ミドルクラスで道具を揃えると、いくらぐらい?【スキー・スノーボード・スキーボード】

 今年はいろんなところをで「値上げ」に悲鳴が上がりますね。缶コーヒーですら値上げになっている時代なので、いままでの金銭感覚では心が追いつきません。

 そんな頃に道具を買い替えて・・・なんて考えていると、いったいどれくらい予算を考えねば。。。と悩むところ。今回はスキーもスノボも、もちろんスキボも嗜むGRの中の人が、中級者クラス、ミドルクラスを想定してもし自分が道具を選んだらいくら?という記事になります。皆さんのお買い物のご参考になれば幸いです。

 なお価格については参考として楽天市場の価格を参照しています。また具体的なモデル名は紹介を差し控えさせて頂きますのでご承知下さい。

まず最初に

 これら3種のスノースポーツの中級レベル、となると、始めた頃から共通して更新しなければならないものがありますのでそれを先にご案内します。

 それはヘルメットとゴーグルです!

 ヘルメットなんて本気出しすぎだし、ダサいし要らなくね?と思う方もいらっしゃるでしょうが、実はスキーもスノボもスキボも、転倒などによる頭部外傷が急に増えるのが中級以上の方です。特にスノーボードではスキーと比較して頻度が高く、痛ましいニュースは毎年見られます。

 そしてゴーグルですが、ヘルメットをせっかく使うならゴーグルはとても良いものです。あったかいし、雪も気にならないし。使ってない人は損ですよ、損!

 で、実際に選んだとしていくらになるか?調べてみるとちょっと前に比べて結構値段がこなれてきてますね。

 ヘルメット 7000円
 ゴーグル ノンブランド7000円 ブランド15000円

 ヘルメットに関してはかなり安いのもありますが、ヘルメット協会の認定を受けていないヘルメットは頭部を保護しない可能性があるので、認定されているか確認して購入をおすすめします。
 ゴーグルについては中華ブランドが乱立していて、はっきり言って良し悪しの判断が難しくなっています。安心して性能が期待できるのはブランドもので、こうしたものはレンズの交換も簡単だったりで総合するとコスパは良いものなのですが、ノンブランドは安いほど使い捨て感が否めない他、曇りやすかったり、コーティングやミラーが剥がれやすかったりするので、後で後悔しないのはやはりブランド物になります。
 この二つは長く使うものでもあるので、良い機会があれば良いものを買う形で良いと思います。ゴーグルも必ず必要ではなく、サングラスで楽しむ方も普通にいらっしゃいますしね。あ、スキー用のサングラスはガラスのものは割れてしまうのでお気をつけ下さい。

 昔からスキーをやっている人だと意外と驚く話なのですが、今のスキーはほとんどがビンディングが元からセットされて販売されています。ビンディングを別途選ぶのはフリースキー、バックカントリーがほとんどで、スキーボードもGRの上位モデル以外はだいたいセット済みです。
 これに対してスノーボードは板とビンディングが別なのが普通なので、今回の板はスキーとスキーボードについてはビンディング付き、スノーボードについては別々に考えます。

 で、値段をみると・・・

スキー 80000円
スノーボード(+ビンディング) 40000円+20000円
スキーボード 40000円

 こんな感じですね。スキーに関して、もしフリースキーで検討する場合はここに20000円のビンディング代が追加になると思って下さい。

 高いですよね。10年くらい前ならこの価格からだいたい20000円くらい安かったものですが、今は気合を入れないと買えない感じです。

 ただスノーボードに関してはビンディングは次のブーツでも影響する他、他の板でも簡単に転用できるので、ヘルメットなどと同じくいいタイミングで良いものを選んだり、ブーツに合わせて買うなどのことがあるものなので、ここでの価格は実際は暫定です。もともと良いビンディングを持っていれば板の代金だけで済むのがスノーボード利点ですね。

 スキーでは昔は板を買い替えると元板からビンディングを外して付け替える事がありましたが、今はそれはあまり一般的ではなくなっています。モデルによってはビンディングの性能を加味して出来上がっているモデルもあったり、そもそも特定のビンディングの取り付け構造しか持たない板も存在します。そしてこうした板はそもそも「板だけ」での販売が稀になっています。フリースキーなどではまだつけ外しなどがありますが、スキーではそうではない、と考えておきましょう。

