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【新卒2年目】SNSマーケターだった時のはなし

たいです。
前回の記事では新卒1年目で不満が溜まりすぎてたことを綴りました。
新卒2年目では上の異動で状況が一変したことをお話しします。

マーケティングという概念との出会い

前提として、自分が「マーケティング」に興味を持っていたという話をします。(以後はマケと略します)
1年目のこれまた不満が溜まってた秋頃、実は第二新卒の転職活動もしていました。(といっても、リクルートに登録して日々メールで募集を眺めるだけでしたが・・・笑)
頭の中は「もっとクリエイティブなことを生み出したい」「不動産開発も興味がある」「やっぱクリエイティブ × 不動産=デベロッパーじゃね」みたいな。

そんな時に出会ったのが、USJをV字回帰させた森岡毅さんの書籍です。

「人々が求めるニーズを読み解き、ぶっ刺さるコンテンツを訴求していく」というマケの本質が全て書かれており、

自分が本当にやりたいのはこれだ!!
しかもいまのショッピングセンターの販売促進業務で活かせるじゃん!?

と、前向きな気づきを得てからは、とにかく今できることを頑張ろうと、転職活動はせずに仕事と向き合い始めていました。

ちょうど読み終えた頃、会社でとあるイベントが開催されました。
いくつかの日程の中で1日選び、社長・副社長・専務それぞれ1人と人事部長を相手に、若手10人ほどが集まり、"会社や上司に対して思っていることを率直に打ち明けよう"というものでした。

自分は社長の回を選択。心の中で両腕をぶん回しながらこんなことを偉そうに言っていました。

「販促施策や発信は、本当に顧客が求めることを見抜いて実施するべきでは?やって終わりじゃなく顧客がどう感じたのか効果測定もすべき。ただ面白そうなイベントを開催しても、どう売上に繋がったかわからない以上賭博と同じ。博打みたいなイベントやり続けるの会社としてどうなんですか?」

当然に場は凍りつくし、社長からは「じゃあ自分でやれば。頑張りなよ。」とあっさりした回答。大人ですね〜。

そして3月。新しく異動でやってきた上司は、当時そのイベントにもいた、人事部長でした。

優秀な上司のもとでやりたい放題

その年の人事異動は近年稀に見る抜本的な人事改正だったようで、パワハラで問題だった他部署の部長は平社員になったり、優秀な中間管理職が入れ替わるなど、同期の間でも「環境が良くなったな」と話題が出るまでには人間関係が改善されました。(役員×若手社員のイベントがどこまで影響したかはわかりませんが…)

自分の部署には元人事部長のほか、他施設で活躍してた中間管理職の方も来て、そりゃあもう非常に働きやすくなったのに加え、事務所への居心地も良くなったのを覚えています。

一方で、仕事としては状況が悪化。コロナ禍へ突入したことで「人が一同に会する密なイベントが出来ない状態」になってしまい、年間を通して中止にせざるを得ない施策が大量に出てきました。
リモートワーク中は、年間予算の抜本的な見直しをすると同時に、部長からは「なんでも良いからとにかく新しい施策を考えよう!たい君考えてみて!!」と、ざっくりしたミッションを投げられている状況でした。

5月頃からは徐々に出社が増えていく中で、部長から
「この商業施設は今後、飲食テナントの売上が大打撃を喰らうことが明確。販促としては人が集まるイベントが出来ない状況で出来る施策・飲食テナントの売上改善施策、を考える必要がある」
と率直に打ち明けられました。
(正直本音ベースで話してもらえたのが嬉しかった)

マケに感化された自分が、元人事部長と考えた末、とった施策2つを紹介します。

SNS(特にInstagram)の発信強化

公式SNSとしてFacebook、Twitter、Instagramがありましたが、新店舗や新商品の紹介などを淡々と上げてるだけの状態でした。
写真を撮ることが好きだった自分は、1つ年上の女性社員とタッグを組み、インスタ強化を始めることに。
味気ないブツ撮りは少なめにし、グルメや館内装飾をメインに、画像のトーンをあげてアカウント全体が明るく見えるようカスタマイズすることで「食べたい!見てみたい!やってみたい!」の欲求に刺さりそうな投稿を増やしていきました。
特に自分が強化したのは、地域のコンテンツも入れてしまうこと。例えば、「一駅隣にはこんな場所があります、ぜひ足を運んでみては?」といった内容。反響が大きく、商業施設のアカウントで求められるのは商品や店舗の紹介ではないという新たな発見がありました。

結果、担当前は3,500人ほどだったフォロワー数は、4ヶ月ほどで6,000人までに拡大。先輩と2人で投稿を考えるのも楽しかったし、日々フォロワー数や反響が数字として結果が出ていくのがたまらなく面白かったのを覚えています。

飲食テナント改善施策

営業時間の短縮を求められ、売上低迷な状況を改善すべく、まずは「来客をいかに増やすか」の視点で取った施策がこちらになります。

物販店にて期間中10,000円以上お買い上げの方に、グルメチケット2,000円分をプレゼント

元々1,000円のチケットでいいのでは、という論争もあった中で、
「飲食テナントの単価は高いし集客に繋げる意味でも2,000円の方が効果が見込めるはずだ」と無理矢理部長を押し切って設定したのを覚えています。(※景品表示法上、今思えばグレーなラインを渡ったかと思います)

結果、顧客へ配布した金券の72%を回収し、飲食テナントへの来客は改善。下期以降も継続して実施していく施策となりました。
2,000円分の金券が余ることが予想されたので、インスタグラム上でも「ハッシュタグキャンペーン」を実施し、抽選で10名に2,000円分のグルメチケットをプレゼントしました。

ワーカーホリックな最中、突然の副社長からの呼び出し

当時は、SNSの企画を考えてスケジューリングし、テナントへの取材交渉から撮影・文章作成・投稿・効果検証を進めながら、キャンペーン施策の企画実施をするなど、忙しいながらも非常に充実していました。
特にSNSは、実際に自分が公式SNSの中の人という形で発信活動を行い、顧客からの反響を測定して次に活かしていく、というSNSマケを体現していたのがやりがいに繋がっていました。
何なら休日も投稿の文章を考えたり写真を撮りに行ったりもして、仕事にフルコミット状態でした。

そんな毎日を過ごしている中で、9月のある日、副社長から声をかけられました。
「あとで、副社長室へきなさい。話があります。」


・・・

こんなに仕事がんばってるのに、個別で呼び出し!?
何かやらかしたっけ!?!?
脳内パニックな状態で、仕事も手につかず、何を言われてもいいようにスマホの録音アプリをオンにし、副社長室へ入室。

ガッチガチに緊張してましたが、副社長はなぜか優しく
「今の仕事は楽しいか」「元々まちづくりがやりたくて入ったんだっけ」など、自分のことを聞いてきました。そして、本題を切り出されました。

「いま某不動産会社へ出向中の2人がまもなく戻ってくる。2年に1度、2人が出向して不動産の業務に当たってもらっている。どうだ、次期出向者として某不動産会社へ行かないか?」

自分は戸惑いながらも、「行きます。」と返事をし、新卒2年目にして突然の不動産会社への出向が決まってしまいました。

今回は失敗談というよりは自分ががむしゃらに働いてた話のウェイトが大きくなってしまいました…

出向先での出来事を書くつもりでしたが、次の記事を決めて書くことが苦手だと気づいたため、不動産会社での出来事は今後、気が向いたら書くことにします。



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