえるし、彼女の目指す音像がハッキリと日本の観客に示された記念スべき日だった。もしも再来日があるならば、このベースサウンドをよりハッキリと示せる小箱が良いと思う。クラブ系イベントをよくやってくれる箱がいいな。

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Mastdon

マストドーン!!!!!!!!!としにきた。orangeアンプ6台に、Marshallを6台、当たり前だけどギターの鳴りがはんぱないくらい良い!!!。

このタイミングで気づいた、ペイルウェーヴス→ビリーアイリッシュ→ポルカドットスティングレイ→KELELA→Mastdon、ここに来るまでみんな女性ボーカルやん。今日はじめての男声ですよ。

ニューメタル等色々とあるけども、僕はMastdonをそこまでガッツリとメタルバンドなわけではないように思えた。クラシカルなロックンロールを軸にしつつ、それをラウドかつハードに音をかますことを目指しているように思えた。

それにしても、この堂々としたライブに対して、人が・・・少ない・・・のは・・・

Sultan’s Curse
Divinations
Cristal Skull
Ancient Kingdom
bladecatcher
Black Tangue
Ember city
Megalodon
Andromeda
Toe to toes
Precious Stones
Show Yourself
Mother Puncher
Streambreather
Blood and Thunder

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Kamasi Washington

フジロックでの素晴らしき公演を耳にして、ずっと見たかったカマシ・ワシントン。

最初の1分で思い知らされる、まず、音とアンサンブルによる圧力はんぱねえ!!。

主張の激しさや強さ、演奏のタイトさもあるのだろうけども、そのメロディや主題をこなしつつも、中途に挟まるアドリブ、そして互いのソロで盛り上がり、また主題へと戻っていく。

ほぼその定形のなかで進みながらも、すべてが重厚で、饒舌で。ぼくとしても、瞬間瞬間で噛み砕き、良さを感じとろうとするけども・・・本当に難しい。この人の音楽を1からちゃんと感じ取って「やべぇ!」って言えるくらいには、音楽をもっと知っていきたいなと思えた。

Street Fighter Mas
The Rhythm Changes
Truth
Re Run
Fists Of Fury

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Tame Impala

サマソニ初日最後のステージとなった彼らのライブ、その初手にヒットソング「Let It Happen」をもってきたことで、会場はおおいに盛り上がる。

極彩色を基調にしたサーチライト、擦り切れた映像がVJに流れつづけ、あのレイドバックしたロックサウンドとシンセサウンドが絡み合い、緩いダンサンプルなグルーヴがどんどんと広がる。アンサンブルがヤバい!というより、曲から生まれでているイメージを拡張し、ライブ会場へとグンと広げていく。

スネアドラムでのリムショットをあえて打たず、ハネる感覚が失ったドラムビートが、死んだディスコビートのように形作られる。死んだゆえのノスタルジアがブワッと広がりをみせていく。時折かぶさってくれる大味なギターリフは、まるで大きなさざなみのように押し寄せ、心地よい刺激となっていく。

そうしてみると、Tame Impalaの音楽的なバランスの良さが際立って見えてくる。ロック、ディスコ、ハウス、シンセポップ、サイケデリック、そのどれからみても最良の形をとった均整の取れたサウンドスケープをたもちつつも、そこから曲ごとにピタリとあうように変幻していく。

このサウンドスケープとアンサンブルがあるからこそ、花吹雪や極彩色に彩った照明やチープかつノスタルジアを誘うVJなど、風船に紙吹雪までも飛ばしていく。さまざまな舞台演出が、この日だけのファンタジアとしてより映えていく。

逆に言うと、この舞台演出がなかったら、バンドグルーヴだけで色濃く音楽を奏でられなかったのだろうか?と思えてしまう。より驚くのが、このライブパフォーマンスはバンドメンバーがいるけど、過去3作品はケヴィン・パーカー1人による音楽ということ。この広がったサイケデリアを、たった1人で思いつき、すべての楽器を持ってつくってることにある。

これだけパーフェクトなファンタジアを生んでしまえる才覚、その才覚から流れ出た空気を、しっかりとキャッチアップし、具現化するバンドメンバー、まさしくロックバンドのアクトとしてばっちりと初日を締めたといえる。

Nangsz
Let It Happen
The Moment
Mind Mischief
Elephant
Yes I’m Changing
The Less I Know the Better
Eventually
Alter Ego
Apocalypse Dreams
Backwards
New Person, Same Old Mistakes

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