就活面接RTAマニュアル

僕の後輩が就活に直面しているということで、可愛い後輩のため当時僕が見聞きしたり人事の人間と喋ったりして得たノウハウをまとめてみようと思う。

就活は、時代がよっぽど氷河期でもなければ攻略法があるということを学び、それを逆算して対策をしたところ、ポンポンと内定が取れたので、今回はそれを紹介していこう。

一応、結果については

◎大企業×1
◎一部上場企業×1
◎普通の中小企業×2

を取った辺りで就活を辞めた。悩んだが、まあ諸事情あって地元で一番でかい大企業へと就職をした。因みに打率は、 7社受けて4社内定。大企業は多分聞いた事ない人間のが居ないんじゃないかなっていう感じの会社。
(今は辞めてるので特に自慢というわけでもない)

なお、潤滑油がどうの、とか資格がすげぇ、とかそんな前提はない
今から紹介することは、誰でもが出来るのに意外と多くの人間がやっていないことだ。履歴書の凄い書き方とかゴミみたいな話はしない。

僕は基本的に社会性の欠片も無いタイプで、高校時代なんぞ不登校気味、バイトの経験は家庭教師と大学の研究補助みたいなものしかやったことがない、社会とは対極にいる。サークルはボランティア系とかインドアな感じのをほそぼそと。

運動部に所属していたこともなければアットホームな接客業とかも経験がない、というかできない。

(飲食とか接客業できる人は、手際が良いというか、本気ですごいと思う)

しがない文系国公立大の男だったが、IT系で上の勝率。営業ではなくエンジニア枠なので、理系の専門的な人間と同じ土俵で受かった。
(現に入社してから、文系だったのは営業枠だった奴以外皆理系だった)

多分、僕より凄い経歴だの資格だのを持っている人間は多数いると思うが、それでも就活が上手くいかない人や、何も経験したことないや、っていう人間はぜひ読んでみてほしい。

その① ”八百屋で魚の話をするな”

まず、第一の基本はコレにつきる。

特に海外留学やら凄い資格やらを取った人間は、このせいで落ちている迄ある。
どういうことかと言うと、タロウ君が八百屋の面接を受けているとしよう。

面接官「八百屋のウチを希望しているあなたの長所はなんですか?」
タロウ君「はい! 私は魚に詳しく、大学でも魚の研究をしておりました! 魚の図鑑を昔から読むのが好きで、魚漢字検定一級を持っています!」

こうして見ると、結構笑えるのがわかると思う。頓珍漢なこと言ってるな〜、と。しかし、多くの就活生がこれをやっているのだ。

君は、海外留学をして英語が他の大学生よりも話せるとしよう。それは武器だ、いわゆる長所だと考えているかもしれない。

だが、それは長所ではない。

少し語弊があった「場合によっては長所だし」「場合によっては長所ではない」のだ。

勘のいい学生は気付いているかもしれないが……上記の例で言えば、タロウ君が今語っている「魚に詳しい!」と同じだ。
八百屋に、いくら魚が詳しい事を主張しても、それは八百屋から見て長所たり得ないのだ。

八百屋が求めている能力」こそが、八百屋面接の場においての長所と定義される。八百屋がほしいのは、魚に詳しい人間ではなく野菜が詳しかったり、好きな人間である。傍から見れば当たり前のようなことでも、面接の場では緊張して君の得意な魚の話をしたくなってしまうわけだ。

君がいくら英語がペラペラで留学してきたとしても、英語を必要としない会社には何の意味もない情報なのだ。

その② ”専門知識よりポテンシャルを語れ”

君は大学時代に、就職する分野の勉強をしていたかもしれない。

しかし、そんなものはなんの自慢にも武器にもならない。

そもそも企業は、何のために君を新卒で採用するのだろうか。そこに疑問を持つ必要がある。

君の専門的な知識に惹かれて雇う? そんなことはしない。

実際にどうかはさておき、会社の人間は君が大学時代に学んだ知識など何も重要視していない
君が学生時代によっぽど偉業を成し遂げていた天才でも無い限り、だが。

君にも言い分はあるだろうが、就活は心理戦だ。人事の気持ちに立つ必要がある。
君がなにかに詳しいとしても「今働いている俺達より優秀」であられては困るのだ。
『学生時代にちょっと勉強されただけで、何年と働いてきた自分たちよりも優れている筈がない』

その前提で君が「自分はいかに優秀か」と語った所で「働いたこともないガキが偉そうに」と思われるのがオチである。

そして、会社にもよるものの基本的に君を雇うという行為は企業にとって「負債」である。

教育にも金がかかるし、給料に加えて君の保険料やら在籍データ管理の維持費やら色々な金がかかる。

君を20万ぐらいで雇ったなら、だいたい会社は毎月君に50万くらい損失を出す。お前は会社に入って毎月すぐ50万も利益を出せる程優秀か? と思っているわけである、相手は。
(そもそも50万を毎月すぐに利益を出せるなら、就職じゃなくて起業したほうが良い)

