中古ショップのスキーボードは子供用に使えるのか?

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 先日買い物に出た際にリサイクルショップに立ち寄りまして、スノースポーツ関連の商品がたくさん出ていたので見に行きました。
 すると、数ある板が並ぶ一角に子供用のブーツや板がまとめて展示してあったのですが、その並ぶ板の中にスキーボードが・・・。

 おおう・・・。このお店、多分知らないで置いている・・・。

 こうしたケースは珍しく無いことで、売り場の都合から短い板がまとめられて売られていることは多く、過去に「売ってたんですが子供に使えるの?」というようなご質問は何度もお伺いしております。

 結論から言うと、子供用の板にはしないほうが良いです。

 こうして並べられる板の多くはプラスティック製の固定式ビンディングのものが多く、簡易的でとても安いのが魅力に見えます。しかし実際は短くとも「大人用」で、ビンディングが外れないのが子供にとってとても危険なものになります。

 子供は頻繁に転倒します。一般のスキーは転倒時の安全性を高めるために外れる仕組みの解放式ビンディング、一般で言うアルペンビンディングが用いられますが、固定式ビンディングは外れません。
 外れないと、骨折や捻挫の可能性が高まります!大人のサイズで例えると、外れない120〜140cmの板を履いているようなもの、こう考えるとちょっとヤバいな?と気がつく方も多いでしょう。

 また、中古ショップなどのこうした板は製造から随分年月が経過しているのでプラスティック部分の劣化がある場合があり、こうした板を子供が履くと不意に壊れて板が外れてしまう懸念が出てきます。そうして外れてしまった板は一人でに滑ってどこかに行ってしまい、最悪周りのお客さんにぶつかるなどして怪我を負わせてしまう可能性も考えなければなりません。
 これが大人ならば自己責任で対処、対応可能ですが、子供では責任は負えません。

 これらの他に細かな話として調整やセッティングの問題や、そもそもの構造の問題もあり、子供が使うならばやはり解放式の適切な長さのスキーか、ジュニアでも使用可能なスキーボードを選ぶのが無難です。

 ただ、こうした話が一般に浸透しているか?といえば難しいもの。一般では「短ければ子供でも使える」と誤解しているケースは多く、その辺の周知はスキーボードの普及活動で重要な動きになると感じています。

 ちなみに「子供用の固定式スキボってないの?」って話もありますが、ありました。今ではほとんど手に入れにくいものばかりですがファンスキー全勢期にはそう言うモデルも登場していました。
 しかしいまそれが手に入ったとしてもその板は20年近く前に製造されたもの。と考えればほとんど「無い」と考えていただいたほうが良いかもしれませんね。
 一応GRではジュニア向けにも使えるモデル「Ifwish」で、固定式ビンディングの取り付けを可能にしています。その組み合わせならば子供でも固定式は使えますが、やはり転倒時のリスクを考えると子供には可能な限り解放式のビンディングでの使用をお勧めしています。

 子供にどういった仕様の板を履かせるか?は親の考えにもよるので一概に「ダメ!」とは言い切れませんが、この機に一度頭の中に留めておいて頂いて、実際に選ぶときに参考の一助にして頂ければ幸いです。

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