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スクエニ・gumiに措置命令!有料ガチャの優良誤認表示【景品表示法】

皆さま、こんにちは。
弁護士をしております、中野秀俊と申します。
今日のテーマですけれども、スクエニ・gumiに措置命令!有料ガチャの優良誤認表示というお話をしたいと思います。

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有料ガチャの景品表示法違反として優良誤認表示

スクエニ・gumiのスマホゲームについて有料ガチャの景品表示法違反として優良誤認表示があったのではないか、つまり事実よりも盛った表現があったのではないかという事で措置命令がとられたという事が、大々的に報道されました。この優良誤認表示とは、読んで字のごとしですが、優良だと誤認させる表示となります。これはどういう時に当てはまるかというと、実際よりも盛った表現、事実とは異なる表現、要するに実際よりも良く見せるという事になります。
例えば、ガチャであれば「ガチャのレアキャラがこれだけの確立で当たります」、「100%当たる」としていても実際は50%だったという場合です。こういった優良誤認表示という事で実際よりも盛った表現をしていたと今回、指摘をされました。当然ですが、実際よりも盛った表現をしてはいけないですし、事実とは異なる表現もしてはいけません。

景品表示法違反になるとどうなるのか?

では、この景品表示法違反になるとどうなるかというと、措置命令といって、きちんと直して下さいという形になります。「こういう風な形になっているけれど、実際はこうなわけでしょう?」、「レアキャラ当たる確率が50%にもかかわらず、100%と書いてあるでしょう?だからきちんと直して下さい」これが措置命令です。これは行政、消費者庁が指摘するものになります。また、そのほかに課徴金というものもあります。これは行政、消費者庁などが下す罰金の様なものになります。通常、罰金というのは裁判所の手続きを経るのですが、課徴金は行政の判断、裁量で「あなたはそういう事をしていたので、売上の何%を罰金として払いなさい」などという形で命じる事ができるものになります。更に、刑事罰もあります。いきなり刑事罰になるかというと、なかなかならないとは思いますが、措置命令を何回もしていたのに直さない、頻繁に違反行為を繰り返している場合、この刑事罰もあり得ます。
景品表示法違反はついつい売らなくてはいけない、サービスに加入してもらわなければいけないという事で盛った表現をしてしまいがちなのですが、こういった制裁がありますし、今回は大きな企業なので報道にも出ましたが、措置命令が公表されるというケースもたくさんありますので、注意していただければと思います。

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