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労基(労働基準監督署)にブラック企業を訴えたらどうなる?

私は数年前、ブラック企業を訴えた経験があります。
WEBデザイナーとして7年以上働いてきた会社なのですが、諸事情や上層部に対する恨みもあり残業代請求を行いました。

残業代請求に当たって、当時はまず弁護士と相談しております。
労働基準監督署という選択もあったのですが、弁護士から色々お話を伺った結果、そのまま弁護士を通じて企業を訴えました。

読者の皆様からすると「労基にチクったらどうなるの?」「労基の方がいいんじゃないの?」という疑問もわくと思います。そこで今回は、もし労働基準監督署に駆け込んだ場合はどうなるかについてお伝えしようと思います。

労基では残業代請求ができない

まず初めに、私自身は労基に訴えてはいないということをお伝えします。
そのため、ブラック企業と戦う具体的なお話はできないことをご了承ください。

そもそもなぜ労基に行かなかったのかについてですが、労基では正直物足りないと思ったからです。

弁護士から色々お話を伺って分かったのですが、あくまで労基がやってくれるのは企業に対する「指導」だけです。労基に駆け込んだからと言って、未払い残業代が出るわけではありません。

ブラック企業が労基の指導によって心を入れ替え、以降は残業代を支払うようになる可能性もあります。しかし以前のサービス残業分は、取り戻せないと思っていいでしょう。

またブラック企業は、上層部が腐っているからブラック企業なのです。労基から指導を受けたからと言って、素直に残業代を支払うようになるかは分かりません。

一時的な改善はあるかもしれませんが、すぐに元に戻ってしまったり、犯人探しで余計にギスギスしたりと、ますます会社の雰囲気が悪くなる可能性もあります。

労基は結構忙しい

また、労基による調査は時間がかかると伺いました。ブラック労働を取り締まる労基自体がブラック労働を強いられているという話もあります。

そのため労基に訴えたからと言って、すぐに労基が来てくれるとは限りません。ブラック企業や労働者の訴える数に対して、労基の数そのものが少なすぎるという事もあります。

よって、訴えたときに派手にマスコミが騒いでくれる大企業や、名の知れた有名企業の方から調査に入るという話も出てきました。

私が勤めていたのは中小企業ですので、正直労基が来てくれるか分からないし、分が悪いなと感じました。

残業代を請求するなら、やはり弁護士へ

もし労基に残業代請求をしたいと伝えても「弁護士を通じて請求してください」と言われるだけのようです。私が依頼した弁護士さんに話を伺ったところ、そういう話が返ってきました。

その話を聞いて、不確実な上に指導することしかできない労働基準監督署に駆け込む意思はなくなりました。

当時の私には時間がありませんでした。会社を辞めてから残業代請求をしたのですが、残業代請求には「時効」があります。当時の時効は2年間でした。(2020年4月1日以降の残業については時効が3年に伸びた)
2年を過ぎると以前の残業代がどんどん無効になっていくのです。

また当時は、精神科に通おうか迷うほど精神が疲弊しており、そんな中で労基に駆け込むという元気もありませんでした。

弁護士を通じて会社への残業代請求と、労基への通報。2段階でブラック企業を叩くのもいいかもと考えましたが、自分への見返りが小さく、確実性に欠けるので労基に行くことはやめました。

あくまで一個人の体験談ですので、実際はこの情報がすべて正しいとは限りません。ただ、労基とはどういうものなのか、話には聞いていても実際の所どうなのか知らない方も多いかと思います。

ブラック企業に対してアクションを起こしたいと考えている労働者の方にとって、何かのお役に立つと幸いです。


残業代請求、ボーナス未払い請求の体験談はこちらにまとめています。


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