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アルファポリスBL小説大賞に役立つ「あるあるネタ」10選!

はじめに


 はじめまして。2021年からアルファポリスさんで主にBL小説を書いているグロッタと申します。
「アルファポリスBL小説大賞」というコンテストに応募して(ボタン一つで既存作を応募できる!)運良く奨励賞をいただいたことのあるビギナーズラックおばさんです。
 翌年二度目の参加ではばっちり選外だったわけですが、それでもアルファさんのBL小説大賞では受賞の有無にかかわらず「ミリオンボーナスキャンペーン」という企画をやってくれていて、お小遣い(『スコア』というポイントとして)を頂けるので、BL小説書きとしては参加しない理由がないイベントと言えるのではないでしょうか。
 そこで今回はコンテストに参加する上で知っていると役立つ10のポイントについてまとめてみました。


読者参加型の手に汗握るリアルタイムコンテスト


 アルファポリスさんのコンテスト(BLにかかわらず)は本受賞だけでなく奨励賞の作品が多数書籍化という実績があって、とても夢がありますよね。
 BL小説大賞に関しては毎年(といっても私はまだ2回参加しただけですが)10月のエントリー開始から、たくさんのBL小説が公開されてホットランキングも賑わいます。そして11月のコンテスト期間中は参加者にとっては汗と涙無しには語れない(?)熱い戦いが繰り広げられます。
 読者さんにとっても、自分の応援している作品が毎日何位に食い込むかと手に汗握る日々を送る――というのは言い過ぎかもしれませんが、書き手にとっても読み手にとっても『お祭り』として楽しめる一ヶ月間だと言えると思います。

不安な気持ちが少しでも軽くなれば…


 初めて参加した2021年、私はまだSNSもやっておらず、作者さんにも全く知り合いがいない状態でしたのでわからないことがあっても誰にも聞けず……。
 日々「これってどうなの?」と思いながら手探りで参加していた記憶があります。
 アルファさんで既に4ヶ月ほど書いていた私でもそうだったので、もし今年のBL小説大賞から初めてアルファポリスに投稿する!という方はもっとたくさんの疑問を持つのではないかと思います。
 そこで、BL小説大賞に挑もうという方向けに「BL小説大賞あるある」みたいなものをご紹介できたらなと思い、noteに初投稿しています。
 それではBL小説大賞あるある行ってみよう!

【その1】BL小説大賞初日の順位は全員『1位』!?



3作エントリーして全て1位の図


 BL小説大賞では毎日日間の「大賞ポイント」によるランキングが発表されます。(こわいですねぇ〜)2022年までと一緒なら毎日0時にランキングが切り替わります。
 初日はまだ投票がされてなくてポイント集計できないせいだと思うんですが、自分のページを見ると「1位」で表示されるため「えっ!」とびっくりします。
 私は複数作エントリーしていたので全部1位なのを見て「こういう仕様なのね」と思いましたがもし1作品だけエントリーしてたら騙されるところだったかもしれません。
 上にも書きましたが、11月1日の0時からランキング画面が表示されます(たぶん)。毎日これを見てはため息をついたり、ランクが下がって悔しがったり、上がって喜んだり、結構気分がアップダウンします。「こんなことで?」と思うかもしれませんが、参加してみたら結構胃が痛くなるものだとご理解いただけると思います。

【その2】5万字書かないと参加できないんでしょ?


いいえそんなことありません!
 冒頭にもチラッと書いたのですが、BL小説大賞では「ミリオンボーナスキャンペーン」というのを同時に開催してくれています。読者さんの投票で100位以内に入ると、アマギフなどに交換可能なアルファさん独自のポイントである「スコア」を山分けしてもらえるんですね。
 BL小説大賞に参加する人の多くが「5万字」「100位以内」を目指しているのは、このキャンペーンの参加資格がコンテスト期間内に最低5万字投稿した作品、ということになっているからだと思います。
 なので、5千字だろうと2万字だろうとコンテストに参加して構わないわけです。(逆にいうと50万文字でも100万文字でも参加できる稀有な小説コンテストでもあります)
 ただ、「せっかく参加するならミリオンボーナスのお楽しみがあるとモチベ上がるよね〜♪」ということだと思います。
 かくいう私もこれまでに嬉しいお小遣いを頂けました。ちょうどクリスマス時期に結果発表ということもあり「今年もがんばったな」という気分になれますよ!

