2011年のバレンタインネタ(掘り出し物)

(掘り出した)バレンタインネタでございます。すごく懐かしかったので、ブログから掘り出してきました。


(各本編とは全く関係がありません)

くだらないので、それでもよろしい方はどうぞ!

出演者

シリウス(闇の眼 光の手)
ルティ(金の大地 焔色の星)
ヨルゴス(金の大地 焔色の星)
ユーリ(かえるのおうじさま)
リュシアン(あたしは、猫)
シャルル(あたしは、猫)
アンドレ(シンデレラになりたい)
ラファエル(シンデレラになりたい)



「今年はやたら暗い人がいるような気がするんだけどさ」

「ああ」
「去年は随分クールだったのにねぇ、キャラ変わっちゃったんじゃない? どうかしたのかしらぁ? あ、あの黒髪の子、”話しかけるな”ってオーラ、無視して話しかけてるわよぅ! 空気読まないわね!」

たたみにて続き有

シリウス「――ルティ、溜息なんか付いてどうかしたの? 皆、君らしくないって心配してるよ?」
ルティ「放っておけ、お前の顔なんか見たくない。大体なんだあのシェリアという女は。送って来るにしてももっとまともな女を送れ」
シリウス「ああ、ごめん。スピカにも怒られたんだ。でもシェリアが行くって言うからさ……さっさと追い返すと思ってたんだけど、まさか気に入ったとかいう事無いよね?」
ルティ「……」
ヨルゴス「あれ? ルティリクスじゃないか、なんでこんなところに。ここってどこなんだ?」
ルティ「………………お前とはシリウス以上に話したくないんだが」
ヨルゴス「え、シリウス? あ! そこにいるのは、シリウス皇子じゃないか!! 会いたかったーー!!」
シリウス「え? あなたは?(あ、なぜか鳥肌が!)」
ヨルゴス「……って冗談だよー。僕はもう宗旨替えしたんだー。ま、美しい人間は相変わらず好きだけどさあ」
シャルル「あらあ? あなた気が合いそうね!」
ヨルゴス「ああ、あなたが噂の”シャルル”か。同じようなポジションに、って希望とか予想がいくつかきてたらしいよ? そっかー、こんな人なんだー、なるほどねえ」
シャルル「そうねぇ、私ももう少し若ければあなたのポジションも美味しいわよねえと思ってたんだけど! うふふ、リュシアンじゃ私には全く太刀打ち出来ないでしょうし!」
リュシアン「――なんだって!」
シャルル「あはは! 冗談よぅ! 私にはちゃんと大事な奥さんがいるもの!」

ユーリ「なんか影薄いよな、俺たち」
アンドレ「ああ、作者が連載を放置して随分経つから。……でも君の所はまだまし。完結してるしさ」
ユーリ「え? 完結してないの?」
アンドレ「そうらしいよ、切りのいい所で止まってるだけ。しかも続編は多分僕は脇役なんだ……変態王子にヒーローの座を奪われそうなんだ」
ラファエル「聞き捨てならないな。――変態って言うな。ネクラでオタク少年のくせに」
アンドレ「なんだと!」
ユーリ「よく分かんないけど、王子の前に変態が付くとなんだか落ち着かないよな……」

他の王子様たち「同意」

シリウス「で、今日はいったい何の集まりなわけ?」
シャルル「去年を覚えてないのかしらぁ? 相変わらず頭の中お花畑ねぇ?」
ルティ「まったくだ」
シリウス「……おはなばたけ」
リュシアン「シャルル、失礼なこと言うなよ。思ってても言っちゃ駄目なことってあるだろう」
シリウス「思ってても?」
リュシアン「いや、なんでもない! ――バレンタインデーらしいよ、ほら、去年も作者が何かやってた」
シリウス「ああ、チョコレートってやつか! 去年は、僕、三つも食べちゃって鼻血が出そうになったんだよな。愛が込められててすごく美味しかった」
アンドレ「今年はチョコじゃなくてサラが欲しいな」
リュシアン「…………何日か寝込んだかな」
ユーリ「…………喉が渇いて死にそうだったな」
ラファエル「去年は出演さえさせてもらえなかったんだ」

シャルル「ああ、なんだか暗いわねぇ! すっごく楽しかったのに! 今年は……どれどれ?」(覗き込む)

ユーリ「包みが六つ入ってるんだけど…………」
アンドレ「六つ? ヒロインは何人いたっけ?」
シリウス「スピカだろ?」
ユーリ「アンジェリカ」
リュシアン「アリス」
アンドレ「サラ」
ラファエル「アンリエット」
ルティ「…………」
ヨルゴス「メイサも?」
シリウス「で、ここにいる男は何人?」
リュシアン「…………八人、シャルルも含めて」
ユーリ「うわ、びみょーだな!」
アンドレ「また推理するわけ?」
リュシアン「いや、今年は……くじ引き……らしい」
皆「はぁ!?」
シャルル「欲しいチョコを持った男とおのおの交渉ですって」(ワクワク!)

