見出し画像

志を同じくする仲間が集ったGBP2期開校式レポート

世界レベルで持続可能な社会の実現に向けて、地域で環境問題に挑むグローカルリーダーを育てる、実践型ビジネススクール&オーディション『Green Business Producers(GBP)』。選考に選考を重ねて集った第2期受講生24名と共に開校式を行いました。開校式と併せて講義も実施、終始熱量の高かった開校式の様子をレポートします。


GBP憲法第一条「2期生を徹底的に大切にします」

まず、開講宣言としてGreen Business Producersの事業責任者であり、校長先生の愛称で親しまれている瀧口の挨拶からはじまりました。

フェルさんのあだ名で1期からも親しまれている校長瀧口の挨拶

「日本全国から24名がひとつの場所に集まる確率。これはものすごい奇跡だと思っています。この仲間をわたしたちは徹底的に大切にすることをお約束します」

次にGBPのパートナー企業であるみずほ銀行の石原さんからもお言葉を頂戴します。

「わたしたちは47都道府県に支社を持ってます。その強みを活かして多様なソリューション、ノウハウ、人材を共有しながら地域の課題解決に一緒に取り組んでいきたいと考えています」
今回、受講生としても参加いただく方がいらっしゃり、この半年間で公と私が徐々に融合していきながら化学反応していくことを楽しみにしています。

また、今回の開校式では自身の講義がないにも関わらず、わざわざ講師の方々も足を運んでくださいました。

1期に続いて2期でも講師をつとめていただく細野さん
今回グリーンビジネスについての講義をしていただく川島さん
開校式の会場としても使用させていただいたシティラボ東京のディレクター平井さん

それぞれ個性の光る講師陣。2期ではどんなプログラムを実施されるのか今から期待が高まります。

講義①青い地球を未来につなぐ自然電力の挑戦_長谷川雅也さん

校長や講師陣の挨拶の後に、早速最初の講義を行いました。トップバッターはパートナー企業でもある自然電力株式会社の代表取締役の長谷川雅也さんです。長谷川さんからは自然電力立ち上げの背景を交えながら、これからの地域におけるグリーンビジネスの可能性についてお話しいただきました。

自然電力株式会社の代表取締役の長谷川雅也さんによる講義の様子

「環境問題の観点からは再生エネルギーは持続可能な世界を目指すためのひとつの方法として誇りをもって事業展開しています。しかしながら、地域の人にとっては、理解を得るのが難しいことも多々あります。一方的なアプローチではなく”何のために”の問いを常に投げかけながら地域の人たちと一緒に経済循環をつくることを目指し、かつ、地域の人が主体になる形を模索しながら活動しています」
最初の講義に少し緊張気味な受講生でしたが、熱心にメモをとる姿が印象的でした。

休憩を少し挟んだ後に、受講生同士で事前に記入したシートを元に自己紹介を行いました。制限時間は2分。急に告げられたタイムリミットにザワザワしながらも、これから半年間共に学び合う仲間を知れる時間となりました。

受講生の自己紹介の様子①
受講生の自己紹介の様子②

講義②人間的対話で信頼関係をつくる_齋藤徹さん

1日目最後の講義は『だから僕たちは組織を変えていける』の著者でもある齋藤徹さんです。齋藤さんには、議論と対話の違いや、自分の対話の癖についてワークを交えながら講義を行っていただきました。

心理的安全性の重要性について話す齋藤亨さん

話す技術・聞く技術・問う技術について学んだあと、地域で直面するケーススタディを渡し、地域で信頼関係を育むためにはどうしたらよいかチームで話し合います。

斎藤さんの講義で対話の癖について語る受講生
ケーススタディで考えたことを発表

受講生からは「今まで顕在化していなかった対話の癖を認識することで、今後オフサイトで訪問する地域や、実際今おかれている会社での対話に活かしていきたい」という感想や「1日目からワークがあると思っていなかったが、取りこぼさずインプットして実践に活かしていきたい」という声が上がるなど、熱が冷めやらぬまま1日目を終えました。

