青の効果音制作日記 3「イメージを作る」
掴みは大事
これはどんな事にも共通していると思いますが、まず最初が肝心と言う事があります。作成した音楽データを試聴してもらう、最後まで聴いてもらう、これには出だしの印象がとても重要です。
自分が気をつけているのは
①新鮮に感じる。
②印象に残る部分がある。
③コンセプトを感じる。
これを冒頭部分で表現するです。
新鮮に感じると言うのは新しいと言う事だけではなく、古さが逆に良かったり、壊れていたり、不安定な感じであっても心地よく感じたりと様々なものがあると思います。そういったものを時代の流れ、状況にマッチさせて行く事の様な気がします。
印象に残る部分というのは、技術的に作り出す事が多いかも知れません。普通ではない構成、動き、質感など。でもこれも普通と違ってはいても心地よく響く必要がある気がします。
コンセプト、これは統一感というか、どういった意図で全体をまとめるかといった所です。これも安易に決めてしまわないで市場や状況に応じて考えてみるのが良いと思います。
よいイントロというのがまずスタートで、そこから最後までその流れを維持するという事が重要です。
作業方法
という事で実際にまずイントロをどう作るかですが、ここではイントロの作成方法というより、全体からイントロ部分を導き出す手順的なものを書いていきたいと思います。
イントロから考える。でもよいと思いますが、自分の場合、全体の構図を決めてからイントロを考える事が多い気がします。
全体のイメージは次の3つをまず考えます。
①コンセプトを決める。
②ジャンルを決める。
③アレンジを考える。
大枠が決まったらそこからイントロに結びつけていきます。その作業の中でイメージに合うものを拾っていきます。
イメージが見えたら試行錯誤します。
これはBGM、効果音制作、どちらにおいても同じではないかと思います。
お役立ちメモ紹介
では、自分が楽曲制作、効果音作成において普段考えている事を紹介してみます。
好きな事をやる~という時はそれで良いと思います。
依頼で何か意図を持たせる必要がある場合や絵やストーリーなど何かに合わせて音楽を作る必要がある場合は、手元にある情報の中からいろいろと合わせて考えていくのが良い気がします。
これはそういった場合のひとつの手法なので、必ずしも当てはまるものではないと思いますが、アイデアが浮かばない~という時などは試してみてもよいかもです。
コンセプトが決まっている場合はそこから進めますが、白紙の状態の時は順番逆になりますが、ジャンルから決めていく事も多いです。コンセプトはジャンルを確定すると浮かんでくる場合もあります。
という事で活字になってしまいますが大まかにズラッと並べてみます。
世界観ジャンル
・古代、中世、近世、近代、現代
・日常(現実)、非日常(SF、Fantasy、Horror、空想、Anime、漫画)
・………….
雰囲気ジャンル
・平常、楽しい、嬉しい、喜ぶ
・面白い、愉快、コミカル
・怒り、怒る、悲しい、緊張する、怪しい
・びっくりする、がっかりする、ほっとする
・ゆったり、慌てている、コソコソ、静かに
・………….
場所ジャンル
屋内
部屋
オフィス
ホテル
体育館
施設
ホール
店
屋外
海、山、川
乗り物
車、電車、船、飛行機
音楽ジャンル
・Classic
古代の音楽
中世西洋音楽
ルネサンス音楽
バロック音楽
古典派音楽
ロマン派音楽
国民楽派音楽
印象主義音楽
新古典主義音楽
近代音楽
現代音楽
・Jazz
Dixieland Jazz
Swing Jazz
Bebop
Cool Jazz
Latin Jazz
Mode Jazz
Free Jazz
Jazz Funk
Acid Jazz
Smooth Jazz
・Pops
AOR
City Pop
J Pop
K Pop
Electro Pop
Techno Pop
New Age
Folk
・Rock
Rock’n'Roll
Hard Rock
Progressive Rock
Punk Rock
Heavy Metal
Alternative Rock
・Dance
Funk
Disco
House
HipHop
EDM
Dubstep
Chill hop
Drum'n'Bass
・Ethnic
Country
Reggae
Ska
Bossa Nova
Samba
Gypsy
Hawiian
Celtic Music
Japanese style
・Other
Film Score
Ambient Music
Healing Music
Anime Music
Game Music
Chiptune
Vocaloid
・………….
実際にはもっと沢山のジャンルがあると思いますが、こんな感じで思いつく所から大枠のイメージを合わせてそこからイメージを細かく合わせていったりします。
具体的にイメージを持つと、自分でも曖昧だった所をどうするべきか方向性が見えて来たりする事があります。
イメージが湧いているときはそこにあったものを選んでいくのが良い気がしますが、ない場合は活字や視覚的なものからインスピレーションをもらう事もひとつの方法だと思います。
イメージが膨らんで来たら、そこからコンセプト、アレンジなどを総合的に考えていく事が多いです。
まとめ
最終的には情報量が必要になって来るかも知れません。
自分の耳に合った音楽、音楽だけでなく気になったものをどれだけインプットしているかという所から、コンセプト、ジャンル、アレンジを比較しながら、これでいいという所まで自分の中で持っていければよいのかなと思います。
あとは、そういったものを冒頭部分でどれだけ生かせるか、という所になってきます。
コンセプト、ジャンルがはっきりしているとおのずとアレンジも決まってきます。
とりあえず最初の部分だけになりますが、思考を少し変える事でリスナーにメッセージが伝わりやすくなるのではと思います。
あとはそこから技術的な事をプラスしていけば形になっていくのではと思います。まあこの辺が情報量という所に繋がっていくのかなとは思いますが。
あまり情報がありすぎても迷ってしまったりするので、取捨選択は必要な気がします。
という所が自分のイントロ作りのさわりの部分です。3つの要素を意識する事で、もしかしたら何かいつもと違ったものが見えてくるかも知れません。
よろしければサポート宜しくお願いします!