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ランキングサイトの虚偽表示。運営者に損害賠償命令!不正競争防止法

皆さま、こんにちは。弁護士をしております、中野秀俊と申します。今日のテーマですけれども、ランキングサイトの虚偽表示。運営者に損害賠償命令!というお話をしたいと思います。

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ランキングサイトの虚偽表示

これは何の事例かというと、あるランキングサイトがありました。そこである会社が嘘の表示をされました。そんな事はないのにもかかわらず、嘘の事実を書かれ、ランキングが最下位であると表示されたという事で、損害賠償請求をしたというものです。ランキングサイトによって会社の信用を傷つけられたというケースですが、法律的には何が問題になるかというと、不正競争防止法というものがあります。不正競争防止法とは、競争するのは良いけれども、こういったズルい行為をしてはいけないという事で、これを防止するための法律です。この中に他人の営業上の信用を害する虚偽の事実を告知し、又は流布する事を禁止するというものがあります。つまり、他社の営業上の信用を落としめるような嘘を言ってはいけないわけです。もし言った場合には、損害賠償請求や刑事罰もあります。

ランキングサイト運営者が気を付けるべき法律

今回それが問題になったわけですが、ランキングサイトの運営者としては、注意しなければいけない点があります。ランキングなので、特定の事業者に順位をつける事になります。1位や最下位という話になるので、1位の業者は良いのかもしれませんが、最下位や下位の業者にとってはそれだけで結構な痛手になってしまうわけです。そこにプラスして虚偽の事実があると、これについては先ほどご説明した通り不正競争防止法の問題となってきます。ランキングサイトを運営する事業者については、そこに対して損害賠償や最悪の場合は刑事罰という場合もあります。なので、法律違反で制裁が加わる可能性があるという事は非常に注意が必要かと思います。

運営者がやっておきべき法律

ランキングをつける事自体は当然、問題はありませんが、ランキングのつけ方、その根拠はきちんと説明ができるようにしておかなければいけません。また、なぜ第1位なのか、なぜ最下位なのかという事については、きちんとエビデンス、証拠、見解をもっておかないのと後から訴えられた時に損害賠償や刑事罰となってしまうというところは注意が必要かと思います。

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