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「外来がん治療認定薬剤師」〜面接試験合格!からのその後〜 

ずっと何かしら気がかりだったこの1年間以上。やっと一区切り。先週受けた面接試験にも合格し、「外来がん治療認定薬剤師」の資格を取得しました!決して簡単なことではないので、喜びもひとしおです。

使う人は使うzoom。使い慣れない私は、面接の前にzoomが使いこなせるかでまず戸惑いました。お恥ずかしい話です。

zoomを使った面接では、報告した10事例の中から2事例について、面接官(医師、薬剤師)から質問されます。相手もプロ中のプロ。イタイところを突いてこられます。

私は、イタイところはイタイなりに工夫して、きちんと答えられることは多くはないものの、きちんと答えました。そして、力の及ばなかったところ、わからないところは正直に力不足です、と答えました。

この面接試験は「落とすための試験ではない」と言われており、9割以上が合格と噂で聞いています。しかし、面接が終わった後は自信がありませんでした。力が抜けてしばらく放心状態。思った以上に緊張していたのだと気づかされました。

ここまで、(私にとっては)難しい事例報告、学科試験をやっとクリアしたのに、面接で不合格になったら…笑い飛ばすと言っていたけど、笑えないな、泣けてくるなと思いました。

そして、ふと考えます。面接での私のありようは今までの私の仕事スタイルそのものであったなと。ごまかすでもなく馬鹿正直でもなく。社会人の知恵として私自身の考える、良識の範囲内ででの「脚色」と潔さ。これで不合格とされたら、今までの仕事スタイルまで否定されるような気までしてきました。それくらい、社会人、いち薬剤師としての私なりの態様を出し切ってしまったのだと思います。

厳しい面接だった、苦い経験だった、もっといい答え方があったかも、とくよくよしながら数日過ごしていた時、さらに新しい気づきがありました。考えてみれば、この歳になるまで表舞台に出るわけでもなく、ただただ毎日ルーティンワークをコツコツこなして、目立たず埋もれて過ごしてきたいち薬剤師が身を削る思いで書いた事例について、日本のどこかの第一線で活躍する医師、薬剤師に読み込んでもらい、その上で問題提起、確認してもらえる、こんな貴重な経験はなかったとも思えてきたのです。

結果が出るまで1週間余り、落ち着かない日々を過ごしていたところ、合格の報。心底うれしかったです。これまで、入試や国試などいろいろな試験を受けてきましたが、今一番新しい記憶として刷り込まれたからだけかもしれませんが、最も努力して最も苦労して、最もうれしい結果でした。

さて、結果が出たら出たで今度は新たな課題と向き合っています。資格を取ったら次はそれをどう使うか。体制を整えるにもさらに上の資格を目指すにも、とにかく一人の力ではなかなか難しいです。周りの理解を得て、自分のスキルアップとともに、患者さんの役に立つ、資格を生かすも殺すも自分次第。微力過ぎる自分が、誰に何をお願いしてどう動いてどう動いていただけるか。試験に合格しました!うれしかったです!では終わりではなかった現実に直面しています。

一応、面接でも合格したので、これまでの薬剤師スタイルの基本はまぁ範囲内だったと理解して、さらにブラッシュアップしていきたいです。そして、せっかく取得した資格を生かして、新しいことに挑戦していきたいです。

1年前はまだ術後で休職中でした。ここまでよく来たなぁ。

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