【その3】ランキング上位陣不動すぎ問題


 ここからはランキングの話をします。
 まず初日ですが、全員個人のアカウントページでは「1位」表示にはなってるものの、おそらく11月1日より特設されるwebコンテンツ大賞のランキングページでは順位に並んだ状態で表示されていると思います。初日だけはおそらく、24hポイント順に並んでます(たぶん)。
 24hポイントというのは大賞ポイントとは別で、アルファポリスさんの全ジャンル共通のポイント。おそらくPVやお気に入りの増加によって増えるポイントだと思われます。
 これがどういう基準なのかは運営さんから正式には発表されてなくて(私が調べた時点では)
「1PV=なんポイントだ」、といろんなサイトで書かれてますがはっきりはしないんですよね。
 とにかく、読まれるとアップするポイント! と思っていればいいかと思います。そして、初動でこのポイントが高い作品がまずランキングの上位にダーッと並びます。
 ここでランキング上位になると読者さんの目にもとまりやすく更に読まれる→24hポイント上がる→ポイント高い話は大体中身も良い→ランキング順に読む読者さんがそのまま投票!
 となるので大賞ポイント(読者さんが期間中3票持ってる投票権。1票=500大賞ポイント)もとんでもない数になるわけです。(以前までは1票500ポイントだったけど、2023年以降は変わるかもなのであしからず)
 この数字はなかなか動きにくいです。上記のようなサイクルに入るため、ランキング上位作品が更新され続ける限りはほぼ不動と思っていいかと……。

【その4】とはいえ下位からぶっちぎりで下剋上してくる作品もある!


 これがこのコンテストの醍醐味なんですが、もう動くことはないであろう堅固な壁にしか見えない上位陣――。それをぶち破ってくるルーキーが稀にいるんですよ!
 私は一体誰目線でランキング見てるんだって話ですが、参加者でありながらランキングの動きを見るのが楽しくて競馬を見るような気持ちで見てるんですね。競馬は見ないけど。
 もう何馬身も差がついてて、これはもうこのままゴールだろ。と思われたときに後ろから怒涛の勢いで追い抜いてくる化物(褒め言葉)がいるんですよ。
 11月も半ばから後半になると、目ぼしい作品はホットランキングの勢いが落ちてきて(ホトランについては後ほど)新しい作品がホットランキング入りします。読者さんたちも上位作品を更新部分まで読み終え、次なる良作を探す時期にもさしかかってるんでしょうね。
 そこで今までノーマークだったランキング圏外作品がホットランキング(というアルファさんの全ジャンルランキング)に乗る→「え、何これ面白い!」と読者さんが気付いてわっと群がる→まだ票を大事に取っておいた読者さんが投票する
 大体こんなストーリーではないでしょうか(妄想です)。
 これ、抜かれる側はかなり怖いんですよ。自分はもう持ち駒が尽きかけてる時期。書いてる物語は終盤で、新たな読者を獲得するにはもうホットランキングの勢いも落ちてる。そこに活きの良いトビウオみたいな作品が毎日すごい勢いでランクを上げてくる……。勢いのある作品は一日に稼ぐポイントがエグいので、あっという間に下剋上作品がトップ10入りしてたりします。ここ2年参加していて、どの年にもあったと思います下剋上。(幻だったらごめんなさい)

【その5】投票しようと思ったのにもう票がない……だと?


 上にもちらっと書きましたが、このコンテストの1ヶ月間で一人が持てる票はたったの3票です! 
 1日に3票じゃないですよ。1ヶ月で3票です!(大事なことなので2回)
 書き手にも投票権はあって(自分には投票できない)、ぼんやり投票しちゃうとすぐ無くなってびっくりするのでお気をつけください。良作が鬼のように大量にあるのに初日で3票使っちゃったら、その後神作を見つけたときに投票ができないのです……!
 ちなみにここ数年は応募作2千作前後もあります。でも投票できるのはたったの3票……。

【その6】全然読まれないのですが?(ポイントが増えない!)


