Visaやマスターカードの復活はいつか?

VisaやMAなどの決済銘柄はそろそろ本格的に買いを検討してもいい水準・時期に来ているんじゃないかと思っていますので、そのわけを少しだけ書いていこうと思っています。

まず、Visaなどの決済銘柄がどれだけ株価がやられているか?現時点で年初来▲3%程度です。
S&P500が27%も上がっているのに
そこまで株価が不調の要因はいくつかありますが、現在かなり意識されているのが、旅行需要の減少です。
クレカビジネスは、特に旅行先で使用してくれることで一気に収益性が高くなります。

しかし、コロナでそもそも旅行自体ができないことで収益性が落ちています。この部分が主に嫌気されてるんです
実際に海外でのカード使用(クロスボーダー取引)額は2021年でだんだんと改善に向かっては来ているものの、平均的に2020年から2~3割も下落した水準となっています。

一方で、決済額全体(国内)についてはすでに2020年水準を超えているというデータもあり、注目点は海外旅行の回復に絞られています
年末商戦を控えた多くの小売店・メーカーのコメントを見てみても消費自体は堅調であることは確かなようです

つまり決済系の株価を押し下げている旅行機会の減少が今後どうなるのかが重要だということです

旅行需要について
ビザは2023年、マスターカードは2022年にコロナ前水準に回復するとコメント
このあたりは確実性のない部分ですので、間をとって2022年後半には2019年の水準まで海外旅行が戻り、収益性の高いクロスボーダー取引も復活すると考えてみましょう。

そうすると決済関連銘柄たちのPERは過去対比でも相対PERでも安くなることが明確に示されます。

今後想定される株価の動きとしてはこのファンダメンタルの回復に支えられた銘柄の割安さを市場がどのタイミングで織り込みに行く、つまり上昇するのか?といったところでしょう。

他の銘柄の動向次第ではありますが、今後注目する価値は大いにある銘柄・タイミングでしょう。
懸念点としてBNPL(あと払い決済)の普及などのような決済手段が代替されることがあげられますが、現時点ではクレカのメリットである安全性の部分が、BNPLやほかの決済手段では担保できていません。

長期的懸念になるかもしれませんが、この割安さの解消という点ではスルーしてもいいと思っています

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