 スキーボードでこのクラスはGRではInnocent、Kleshaあたりが該当してきます。その中でもビンディング付きで選びやすいInnocentくらいのところで価格を見てみました。ビンディング付きだとだいたいこれくらいの価格からですね。
 しかし注意なのが、スノーボードブーツでも履けるとされているソフトブーツ仕様のもの。実はソフトブーツでのスキーボードは工夫しないと、私でも苦戦するくらいに大変なスノーギアです。慣れればもちろん滑りは楽しめますが、慣れるまでがすごく大変で、周りでこの組み合わせで楽しんでいる方に教えてもらってやっと楽しめるような種類になります。スノーボードから気軽に導入できるように見えますが、その道のりはかなり大変なので、中級という観点ではこれはおすすめしません。※しかしソフトブーツならではの柔らかさ、軽さは他にない面白いスキボです。経験できる機会があれば乗ってみると新しい発見もあり、面白いですよ。今取り組んでいる新しい企画のスキーボードでも通常の組み合わせのほか、この組み合わせでテストしてみる予定ですしw

ブーツ

 スキー 50000円
 スノーボード 30000円
 スキーボード 40000円

 ブーツはゲレンデでの快適さに直結する他、上達にも大いに作用します。中級を考える方はこのブーツは妥協しないほうが幸せになれます。ブーツは長く使うものになるので、買い替えることを考えて買うよりも今の「ベスト」を選ぶくらいにした方が、結果楽しいし上達も凄く早まります。

 スキーだとワンランク良いもの、というイメージになるのでやはり安くありません。このクラスはフィッティングも工夫されているものが多いので、初級クラスに比べて快適性が段違いになります。それだけでも非常に価値があるのですが、やはり尻込みしてしまう価格になってしまいますね。
 スノーボードはお話が長くなるので先にスキーボード。スキーボードではスキーで言う中級クラスは結構ブーツが勝ってしまって滑りにくくなることも多いので、それより一段階柔らかいブーツを選ぶと滑りやすくなります。そこに若干の価格差はあって、スキーボードの方が気持ちお得に選ぶことが可能です。もちろん使いこなせるならばスキー用中級モデルでも良いですし、普段スキーとスキーボードを併用される方は、メインで滑る方にブーツの性能はフォーカスした方が良いですね。
 スキーでは「剛性感」、スノーボードでは「一体感」がこのクラスは必要になり、やや選ぶ上で大事な部分が区別されます。どちらも本格的に楽しみたい方はそれぞれでブーツが必要になるかも・・・高いですが・・・。

 問題はスノーボードのブーツ。というのは、選ぶビンディングによっては専用のブーツを選ばないとならないからです。
 近年のスノーボードでは、ワンタッチで履ける仕組みが流行り始めています。こうした機構を持つビンディングは脱着が非常に楽で、リフトから降りるたびにギコギコやる手間が省けるし、脱ぐ時も簡単なのでリフト待ちが簡単です。
 ですがこうした仕組みのビンディングは安くなく、対応するブーツを選ばないとならないケースがあります。そうするとかなりの出費を覚悟しないとならないのです。

 価格をみると・・・ビンディングで40000、専用ブーツになるならブーツに40000くらいは用意が必要です。一般のスノーボードブーツが使える仕組みのステップインシステムのビンディングもありますが、それらもビンディングで50000くらいは必要です。

 実は私も、もともと使っていたボードのビンディングが壊れたのでステップインで購入を検討していますが、これがなかなかびびってしまう値段。スキーボードのソフトブーツテストにも使いたいので欲しいところですが、まだなかなか踏ん切りが・・・。できれば実物見て買いたいし。。。
 そうそうそれと注意点。あるステップインシステムのビンディングは「ベースだけ」で売っているものがあります。それを勝ってもブーツ側に取り付ける側がないと履けないので、「安い!」と思って急がないようにご注意ください ※ポチりかけたw

 総じてみるとやはりスキーは高く、スノーボードはブーツの選び方次第、スキーボードは比較的リーズナブルというところに落ち着きました。これが上級向けになると価格がとんでもないことになるのが昨今なので、そこから見ればまだ「安い」もの。今やスキーやスノーボードの上位モデルは板だけで100000円でも買えないものばかりで、スキーボードでも組みわせでは100000を超えるものも出てきています。さらにそこに、板に負けないブーツもビンディングも必要になって・・・。GRのSaltoroと上位ビンディングの組み合わせで超えてしまいますしね。これでも相当頑張っての価格なので、ご容赦いただければ。。。

 今回は私の観点で価格を見てみましたが、実際はそう大きくずれることはないと思います。にしても中華ブランドの価格の安さ、同じ販売側としてなんでこの価格で販売ができるんだ?と思うものもあるので、皆さんはお買い上げの場合は十分にご検討いただいて、後悔のない良い出会いがあればと思います。

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