皆「「悪趣味!」」

※結局以下の結果になりました。

スピカ→ルティ
アリス→アンドレ
アンジェリカ→シリウス
サラ→ラファエル
アンリエット→ユーリ
メイサ→ヨルゴス

外れ→リュシアン
辞退→シャルル

シリウス「外れた! うそ! なんで! スピカのチョコ! 返せよ! もう要らないだろ!」
ルティ「…………ぎゃあぎゃあうるさい。たかがチョコくらいで」
ユーリ「ちょっと、そこの全身黒い人! アンジェリカのチョコ! ――おい! 話聞けよ!」
ラファエル「そこのガキ、大人しくアンリエットのチョコを渡せ」
アンドレ「サラのチョコを変態王子が持ってることが許せないんだけど」
ヨルゴス「僕はこのままでいいよ、なんていうか、くじ運に運命を感じたなあ」
ルティ「…………」
リュシアン「なんだか局所的に寒くなったような。……ねえ、アンドレ君だっけ? そのチョコ譲ってくれないか、その……多分美味しくないと思うんだけど」
アンドレ「駄目に決まってるだろ。僕の駒が無くなるじゃないか。さっさと交渉しておいでよ、トップで詰まってるから流れないんだ。あのうるさい黒髪の人にチョコを渡してやったらスムーズに行くと思うし」
リュシアン「ええ……めちゃくちゃ面倒くさそうなんだけど……っていうか、僕なんでいつもこんな役割な訳」
ユーリ「日頃の行いが悪いんだろ」

意を決したリュシアン「――あの! 過去に色々あったとは聞いてるんですけど、ここは大人の対応を……(大人のはずだし、きっとうまくいくはず……!)」
シリウス「そうだ! 大体君の好きなのってスピカじゃなくってメイ――ぐあっ」
へそを曲げたルティ「うるさい」
ユーリ「あ、殴った! ああああ! し、しかも――――食べた!」
シリウス「うわああ!!!!!! 何してるんだよ! 出せ! 今すぐ出せ!」
 
――中略――

シリウス「涙のせいでチョコがしょっぱい」(力で全く敵わなかった)
ユーリ「お前が負けて自棄食いしたせいで……! たとえ姉さんが塩仕込んでたとしても……それでも食べたかったのに!」
ラファエル「人のこと言えないだろう、お前が食ったヤツを返せ」
アンドレ「それは僕の台詞だ。ああ、これはチョコっていう以前に食べ物なのか? ……もう要らない、ってか無理」
リュシアン「だから言ったろ! ……ああ、欠片だけど、食べられて幸せだ……。残り物に福があった」
ルティ「大丈夫か、頭」
リュシアン「あ、ことの元凶!」
涙目のシリウス「いや……元凶は……”あのチョコレート”な気がするけど、あれ? ヨルゴス王子はどこいった?」
シャルル「なんか大事に取っておくって、一人で鼻歌歌いながら帰って行ったわよぅ? ああ、でも楽しかったわぁ! うふふ、ドミノ倒し見てるみたいだった! ほら、落ち込んでないで! 帰ってから各々直接貰えばいいじゃなあい!」

シリウス「うん……そうする。チョコじゃなくて他のもの貰う」
リュシアン「僕も」
ユーリ「キ、キスくらいしてもらおうかな……。あ、そこの二人! 何だよ、その笑いを堪えた口は! 馬鹿にすんなよな! ってか、作者、早く結婚させろよ!」
アンドレ「………頑張る」
ラファエル「無理だ……(くそ、俺だけか、キスさえしてないのは!)」
ルティ「…………チョコなんか要るか」
シリウス「ヨルゴス王子を追いかけなくっていいの? あ、ねえ、ルティ! ――ああ、結局追って行ってるじゃないか。素直じゃないよな」

リュシアン「なんだか複雑そうだな。――あ、そういえば。ねえなんでシャルルはチョコ欲しがらなかったの?」
シャルル「ふふ、ほら、コレ見て!」
リュシアン「わ、なにこのチョコの山! 全部女の子から?」
シャルル「さっきの赤毛のお兄さんがくれるって。モッテモテよねぇ、まるで私の若い頃みたい!」

皆「え?」


終わりです。懐かしくなりました(笑)

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