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写真の地層化

最近、takramさんのpodcastを聴くことが、習慣化しています。
最近の話のひとつに「フローとストック/データの死蔵と利活用」という回がありました。
https://cast.takram.com/podcast/stock-flow-data
詳しくはpodcastを聴いて頂きたいのですが、個人的に気になったトピックについて。

1. 記録と記憶の違い

このトピックについては、他の場所でもよく言及されることかもしれません。私の解釈は

記録…ドキュメンタリー映画を記録映画と呼ぶように、制作者の主観・演出を加えず、客観的に事実を捉えたもの。
記憶…何らか制作者の意図・主観、若しくは演出などが加えられたもの。

かなと感じています。

では、みんなが気軽にアップしているInstagramの写真たちはどちらになるのでしょうか?もはや加工前提でアップすることが当たり前になっている有象無象の写真たち…

2. やがて死蔵していく写真たち

Instagramのこんな統計が出ています。

・1日のアクティブユーザー数:500万・これまでに共有された写真の数:500億・1日にアップロードされる写真とビデオの数:1億以上https://www.omnicoreagency.com/instagram-statistics/

何十万、何百万と刻々とアップされていく写真たち。
日々アップされていく写真の数に比例して、埋没していく確率(以下、死蔵率)が高くなっていく時代。

また、家を見渡してみると幼少期のアルバムなど、デジタル化されていないアナログ写真たちが死蔵されています。
実家には祖父母の若かりし頃の貴重な写真も。

3. 写真の地層化( #photostratum

これら死蔵しているアナログな写真たちを、当時撮影された場所の位置情報とともにアップしていったら面白そう。

一地点に時代を超えてタグ付けされていく写真たちが、蓄積されていく。
ある地点を覗いてみると「数十年前はこんな景色だったんだ」と思えたり。

もはやInstagramを世界のアルバムとして活用し、「写真の地層化」として成長させていく。
数十年後にこの写真たちが貴重な「記録写真」群になったら良いのに。



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