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雑誌掲載の話

知っておられる方もいるとは思いますが
SAVVYという京阪神で出版されている雑誌に
グリーンスペースが2ページの見開きで掲載されています。
今号はグリーン特集で、SAVVYではグリーンの特集をするのは
初めてだそうでまだ買ってない人は急いで本屋さんに
駆け込んでください。
なんて冗談みたいに言ってますが
たくさん売れたら良いなぁと思っています。

最近は
「グリーンスペースの仕事を雑誌でみました」
と言っていただくことがあります
そのほとんどは建築系の雑誌なので
当たり前ですが
僕たちが載っているのではなくて
建築家さんの建物がメインで
庭は建物の前に作ることが多いので
おこぼれにあずかれているわけです。
それでももちろん自分達の庭が雑誌に掲載されているのは
すごく嬉しいし、ご褒美を貰えた気分になります。

そんな僕たちですがありがたいことに
SAVVYのようにグリーンスペースのことを雑誌に掲載していただくこともありまして
初めてちゃんと雑誌に載ったのは
「庭」という雑誌でした。
その「庭」に掲載していただいた時のことは今でもはっきりと覚えています。

少し前の記事にも書きましたが
15年前くらい
当時の僕たちには憧れの庭師さんがいました。
その方のブログとかを追いかけていくと
「庭」という雑誌にたどり着きました。
この「庭」という雑誌の歴史は古く45年も続いているそうで
父も何年か定期購読をしていて
事務所に何十冊かあり
パラパラと見ていたのですが
僕の中ではコテコテの人たちが読む
マニアックな庭の本という印象だったのです。

その「庭」が編集長が代わるタイミングで(2009年9月号)
若い人たちにチャンスをということで
ニューウェーブという企画が始まり
第一回がその庭師 橋本善次郎さんだったんです。※1
その仕事や内容や人柄にホントに影響をうけていたので
「僕らもこのニューウェーブに載れたらイッパシの庭師ってことなんじゃないのか!」と
とりあえずその頃に作った庭の資料を送ったところ
編集長さんから返事が届きました
「これから新しく作った庭の資料はどんどん送ってください」みたいな内容でした

淡い期待はしてたのですが、まぁそりゃそうです
まだまだ頑張らないと!!と
目標がしっかりできたことはとても励みになりました。
ちょうどその当時に僕たちは庭仕事しかしない宣言をしていて
(※何個か前の記事 ちょっと昔のこと に詳しく書いてます。)
このニューウェーブに掲載されなかったら才能がないってことで
庭仕事以外で頑張っていくしかないんだろうなぁと兄と話し合ってました。

ただ当時の僕たちにはそんなに仕事があるわけもなく
その1年でつくった数件の資料を年始にもういちど送りました。
送ってすぐはドキドキしているんですが
数日もするとまぁ気にならなくなってまして
そんなある日
地元の友達たちと北村美術館(四君子苑)の春の公開を見学にいきました。
「いやー素晴らしかったなぁ」とか言いながら
帰り道にマクドナルドに寄って話していたら
兄の携帯にメールが一通入りました。
「是非お二人兄弟をニューウェーブで紹介したいです。」的な文章だったと
もうギャーです。二人でギャーって叫んでました。
とりあえず編集長さんが近々京都に取材に行くので
会ってお話をしましょうとのことでした。

そこから先は長くなるのでまたいつか書きますが

ちょうど善次郎さんがニューウェーブに載って
僕たちも頑張るぞーってなってからの
一年後の2010年9月号に掲載していただき嬉しかったなぁ
なんか勝手に運命とか感じちゃったりしてました
ただ、載ったからって仕事が増えるわけもないのですが
当時の僕たちにはすごく自信につながりました。

この雑誌「庭」の当時の編集長の豊蔵さんのおかげで
それこそ善次郎さんをはじめ日本中の憧れの庭師さんに会うことができ
いろんなところに連れていってもらいと
なんでもない僕たちをピックアップしてくださったことには
感謝しかないです。
いろいろと思い出して書きましたが
ホントにありがたいなぁと思います。

(※1 ホントはその前の前の号くらいからその編集長の豊蔵さんによる若手のピックアップは始まっていて、善次郎さんや、あの高田造園の高田さんとかがこれからの若手として掲載されてました。)

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