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コンテンツSEOの「コンテンツ」の幅がどんどん広がっている

コンテンツSEOの「コンテンツ」の幅が年々広くなっているなーと感じたので、それを徒然に書いていければと思います。自分自身は支援会社でWebライターを2年、そこからコンテンツディレクターを2年と計4年間SEOコンテンツの支援業務を行ってきました。その中で、もはや記事という形式だけでは、上位表示が難しいなという閉塞感を感じていました。具体的にどういった変化があるのか、興味のある方はぜひお読みください。また自分の観測できる範囲の浅薄な知識で書いているので、異論・反論等あればぜひご指摘いただけると幸いです。

もはや「テキスト記事=SEOコンテンツ」という図式が成立しない

冒頭でも書いた通りですが、「コンテンツSEOを実施する!」となるとKWに対応した記事を作成する、という認識がいまだに根強いですが、もうテキストベースの対策がなかなかうまくいかなくなってきています・・・。

最近では、記事の中に動画や図解、インフォグラフィックを埋め込んでみたり、コンテンツのバリエーションは多種多様です。

SEOの世界は相対評価の世界です。競合サイトがテキストだけではない、さまざまなコンテンツを投入してくれば、テキストだけでは戦えません。現状はすでにテキストだけでは戦えない世界観になっていて、ビジネスに直結する重要なキーワードはめちゃくちゃレッドオーシャン化しています。テキストでの解説に加えて、動画やインフォグラフィック、必要であれば調査データを独自に作って盛り込む・・・といったことも必要になるでしょう。はい、お察しの通り、気が遠くなるような工数や予算が必要になります。今後、コンテンツSEOを実施するためには、より工数と予算を投入し多種多様なコンテンツを検討していく必要があります。

SEO記事という表現について

少し話が回りくどくなります。多くのサイトでテキストベースでのコンテンツSEOが実施されるのは、テキストが安価で作成できるからという背景もあるでしょうが、「記事」という表現に引っ張られているところがあると思っています。

というのもWeb記事というのは、あくまで紙媒体だけの時代の言葉を使った比喩でしかないためです。
Webページはテキストだけで構成しなければいけないものではありません。紙媒体に比べると、実に自由な表現が可能です。動画を掲載することも、システムやツールを入れることも可能です。動画だけのページをWeb記事とは呼ぶのは抵抗ありませんか?ですが今後はそういった抵抗感をよそに、コンテンツの幅が広がっていきます。そのため今後のコンテンツSEOでは、この抵抗感をなくす必要があり、「SEO記事」という発想を捨てる必要があります。

じゃあリッチコンテンツを作れば良い?

「テキストだけの時代じゃない!」
だからと言って、なんでもかんでもリッチコンテンツ化すれば良い訳でもなくなっています。
SEO的には動画や画像を多用したから優遇されるわけではなく、ユーザーにとって有益なコンテンツの形態を選択する必要があるためです。

一時期、「動画を使用すればSEOに効果がある!」と言われたこともありましたが、本質的ではないと思っています。あくまで動画というコンテンツ形態が最適な場合に、SEOは効果を発揮します。(その当時は本当に効果があったかもしれませんが、現在は動画だから優遇されるという仕様は確実にありません。)

適した形態の選択について、例を出します。昔、「三つ編みのやり方」をテキストだけで作成したことがあります。対して競合記事は動画で解説を行い、ページに掲載していました。当然テキストだけで解説したページが上位を取れるわけもなく・・・。このように、KWによって、最適な形態のコンテンツを投入することが大切になっていきます。1つのコンテンツ形態にこだわっていくのではなく、その時々に応じたコンテンツ形態を選択する必要があります。

コンテンツSEOのコンテンツの幅はどのくらい?

では最近のコンテンツSEOで考える必要があるコンテンツの幅がどのくらいかというのを考えていきます。動画、画像といった「コンテンツの形態」、そして調査データや事例、インタビューといった「コンテンツの種類」で2つの大分類でコンテンツを分けています。

コンテンツの形態

  • テキスト

  • 動画

  • 画像

  • ツール

など


形態については主に上記が挙げられます。この中で補記しておきたいのが、ツールについてです。動画や画像については取り組みが進んでいますが、ツールの埋め込みについては近年の傾向かなと思っています。
具体的には「履歴書 学歴」といったKWに対して、卒業年と入学年の自動計算ツールを入れたり、「職種×向いている」といったKWで対策するページに診断ツールを入れて、向いているかどうかをその場で判断させたりといったコンテンツが「ツール」としてのコンテンツにあたります。読む、閲覧する、という傾向から、「使用する」という発想で作っていくのが特徴です。

※それぞれの例についてはTwitter(現X)でも呟いてます


コンテンツの種類

  • 統計データ、調査データ

  • 商品やサービスそのもの

  • 口コミ

  • 事例

  • インタビュー

  • 図説

  • インフォグラフィック

  • 漫画

  • イラスト

  • サービスそのもの

  • 商品そのもの

  • サービスや商品の一覧

コンテンツの種類は数多くありますが、サービスや商品そのもの、もしくはその一覧ページも立派にコンテンツとして機能します。ここはもっとうまい言い方があるかもしれないですが、自社データを切り出して利便性高くユーザーに提示することができると、SEOで上位表示させる上で欠かせない「コンテンツ」になります。例えば「DX」単ワードで狙う場合は、DXに関する解説コンテンツはもちろんですが、その事例、もしくは商材(ソリューション)そのものを提示します。またそれだけでなく、業態に合わせたDXの事例や商材を検索し一覧で表示することも、コンテンツとして評価されるでしょう。

コンテンツSEOの価格はますます高騰していく

前述のように、コンテンツSEOで使用されうるコンテンツは多岐にわたります。コンテンツSEO実施の際には、こういった多様なコンテンツを検討し、上位表示を目指していく必要があるため、費用は今後ますます高騰していくでしょう。
企業向けの記事制作サービスでいくと、一昔前は大手であっても5万円/本ということもザラでしたが、現在では15万程度が相場になっています。ここに取材が加わると、50万を超えてくることもあります。過去5年間でこのくらいの上昇幅なため、より幅広いコンテンツを見据えるとますます価格が高騰していくでしょう…。


多様なコンテンツを組み合わせたコンテンツSEOを

「コンテンツ」の定義がふわふわとしているまま語られることも多いコンテンツSEO。もはやテキストコンテンツだけでは太刀打ちできません。色々なコンテンツを組み合わせて、競合に勝てるコンテンツSEOを実施していけるように頑張りたいなという所存です。

今後もますます様々なコンテンツを利用するページが出てくると思うので、引き続きウォッチしていきたいですね。もしこれはというものがあれば、ぜひこっそり教えてください…!

それではここまで駄文をお読みいただきありがとうございます!

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