見出し画像

アメリカでブルーベリー狩り

 世の中に〇〇狩りというものはたくさんあれど、一番好きなのはブルーベリー狩りです。(考えてみると、紅葉狩りなんて優雅なものがあるのは日本だけに違いありません。)

 アメリカで、当時の友人Cさん夫妻が誘ってくれたのが最初でした。Cさんはブルーベリー狩りが大好きで、シーズン中、何度も何度もでかけるくらいの筋金入りのブルーベリー狩り好きでした。
 「ブルーベリー狩りに行ったことないの?絶対、行かなきゃ!」
というわけで、Cさんの車で郊外の農園へ。

 まず、受付でバケツをもらってそのバケツを腰にひもで結びつけます。この不格好なバケツ、歩くたびにブラブラして実に安定感がないんですよね。農園のお姉さんが、こっちの畝は〇〇という品種で、あっち側は〇〇という品種で、向こう側は〇〇という品種が植わってます、と教えてくれます。


ブルーベリー農園 郊外の森の中にあります

 さあ、ブルーベリー狩りスタートです。なんともおおらかなことに、いくらブルーベリーを食べても自由です。時間制でもありません。必然的にブルーベリーを収穫するより、食べる方に夢中になりますよね。食べてばっかり。大空のもと、ひろーい農園で、たわわに実るブルーベリーを片っ端から食べて回る楽しさといったら……。

 そらはひろい、たいようははひかってる
 かぜがふいてる~
 ブルーベリー ブルーベリー
 しあわせだ

 という幼い子の大きな歌声が、農園の中のどこかから聞こえてきました。同じ気分だよ。ヒヤッホー!


入場料はありません

 Cさん夫妻も、私も夢中なので、そのうちにお互いどこにいるのかわからなくなります。私は一人暮らしなので、あまり収穫しませんが、Cさん夫妻は知り合いに配るのでバケツを取り替えて何杯か取ります。

 最後にCさんが、だんなさんのことを呼びます。
   「ミスター・コルバー!」
どこかから、だんなさんの「オー」という声が聞こえてきます。受付に戻って収穫した分のブルーベリーを買い取ります。


受付 ここで計量してお金を払います

 開放的な農園で味わう究極の夏のレジャー、これこそがブルーベリー狩りです。
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?