「ふたりは同時に親になる: 産後の「ずれ」の処方箋 」を読みました

ふたりは同時に親になる 産後の「ずれ」の処方箋

※この記事は新たにこちらのサイトにて加筆修正しました。あわせてご覧ください。→ Lettre aux Mamans, de Sunao  / Sunaoのブックレビュー「ふたりは同時に親になる」 赤ちゃんを育てる“あなた”に読んでもらいたいおすすめの1冊 

■そこにかつての私がいた

「あぁ、分かる。分かりまくる。そうなんだよ、これ私の思考そのまんま。」

狩野さやかさんの本【ふたりは同時に親になる: 産後の「ずれ」の処方箋】を読みながらそう感じた。

この本の【ママ】は、長男二男産後の私。そして今もそれを引きずったまま生活している私の思考そのものだった。

共感する部分に黄色のマーカーで線を引きまくりながら夢中で読み進めた。

結婚する前は、子供が産まれるまでは、夫に対する愛情がこんなにもネガティブに変化してしまうとは思いもよらなかった。うちもいわゆる【産後クライシス】に陥った家庭だと思っている。夫婦で何度もぶつかり合いながら、何回も絶望を味わいながらここまで歩いてきたけれど、もっと早くこの本に出会っていたら無駄な争いは避けられたかもしれない。

■狩野さんの文章との出会い

最初に彼女の文章に出会ったのはMAMApicksのこの記事。

子どもと離れたい母たち ~3年目の限界~2012/12/03

この記事を読んで子供と離れる時間を少しでも作ろうと決めた。じじばばでも夫でもいいから託して週一回数時間でも子供達と離れる時間を捻出しようとした。

長男があと半年で幼稚園に入る。あと少し、あと少しで子供達二人を抱えて毎日こなしていくだけの時間から解放される。あと少しで、少しだけ、ラクになる。そう思いながら長男の入園を待ち望んでいた。そんなタイミングでもあったので、マンネリ化する日常の話などは「うんうん分かる!」と頷きながら読んだ。

とても読みやすくすんなり自分の中に入ってくる文章に「凄いなぁ」と思った。これ以外の記事も多くのお母さん達がシェアしているのを見ると、みんな思う所は同じなんだなとホッとした。

■わかりやすく、とりかかりやすい。

本の内容について。1~2章では産前に抱いていたいわゆる育児のキラキラしたイメージと実際の過酷さのギャップについて解説し、何故ママのイライラや不機嫌が生まれてしまうのか、その状態がママの心の問題ではなく、産後に起こる急激な環境の変化によって引き起こされると紹介してある。ママがそういう状態に陥った時にパパができる対策も書かれているところがいい。

4~5章では産後のママとパパが陥りやすい傾向を詳しく解説し、育児初年度に練っておくべき対策を紹介している。産後ママが晒される大きな環境変化への対策として、ママ自身が何にストレスを感じるのか客観視できるよう産前と産後を比較する簡単な表が示してあるのも良かった。これならすぐにでも取り掛かりやすい。それから産後も好バランスを維持している夫婦の事例を紹介しているのが参考になった。夫婦のカタチはそれぞれだから参考にしながら自分たちのやり方を決めていけばいい。

総じて感じるのは、わかりやすい。これに尽きる。

ほかにも男性や子育てしていない人にも想像しやすい様に、ママの大変さを仕事に置き換えて書いてあることや、パパママ表記で話が進行するのも堅苦しくなくていいのかもしれない。イラストもかわいいから重い内容も受け入れやすい。

それから、お母さん達のことも「ワーママ」「専業主婦」という区分けをしていないのも素晴らしい。みんな同じ母親。だけど、働き方生き方も何にストレスを感じるかも人それぞれ。だから働いていようがいまいがその括りを気にすることなく読み進めることができる。

私個人的には3章が反省材料となった。パパの思考が分かりやすく示してあり、とても参考になった。産後どうにかして夫に話を聞いてもらいたいと何度も話し合いをしたけれど、どうにも通じず諦めと絶望の気持ちに陥ってしまうこと多々ありだったが、当時の夫の気持ちとして近い部分もあっただろうなと感じる内容がいくつもあった。自分も夫に対してよくなかったと思う対応をしていたと省みる機会になった。

■私の産後リアル、産後クライシス

私の産後はどうだったのか。長男(現在4歳)の産後、保活するにも仕事を辞めざるを得なかったため点数が足りず、役所に行っても門前払いの扱いで社会と自分との接点が絶たれた気がして絶望したのを覚えている。慣れない育児も大変で、常に長男の事を気にして神経をすり減らしながら生活していた。

毎日の育児がこんなにも思うように動けない不自由さ満ちているとは知らなかった。「なんで私ばっかり?」「こんなはずじゃなかったのに…。」という言葉が常に頭の中にあった。長男との濃密な時間、それはそれで今しかない貴重で楽しいものだったけれど、それ以上にずっと孤独を感じていた。

二男(現在1歳10ヶ月)の時は妊娠中から産後までもっともっと辛かった。妊娠して身体が激変していく事に私自身の心が追いついていかなかった。身体が思う様に動かないというストレスがかかった状態で毎日毎日長男の世話はしなくちゃならない。夫とは理解し合えず衝突ばかり繰り返した。

産後に育休を取った夫は、私と協力体制をしくのではなく、私から仕事を奪い取り「どうだ、俺だってできる。」「俺の仕事の方が絶対に大変だ。」と見せつける様に動いた。対立は深まるばかりで、育休が明けてまもなく私は産後うつに、夫も体調を崩した。

今も私はその頃の傷を癒しきれないままだ。うん、やっぱり私も産後クライシスなんだな。この本をきっかけによい方へ向かうといいな。

■この本をおすすめする理由

だから今、そういう個人的な理由もあって、いや、個人的な理由だと思っていたけれど、家庭という小さな社会ではわりと頻繁に起こりうる事態なのだとこの本を読んで理解したのだが…。私だけじゃなかった。私のせいではなかった。私だけが悪いわけではなかったと分かっただけでも私にとっては大きな収穫だった。

もとい、これから親になる、親になりたてのご夫婦皆さんにはぜひ読んでもらいたい。子供が生まれたら大なり小なり必ず環境の変化が起こる。それを夫婦として共に乗り越えるのに必要な傾向と対策は持っておいて損はない。「うちは大丈夫だ」と思っていても、とりあえず読んで欲しい。

私は私で、夫との関係を見直す材料にして、自分の傷を癒し、夫婦の関係を改めて見直そうと思っている。

せっかくだから。出会って、夫婦になって、子供が生まれてきてくれて、家族になったのだから、自分の家庭を大事にしたい。

家族が増えたことによるズレはきっと解消できる。その夫婦なりのやり方を探していけばいいのだとこの本に教えてもらった。子供を産んでからずっと抱えていたモヤモヤをすっかりスッキリ翻訳してもらったような読後感。夫にもおすすめしよう。読んでよかった。

#産後クライシス #育児 #夫婦 #読書 #プレママ #ママ #子育て #夫婦のカタチ

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読書感想文

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