 先程も言いましたが、エントリーされている作品は2千を越えています。年々増えてるようなので今年は更に多いかも。
 つまり読者さんの読むスピードが追いつきません! 読まれなくても当然なんですよね。
 上位の作品のポイントを見てびっくりして落ち込むこともあると思います。「上位作品は毎日何万ポイントも増えるのに、自分は一日数ポイントしか増えないよ? 何かの間違いじゃない?」
 そう思うのも無理ないです。1票500ポイントなので1日で20人がポチッと票入れしたらすぐ1万追加になるんですね。上位陣のお気に入り数は数千というのがアルファポリスさんでは普通で、毎日数十人が投票しても不思議はないのです。
 それでも更新すれば何ポイントか加算されますし、誰かが見つけてくれるかもしれないので更新は続けると良いと思います!
 ほとんど動かないポイントを毎日見ていて、ごく稀に数字が動いた時「あ、誰か投票してくれたんだ!」とその1票のありがたみをひしひしと感じると思います。ありがとう読者様……!
 

【その7】どうせ上位作品しか読まれないんでしょ。


→いいえそんなことありません!!!
 これまでランキングの話を延々力説した後で言うのもなんですが、BL小説大賞においてランキングなんて気にしなくてもいいといえる理由があります。「ミリオンボーナスでスコアをゲットしたい」という方はランキング攻略法を頑張っていただくとして、「そういうのはいらない。書籍化や受賞を狙いに行きたい!」という方は特にランキングは見なくていいです。
 ランキング順位がたとえ1000位以下だったとしても、奨励賞に選ばれている作品が実際にあるからです。(過去の結果はアプリやサイトから見られるので奨励賞の横に書かれてる順位を参照してくださいね)
 つまり、編集部の方々は下位作品も読んでくれます! この量を短期間で!? とびっくりするんですが、500位だろうと2000位だろうと、光る作品は見つけてくださって評価をくれるのでもし「この作品人気ないし無理かな〜」って思っていても挑戦してみる価値はあると思います。出すのはタダですから!
 

【その8】11月末になる前に完結しちゃった。もう投稿しなくていいかな?


→それはもったいない!
 誰目線なんだと言われそうですが、ちょっと待ってください。その作品、更新止めたらもったいないですよ!
 投稿し続ける限り順位が上がる可能性があります。
 【その7】のようにランキングは気にしないよ〜という方は一気に投稿して終わりにしてしまうのもありなのですが、もし余力があるなら最終日まで投稿を続けたほうが、ポイントやランキング的には有利。
 私も11月半ばで本編が終わってしまう作品をエントリーした過去があります。しかし更新が止まると如実にランキングが下がって行く〜。ということで慌てて番外編を考えて最終日まで更新を続けました。おかげでその作品は100位以内に残りましたが、逆に書けるキャパを超えて投稿を途中で諦めちゃった作品はランキングが下がる一方で圏外endでした。
(何度も言うけど、ミリオンボーナスを気にしないなら心の平穏のため放置も全然ありです)

【その9】アルファポリスって長文タイトル多くね?


→タイトルは表紙の代わりだからです。
 初めて使うサイトに投稿するときって周りの投稿者のお作法がどうなのか気になりますよね。
 例えば表紙ですが、アルファポリスさんの作品をざっと見るとどのジャンルでも表紙はデフォルトのままの作品が多いです。
 個人的な感想ですが、アルファさんは他サイトと比較して個々の作品に読者がつくイメージが強く、作家読みする傾向が弱い印象。(一部有名な方は別として、です。あくまでの個人の感想)
 このため、表紙をつけることよりも「タイトル」の方が重要だと思います。タイトルを見てどんな作品かがわかるということが表紙代わりという感じでしょうか。
 「短くて意味深なタイトルにしたい」「読めば伝わる!」という書き手さんも多いと思いますが、もしアルファさんで事前に読者さんがついていない状態で参戦する場合は特にタイトルだけで読みたくなるようなものにするのがオススメです。
「短い作品も人気がある!」と思う方もいるかもしれませんが、それは作家読みされているケースかも?
 この記事はアルファさんを使い慣れてない方が読むのを想定して書いてるので、できればわかりやすくて読みたくなるタイトルにしたほうが読まれるかな〜とお伝えします。
(でもこれも、ランキングを気にしないならあまり関係ないかな?)

