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中小企業診断士二次筆記試験合格者インタビュー そして次なる伝説へ…

今日は二度目の挑戦でついに二次筆記試験に合格されたフエコ選手にお話を伺いたいと思います。フエコ選手、合格おめでとうございます。
ありがとうございます。とにかく嬉しいです。自分の番号を見つけたときにはやっぱり震えました。

今回の挑戦、自信のほどはいかがでした?
試験前はそれこそ「受からないわけがない」くらいに思っていましたが、現場でのミスも多くて、試験直後は五分五分という感触でした。その後、解説会に参加するたびに下方修正して、11月末がどん底でしたね。でも、採点祭の結果が思いのほか良かったので持ち直して、発表当日は少しだけ期待していました。期待がある分、もしも落ちてたら…という恐怖は去年よりずっと大きかったです。

合格の決め手はなんだったでしょう?
試験直後のインタビューでお話したように、コンディション調整とペース配分が上手くいったことに尽きるかと思っています。笛吹き選手としてのこれまでの経験を活かして、「準備してきたことを発揮するための準備」ができました。
あとは運にも恵まれました。もちろん運をつかむための準備はやり切りったつもりですけど、直前期に勉強時間を捻出するために「献立の考案と調理の簡略化」目的でミールキットを使っていたら、それが事例Ⅱの最終問題の顧客ニーズそのものだったとか、出るわけないと思いつつ半分意地で取り組んでいた線形計画法が、まさかの「勝負の分かれ目枠」で出題されたとか。運が味方してくれたなと感じています。

その運に恵まれず、あと6点が届かずに涙をのんでから1年。振り返っていかがでしょうか?
去年は運以前に事例Ⅳの準備が全く間に合わなくて、落ちるべくして落ちた試験でした。とはいえ、当日の時間配分さえもう少しうまくやれていたら滑り込めたんじゃないの、みたいな悔しい気持ちも正直ないわけではなくて。
だからこそ、どうせあと1年勉強するからには圧倒的な成績でオーバーキルしてやろうと思っていました。さすがに直前期に現実路線に軌道修正しましたが、途中までは真剣に280点越えを目指してましたから(笑)。でも、目標レベルを極端に上げたことで、新鮮な気持ちで2年目の取り組みができたと思います。同じ過去問を同じ「ふぞろい」で分析しても、目標点数を上げると新しい世界が見えてくるんですよ。
あと、不合格発表翌日にiPadを買ったのもよかったです。新しい勉強道具のお陰で自然と気持ちがアガりました。

去年は鬼門となった事例Ⅳもこの1年で伸びましたね。
事例Ⅳだけは絶対に許さない、必ずやっつけてやろう、って親の敵みたいにやりこみました。少なくとも足を引っ張らないレベルには持っていくつもりでしたが、期待以上に伸びて、最終的には大黒柱にまで成長してくれました。時間もそれなりにかかりましたが、筋肉と事例Ⅳは裏切らないですね。打倒事例Ⅳを掲げた動機自体は、某大河ドラマで描かれた「舐められたら○す」鎌倉武士の脊髄反射みたいなものでしたが、結果的に財務・会計に対する変な苦手意識を払拭できてよかったです。
弱みを補強するよりも強みを伸ばせ、なんてよく言いますが、もしかするとこの試験では弱みを残さないことの方が大事なのかもしれませんね。どの科目が難化するか事前にわからないですし、問題数が少ないので、得意科目であってもちょっとしたミスが大事故に繋がったりしますし。

1年前には独学か受験校かでとても迷われていました。結果的には独学メインを選ばれたわけですが、その選択は正しかったでしょうか?
私には合っていたと思います。自分のペースで、自分の認知特性や思考スタイルにあったやり方で、自分の弱いところを集中的に対策できるのは独学ならではのメリットです。二次受験校のカリキュラムって、万人向けに全体をカバーする必要があるので当然ハードですし、完璧にマスターしようとしたら私のペースではとても間に合わなかったと思います。それに、教え方が自分の特性に合うとも限らない。実は候補の受験校で1カ月のお試し受講ができるところもあったので一応トライしたのですが、私には無理だな、ということを確認して終了しました(笑)。
そしてなにより、過去問を自分なりに分析したり、いろんな関連情報を集めて戦略を考えたりするのがとても楽しかったんです。そもそも診断士を目指すくらいなんで、情報集めたり分析したりするのが好きなんですよね。やるやる期の子供じゃないけど、下手の横好きでもやっぱり自分でやってみたかったんです。1年間もの大切な時間を投じるんだし、いくら相手が手練れのプロとはいえ、試験勉強の一番楽しい部分を最初から譲ってしまう必要はないよね、って。

それで、実際楽しく勉強できたのでしょうか?
楽しかったですね。焦ったり不安になったりは勿論ありましたが、基本的にずっと楽しかったです。不合格インタビューのときの少しワクワクした気持ちのまま走り抜くことができました。勉強自体も面白かったですし、Twitterに受験生仲間がいたことも大きかったです。常に何かのお祭りに参加してるみたいな楽しい1年でしたから、本当に感謝です。
1年間じっくり勉強した分だけ自信もつきましたし、1年目にうっかり合格してなくてよかったと本気で思っています。カッコつけんな、って言われるかもですが。

いわゆる「開眼」も体験できましたしね。
8月の末頃ですね。二次試験にも正解はあるし、時間さえかければ与件と設問からそれを特定できるんじゃない?、という感覚が得られたのがこの時期でした。この興奮を隠しきれないツイート見てください(笑)。

でも正直、そこからが一番大変だった気がします。中途半端に解像度は上がったけど、私の情報処理能力では80分でこなすことは到底無理だったんです。どうやって80分に収めるか散々試行錯誤したあげく、最終的には精度を落とすことで対応せざるを得ませんでした。
開眼しておいて、半目を閉じるわけです。無意味だし、訳わかんないですよね。でもいいんです。伝説のツチノコは私だって一度は見ておきたいし、誰かに聞かれたら「開眼? 私はしたけどね。してもしなくても同じだよ」って言えますし(笑)。それにひょっとしたら、一見意味のなさそうなこの経験が何かの役に立つのかもしれません。

それでは最後にこれまで応援してくださったファンの皆さまに一言お願いします。
皆さまの声援に背中を押されて最後まで走り抜き、悲願の筆記試験合格を達成することができました。本当にありがとうございました。口述試験も応援よろしくお願いいたします。ブラボー!!

幸の日も毛深い猫 近影

【得点開示後追記】二次筆記試験の合計点、なんと286点でした。夏まで280点超えを目指していたことは全く無駄ではなかったのかも。

やりました!

*R4年の試験直後インタビュー*

*R3年の不合格者インタビュー*

*R3年の試験直後インタビュー*


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