そもそも、即戦力が欲しいのであれば、新卒ではなく中途の経験者を雇う。

それなのに、新人を雇うというのは「将来、今の負債以上の働きをしてくれるだろう」という期待の投資なのだ。

現状多少なにか専門的な知識があろうと、君が毎月50万の利益を会社に生み出せない以上、その専門性を語ったところでさほど評価点にはならない。何なら、50万以上稼いでいる俺達に何を偉そうに、と思われるのだ。心理的にも数字的にも何もメリットがない。

その③ ”最低限勉強はしたほうがいい”

君の専門性を重要視していない、とは言ったが、無勉強でいいというわけでもない。

そもそも、大前提の知識すら無い場合は流石にポテンシャルも何もない。

八百屋を受けるのに、全ての野菜を知っている必要はないが「ヤサイってなんですか?」というレベルは論外であるのと同じである。

君が金融業界をなんとなく志望して、銀行を受けたいな〜と思うなら、銀行でやってる最低限の業務ぐらいはググっておいたほうがいい。
何も専門書を買って勉強しろ、と言っているわけではない。「ヤサイってなんですか?」と言わないレベルでいい。

何から知識をつけたら良いかわからない場合は「どうやってその会社が利益を出しているのか」位の知識量が一つのラインだろうか。

「銀行、どうやって儲けてる」とかでググって、人に説明できる程度勉強してみよう。

あくまで企業は「利益を出す」ために動いているのであって、ボランティアでやっているわけではない。必要な人材は「利益が出せる」人間で、あらゆる活動は利益を出すためにやっている。最優先事項が利益の出し方と言ったところだ。

もちろん、詳しいに越したことはないのは事実だし、その業界がどういった知識、どういった人材を求めているのか、がわかれば尚良し。

あんまり複数の業界に渡って就活を繰り返していると、勉強の手間が増えるので、RTAするなら一つの業界に絞って勉強するほうが楽ちんではあると思う。

その④ ”ちゃんとした格好を”

当たり前といえば当たり前だが……君がどんな素晴らしい性格をしていても、外見の情報のほう重要となる。残念ながら。

そも、数十分程度の面接で君の性格の素晴らしさの何がわかるというのか。
その程度でわかられたら、何年も君と共に過ごし、君の良さを理解している友人に失礼なまである。

とりあえず、髪は切って、スーツとかは一着ぐらいは新しい身の丈にあったものを使う。入学式の時に使ってたスーツを使いまわしたりしない。

ちゃんとした格好をすることで、特に加点されるわけではないが、減点を回避できるという点では、トータル得点になる。
減点を無視できるほどのよっぽどの何かを持っている自負が無い限り、とりあえず「普通」な格好をしておく。大概の人間は普通すら出来てないので、普通にしとくだけで人より優れてるように見えるなら、非常にお得な行為である。

「普通」が嫌な破天荒な君は、起業をしたほうがいい。

そもそも、なぜ普通じゃないと駄目なのか? というのも人事の気持ちに立とう。

君が金髪でロックンロールなスタイルで面接で受かって、君が仕事ができなかったとき、怒られるのは誰か? そう、人事の人である。

人事の上司から「やっぱり、パツキンロック野郎は駄目ったじゃねえか! 目ェ節穴かよ! どこ見てんだ!?」
と言われてしまう。目に見えてわかる地雷は怒られちゃう隙を与える。

人事も、たった数十分で優秀な人材を掘り当てることはできないと思っているので、せめて駄目だったときの言い訳がしたいな、とも考える。
だから、学歴が良かったり、普通の格好をしていて、といった言い訳ポイントも見られる。駄目だった場合は、言い訳ができるから。

後「眉をカット」して貰おう。眉の手入れするだけで、費用対効果が半端じゃない。初見で「ウワっ、陰キャ」みたいな印象を回避したいと思うなら、兎にも角にも「眉を整えろ」。男女問わず。就活以外でも良い印象与えるから。

眉、カット、で検索ぐらいは今見ている便利な板でお店が出てくるので。そんなお金もかからないので。眉が未整備な人間は本当に眉を整えろ。


とまあ、この辺まで落ちる原因と簡単な対策だったが

「じゃあ具体的にどんなことを面接で喋れば良いの?」という疑問があると思う。

ここからは、有料記事とさせていただき、RTAの真髄テクをつらつらと書いていこうと思う。

知識にお金が出せる人間が成長する。ってのは働いてからでもそうであるし、きちんと大学生をしていれば「無料の知識は限界がある」ということも学んでいるだろうから……。こちらも、責任を持って有料でノウハウをまとめようと思う。
なんでも返金できる機能があるみたいなので、役に立たないと思ったら返金処理をしてほしい。

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