講義③共助の時代に求められるプロデューサーの在り方_古田秘馬さん

二日目の朝はウォーミングアップとして事務局の他己紹介からスタート。これから半年間を共にするのは受講生だけではありません。事務局の人となりをそれぞれが紹介しあい、アットホームな空気で講義にうつります。

事務局メンバーの他己紹介の様子

地域創生におけるレジェンド的な立場でもある秘馬さんの講義の一言目、それは「この机に置かれている麦茶、なんに見える?」です。急な問いかけに受講生は若干戸惑いつつも「飲料水」「麦茶」「500ml」と目にみえる物体について発言します。受講生全員が一通り発言した後、さらに2週目。段々と「夏にゴクゴク一気飲みしたくなる」「家に必ず常備している飲み物」など概念的な表現になっていきます。

大切なのは情報や機能ではない。目にみえるものの本質を捉えることが重要と話す秘馬さん

「情報や機能よりも、そのストーリーやシーンが大切。それは地域でもいえること。プロダクトや場所の物語をしっかり汲み取り本質を捉えるのがプロデューサーの重要な役目です」

真剣な表情で聞き入る受講生

導入の後には、事例を交えながら現在の社会課題に対して必要なのは公助と自助の間にある共助のデザインであるという話がありました。共助のデザイン、それはつまり自分の生活(=暮らし)のデザインのこと。

新しい価値観の時代といわれながら、実際の新しい価値観とは何かが現在は誰も捉え切れていない。そこを読み取る力、そしてコンセプトとアイデアをカタチにする力を身につけることも重要です」

これからの新しい時代の価値を生み出すことが自分にもできるだろうか。そんな不安そうな顔も見られましたが、これから、そのきっかけとなる種をGBPでも一緒に創っていきたいと思います。

特別講義_1期生セッション

秘馬さんの濃く深く熱い講義の後は1期生企画の特別講義です。1期生が半年間のGBPのプログラムを受けた後、どういう進路で活躍しているのか、それぞれの視点で語っていただきました。

1期生セッションの様子
遠隔での1期生とのセッション

GBPのオフサイトに影響を受けて移住した方、学びを自分の地元や所属企業に持ち帰り新たな事業に取り組んでいる方、それぞれの視点で語ってもらい、短いながらも質問や感想も飛び交い充実した時間でした。

講義④地域でTURNSな人になる為に_堀口正裕さん

開校式最後の講義はTURNSのプロデューサー堀口さんです。堀口さんは何十年もメディアの立場から地域に関わってきました。そんな堀口さんならではの視点で地域との関わり方を切り取っていただきました。

“地方”についての理解不足や誤解について話す堀口さん

「よく耳にするのは『本当の自分が見つかる!』『失敗できるチャレンジできる場所』という声です。まずやるべきことは、東京にも地方にも生身の人間しかいないということを理解すること。過度な期待をしないと同時に、都市にはない課題に対し、覚悟を持って向き合ってる人を理解し、できる関わり方を見付けて実践することです」

改めて地域と向き合う時に大切なマインドについてお話しいただき、最後にキュッと身も心も引き締まったところで開校式は終了となりました。

2期生一同の集合写真

最後は受講生の感想の一部をシェアします。
「このままでいいのだろうかとなんとなく感じていた違和感を講義をとおして学んでいくなかで腹落ちした」「今まで自分の枠を自分で決めていた」「都市とローカル。それぞれを区別しそれぞれを課題ありきのバイアスで捉えていた」「事業の捉え方が変わった。コンセプトに沿って価値を提供し資本だけではない社会的なリターンの考え方を学ぶ機会となった」「できない理由をつくらない」…などなど熱い想いが聞こえてきました。

この熱を帯びたまま、半年間共に実践してきたいと思います。
次のレポートをお楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?