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2022年 面白かった漫画たち

大晦日ですね。
今年も年末はバタバタで、こんなギリギリのタイミングとなってしまったけれど、今年面白かった漫画について書いていこうと思う。
去年と同じく、今年読んだものの中から。多少のネタバレあるのでご注意を。

今年は、暇な時にLINE漫画で漫画を読むことが多かった。
そして、今だけ〜巻まで無料で読める!→読んでみる→続きが気になって買う
という流れが多かった気がする。(踊らされている…!)
「青の花 器の森」もそんな作品のうちのひとつ。
波佐見焼の窯元が舞台で、主人公は絵付職人というなかなかない題材が面白いし、主人公たちが作る、一輪挿しやお皿やマグが本当に可愛い…!!えーほしいこれ!売ってないの?って思いながら読んでいた。
恋愛物ですが、もう若くなくお互いに過去を抱えた2人が徐々に距離を詰めていく様がリアルだった。
私ツンデレキャラわりと地雷なんですが、なんでだろ龍生くんにはなんかときめく…すごい猫っぽくないですか、彼。一度心を許してからデレまくるところがまさに猫。
2人の性格設定などがおそらく意図的に真逆なのも面白かった。

モンゴル帝国が勢力を拡大していた時代、ペルシアから捕虜として連れてこられた1人の少女を主人公とした物語。
1巻はまだまだ序盤だけれど、これはすごい大作になりそうな予感。可愛らしいデフォルメしたキャラクターたちと過酷なストーリー展開が不思議にマッチしていて、独特な世界を作り出している。
これからの展開がとても楽しみ。


いやぁ、面白い。私、いくえみ綾の漫画高校生からずっと読んでるんだけど、本当にずっと面白いし、いつ読んでも古さを感じたことが一度もない。本当にすごい作家さんだと思う。

キャラクター物でブレイクした40歳の漫画家が、昔からの夢だった少女漫画を描くことに挑戦するというお話。
主人公の性格がかなり変わっていて、いやそうはならんやろ…って笑いながら読んでしまう。
いくえみ綾の漫画の何がすごいって、セリフの間とかテンポがものすごくリアルなとこだと思うんですよね。これは本当に真似しようと思っても真似できない、天性の才能だと思う。大好き。

 

初めて読んだ時、あまりに自分の好みすぎて衝撃を受けた。隅から隅まで大好き。三宅乱丈の作品の素晴らしさを知ることが出来たのは、今年の一番の収穫だったと思う。
他人の記憶を操作したり、廃人にしてしまうことが出来る能力者たちの物語。
大切な記憶の場所を分けてくれた人に対して、異常なまでの執着心を持ってしまったり、その大事な場所を自分が一番嫌な記憶を使って隠したり、と設定がものすごく練られている。
登場人物全員が何かしら重いものを背負っていてとてもせつなくなりながら読んだ。
続編のfishもようやく3巻から動きが出てきて、これからの展開が楽しみ。
このシリーズずっと続けてほしい…。

そして、同作者のこちらも読んでいる途中。

めめめめちゃくちゃ面白い…!
「pet」は割と狭い世界かつ人を選ぶ感じがありますが「イムリ」は誰が読んでも面白いと感じる名作ではなかろうか。でも土台に「pet」の世界があるところもいい。
私は漫画を読むのがかなり速い方なんだけれど、なんだかイムリは読み終わってしまうのがもったいなくて、早く続きを読みたいジレンマと戦いながらゆっくりゆっくり読んでいるところ。
いやほんと面白いから全人類読んでほしい。

こんな感じで今年も楽しく漫画を読むことができました。
こんなに面白い漫画があったとは…と完結からだいぶたってその存在に気づくのは悔しいような、なんとも言えない気持ちになる。(単純に出会えたのは嬉しいんだけど)
連載中ずっと追ってるのとはまた違う接し方になるからかな。勿体なかったー!って思っちゃう。

最後に、
2021年の漫画感想でも触れた「ゆりあ先生の赤い糸」最終巻について少し触れたいと思う。

素晴らしい最終巻だった。未だに最終巻読み返すと泣いてしまう。
ここからネタバレだけど、運命の人は1人じゃなくて沢山いる、運命とは恋愛だけを示すものではないと気付いたゆりあさんと、最後にゆーやの運命がもう一度繋がるの、本当にグッときた。
コロナという時事ネタを上手く繋げて、綺麗に物語が終着したと思う。
この作者さんの次回作を楽しみに待ちたいと思う。

それでは、読んでくださってありがとう。
良いお年を。

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