【その10】で、ホットランキングって何なのよ?


→BL大賞ポイントのランキングとは別のランキングです
※ランキング興味ない方はスルー推奨
 アルファポリスさんでは毎日0時、3時、6時、9時、12時……というように3時間毎に様々なジャンルを一括りにした100位までのランキングが更新されます。これは直近1ヶ月以内に新しく投稿された新作のランキングになります。
(男性向けと女性向けに別れてます。BLは女性向けの方)
 新作を投稿したとき、新作ランキングは一瞬で流れてしまうため、もし多くの人の目に付きたいということであれば『ホットランキング』に載るしかありません。
 これは短期間でどれだけ「投稿文字数が増えたか」、「PVが増えたか」、「お気に入りが増えたか」――など複合的な要素が加味されるランキングなのですが、これまたどういうアルゴリズムなのか正式には公表されてないんですよね。
 でも一番よく言われてるのは「短時間に5万字くらい連続投稿すると載る」ってことでしょうか。(異論はあると思いますが)
 アルファのランキングは文字数が結構ものを言うみたいで、ランキングに載った後も更新頻度が多いほど上位に上がっていきます。
 逆に言うと、せっかくランキング入りしても更新が止まっちゃうとすぐにランクは落ちて圏外になっちゃいます。
 もし元々読者さんがいないという方は「文字で叩く!」のは一つの作戦かと思います。
 ただし。BL小説大賞のエントリー開始である10月からはBL作品そのものの投稿数が増えて、ホットランキングにも10月後半辺りから徐々にランキング入りしにくくなっていくという体感はあります。
 特にエントリー最終日である10月31日にはびっくりするほど大量にエントリーされます!
 私は初めて参加したとき、10月20日前後にたしかエントリー作品の公開を始めたのですが、ちょっと早かったかなという感想。
 というのも、ホットランキングに載れるのは最長で1ヶ月間。
「だからみんな31日ギリギリに投稿してなるべくコンテスト期間中に長くホトランに掲載されるようにしてたのか〜!」となりました。
 でも難しいんですよね。31日に大量にエントリーされるってことはそのたくさんの作品の中から選ばれないとランキング入りできないわけだし。
 コンテスト期間外だと100位まであるランキングの中にBL作品って大体15作品くらい?(ちゃんと数えてないし、古い情報だったらすみません)
 で、10月に入ってエントリーが始まってから数えたら30作品くらいBL作品がホットランキングに入ってました。
 でもホトラン100位の中では恋愛ジャンルが最も強いですし、ファンタジーやミステリー作品も入ってくる。だから、普段ならラクラク載れてるはずの条件(文字数やお気に入り数)を満たしていてもランキング入りできないということが起きるんですね。
 結局この辺はどれが正解とも言えないです。一番強いのは、10月よりも前に何千ブクマもついてる作品を育てておき、エントリーして11月のコンテスト期間中に番外編や続編を毎日更新する、だと思います。だけどこれは狙ってできることじゃないので。
(初動でトップ争いしているのはこういう作品が多いんじゃないかな〜。と雲の上の存在を見上げる)

おわりに


 長くなりましたが、BL小説大賞あるあるについて独断と偏見により10選書いてみました!
 もう当時のことを忘れかけていて、後からもっと大事なことを思い出すかもしれないのでそのときはまた付け足したいと思います。
 こんなの読む人いるかな? という内容だけど、もし2021年の私がこの記事を読んでいたら役に立ってたと思うので公開します。
 ちなみに私は今年はエブリスタさんのコンテストの締切がやばいのでそっちにかかりきりになります。アルファさんのコンテストに参加したら11月全部それ一色になってしまうので、今年は皆さんの応援にまわりたくて記事を書いてみました(2021年の大賞が終わった後からずっとまとめを書こうと思ってたけどやっと書けた!)

 それでは「ここはどうなの?」「わかる〜」「ソレはないだろ」という疑問やご意見などありましたらお寄せください。
 勢いで書いたので、乱筆乱文失礼しました!

追記:読み返してて思い出した!残り1週間くらいになったら大賞ポイントが非表示になるのもコンテストあるあるだ!需要がありそうならまたいずれ記事にします

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