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英検とTOEICー私の場合ー

私が中学生、高校生だった頃、英語の力試しをしたい同級生は英検を受けていた。TOEICはビジネス向けだから、当たり前かも知れないが。

私自身は、英語は嫌いじゃなかったけど、特にこころざしがなかったので、資格にトライしよう、という気持ちはなく、なんか偉いなー、と英検を受ける同級生たちをぼんやり見ていた。

だが、こころざしのないまま高校生活が終わりそうになり、周りが大学だの何だのと自分の道を模索しはじめ、私も行く先を決めなくてはならなくなってきた。

本当に何も考えておらず、たまたま周りが大学進学希望が多かったため、流されて大学進学を希望した。経済的に比較的恵まれた生徒のよくあるパターンだ。

しかし、もちろんそんな私に大学受験界(?)は甘くなく、しっかり浪人することとなる。結局私は一浪し、大学に入ったが、何の目的も持たなかったので中退もした。それをその後さらに二回繰り返すということをし、人生に迷ったままだったが、これ以上先を語るとタイトルと話がずれていくので、省略する。

高校在学中、同級生に長野オリンピックのボランティアに応募しよう、と誘われ、ちょっと面白そうだったので、申し込んだ。すると、一浪中、オリンピックの事務局から、TOEICを受けるよう案内がきた。当時はTOEICのことを全く知らなかったので、やはり何も考えず、受けに行った。受けてしばらくして、事務局からスコアと、オリンピックでの係員としての案内が送られてきた。それを見て、私は怖じけづいた。私は外国の来賓の案内役を仰せづけられていた。たぶんスコアが比較的高かったのだろう。でも私は自分がとてもその役目を全うできないことは分かっていた。TOEICのスコアがなんであろうと、オリンピックのような場で外国のお客に自分が対応する度胸も、それこそおもてなしの精神も何も、持ち合わせていないことぐらい分かる。加えて当時は浪人中。心理的にもけっこうきつかった。そういう訳で、私は事務局に、現在の状況を伝え、その役を辞退した。

時が流れて、現在。コロナ禍の中で、私は友達が英語を学んでいるのに影響されて、SNSなどでも英語に触れるようになり、もう一度英語を学び出した。学校以来だ。もう社会人なので、TOEICについての情報も多い。私も若い時以来もう一度受けてみた。スコアは前より伸びた。
しかし、と思った。昔、私は自信がなかった。スコアがあろうと、それを活かして話せなかったら、意味がない。私にTOEICは向いているのだろうか?そう考えた時、やはり昔同級生が受けていた英検を思い出した。SNSでも、英検を推す声も聞いた。調べてみたら、面接はもちろん、ライティングも含まれていた。少し過去問を解いてみた。ライティングをやってみて、自分の力がはかられている実感があった。これだ!と思った。リーディングやリスニングはTOEICでもできる。でも、私が英語を使って誰かと交流するなら、指標として英検はいいかも知れない。自信がつくかも知れない。
こころざしなく、ふらふらしていた私も、挫折を重ねて少しずつ分かってきたこともある。ないならないで歩むしかない、ということだ。そうすると、いつか何かに辿り着けるかも知れない。

今度は英検を受けるつもりだ。過程を楽しみたい。

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