思春期
思春期や反抗期が来ない人がいると最近耳にする。
私は私立女子校に通っていた6年間はまさに思春期であり反抗期であった。
中学生の時は「私なんていなければいい」
高校にあがる時は「私が正義だ」
と思っていた。典型的だろう。
私は言葉で相手を傷つけてしまうタイプで、如何に相手を傷つけるか、如何にこの私の気持ちをぶつけるかを意識していた。
でも、相手からの謝罪や改善策は提示されずこんな些細なことに怒ってしまう私自身が嫌だった。相手も嫌だけど何より自分自身のことが嫌で嫌でたまらなかった。
私は一人になりたかった。誰も傷つけないために。
でも、私の周りの人は違った。
しつこく話しかけてくる担任、荒れている私と以前変わらず接してくれる友人、私ができなかったことをカバーしてくれる友人、私が傷つけてたのに待っていてくれてまた友達になれた友人。
たくさんの人を傷つけたのに、自分に自信を持てなくなったとき、友人たちは口を揃えて
「あなたらしくいきな」「偽らなくていい」
と言う。
この言葉で私は思春期と反抗期を終え、普通に大学に通うことができている。
今は、どんな相手でも尊重して言葉を選びながら対話をしようと心がけている。(まだまだ至らない点は多いが…)
私は、支えてくれた人たちに何かお礼をしたいと思った。でも、断られたり流されたりする。彼女/彼らは
「違う人にしてあげて」
と言う。
あー、そうか。私は支えられたものとして、後輩や他の人を支えることができるのか。
それが、私を支えてくれた人にできるお礼なのかと思った。
情けは人の為ならず。
情けを「かけてあげてる」では長くは続かない。
私も情けを貰ったことがあるから「その分だけでも、誰かに還元しよう」と思う。
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