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我が家の当代 黒猫のくーさんのこと


物心ついた時から家に猫がいた私。
どの子もなかなかの個性派だったが、
今うちにいるくーさんは、これまで共に暮らしたにゃんこさんの中でも、きっての個性派だと思う。

くーさんは御年14歳(推定)のオス。
しーちゃんと同じく保護猫。
くーさんには、私のこれまでの猫遍歴による経験が全く通用しない。
常識が覆される猫なのだ。

まずこたつが嫌い。
ごく稀にこたつに入ってきたとしても、3分ほどで出てしまう。
これは長毛種ゆえなのかもしれないが、
こたつの中で素足に触れるモフモフに恍惚としたい私としては、大いに不満なのだ。
いやいいんだよ、こたつの上でも。
(でもiPhoneを枕にするのはやめてね、かわいいから)

次にお布団が嫌い。毛布も嫌い。というか添い寝が嫌い。
大好物ですよ、普通のにゃんこさんだと…。
股の間で寝られて寝返りできないとか、
腕枕で腕がしびれるとか、
起きたらどアップとか、
そのような甘美なるベッドは、くーさんとの暮らしでは望むべくもないのだ。

さらにはかなりの武闘派であり臆病者である。
病院でちらりと目にした、カルテに書かれた『暴』の赤文字。
そうですね、看護師さん2人がかりと先生でやっと注射ですからね…。
そのくせ虫にすら手を出せない小心者なのだ。
あらわれた蜘蛛を前に、あとずさりしたのは誰でしたっけねぇ。


そして最も個性的かつ個人的に納得しがたいのは、男性にしか甘えないことだ。
一般的に、にゃんこさんは女性の方を好むと言われるし、今までのにゃんこさん達もそうであった。
しかしくーさんは。

電気点検のおじいさん、
エアコン設置のお兄さん、
消化器点検のおじさん、
夫の友人、
そして夫。
お腹を見せて、うっとりデレデレのゴロスリなのである。

私にゴロスリしないのは、爪を切ったりブラッシングしたり、病院に連れて行ったりするせいだと思っていたけれど。
これは何をどうあがいてもだめなのだ。
私の愛情はどこへ持っていけば 白目)


いま横でいびきかいていらっしゃいますよ、ほんともう。
小豆色の肉球をちょんちょんとつつくと、
くるりんと丸くなるニャンモナイト。長いしっぽを巻きつけて。
ふかふかもちもちのお腹。


うん、とりあえずしっぽでビンタされてくる。

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