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ファッション・美容系ウェブメディア C CHANNELへの抗議とその経過 byマヤ

誰もがスマホで簡単に情報を得ることが出来る今、ウェブメディアやネット広告の存在は年々大きくなっている。美容やメイクの分野も例外ではない。

その中でも数々の有名インフルエンサーが所属し、オリジナルの動画配信を行っている事で有名なC CHANNEL。サイト内に「ハーフ顔メイク」というカテゴリーあった為マヤが抗議した。

3/13 C CHANNEL お問い合わせフォームに連絡(マヤ)

『C CHANNELに「ハーフ顔メイク」という分類でメイクやカラーコンタクトを紹介する動画が複数ありますが、「ハーフ顔」という表現は適切でないと思います。
ハーフ=白人×日本人の色素が薄く彫りの深い顔を持つ人、というのは偏見です。「ハーフ」と一言で言っても様々な地域や国にルーツを持つ人間がおり(韓国、中国、南アジア、アフリカ…などなど)、特定の見た目を「ハーフ顔」と呼ぶのは乱暴なのではないでしょうか。この言葉は条件に当てはまらない外見のハーフ達を傷つけます。
私自身、父が日本人・母が東欧出身の外国人で所謂ハーフなのですが、世間で好まれる「ハーフ顔」ではない為見た目に関するコンプレックスが強く、このような動画や記事を目にする度、自分の顔を否定されているようで暗い気持ちになります。
例えば、現在活躍しているプロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手はハイチ系アメリカ人と日本人とのハーフですが、色素が薄いわけでも彫りが深いわけでもありませんよね。
どうかサイト内の「ハーフ顔」や「ハーフ風」「ハーフ系」といった表現を「メリハリのある骨格」「色素の薄いヘアカラーやカラーコンタクト」などと他の言葉に言い換えていただけないでしょうか。ご検討の方よろしくお願い致します。』

3/14 C CHANNELより返信

『C CHANNEL運営担当です。
いつもC CHANNELをご利用いただきましてありがとうございます。
「ハーフ顔メイク」という表現につきまして、ご意見いただきましてありがとうございます。
関係部署に共有いたしまして今後の動画制作においては留意いたします。
引き続きC CHANNELをよろしくお願いいたします。』

4/10 サイトの内の表記に変化なし。「ハーフ顔メイク」という分類に加えて「外国人風カラー」「外国人風ヘア」「外国人風ウェーブ」というカテゴリーあり。
「外国人風メイク」というタグも存在している。

4/22 追記

『LA発の“美の祭典”「ビューティーコン」が日本上陸 6月に渋谷で開催』
https://www.wwdjapan.com/842400

『2014年に初開催された「ビューティーコン」は“美の再定義”を掲げ、メイクやヘアの美しさだけでなく、人種や性的指向、体形などを問わず自分らしくいることが人間本来の美しさであることを発信している。18年のロサンゼルスでの開催では150以上の企業が出展、2日間で3万人以上を動員しており、この4月上旬にニューヨークで行われた「ビューティーコン NYC」で日本での開催が発表された。なおイベントプロデューサーにはタレントの広海を迎える。』

C CHANNELが、アメリカ発の大型美容イベント「ビューティーコン」を朝日放送グループと共に日本で開催するそうだ。「美の再定義」を謳い、自分らしさを人間本来の美しさだとするこの催し「ハーフ顔メイク」外国人風メイク」などといった人種差別的な内容を紹介しているウェブメディアが主催するとは何とも皮肉なものだ。彼らにとっては「多様性」も「自分らしさ」もただのトレンドであり一つのビジネスチャンスに過ぎないのかもしれない。

私達一人一人の豊かな個性と美は決してお金儲けの道具ではない。美容やメイクの為に私達が存在するのではなく、私達の為に美容・メイクが存在するのだ。決して忘れてはならない。