長らく愛されてまいりましたSnowFairyも完売となりました！

　GRの短い歴史の中で最も長く販売されたのがこの９０ｃｍのSnowFairyでした。可愛らしいグラフィックと扱いやすい乗り味、しかしそこ知れない滑走性能で多くの方にご愛用頂いております。

　既に完売したGRのファーストモデル「ForFree」と「WhiteLand」とともに誕生したSnowFairyは、私個人としても非常に愛着があります。チューニングのマイナーチェンジを含めて８年も販売されたSFは、その完成度の高さゆえに越えることができなかった小さな巨人でした。

　上でお話したとおりこの板は金型をお借りしたものです。当初はすぐにでも金型を作り新しい板にしようと思っていましたが、あまりの完成度の高さにこの壁は非常に大きく、その可能性ゆえに長らく愛された一台になりました。

　何がすごいって９０ｃｍなのに滑りが得意なこと。従来の９０ｃｍクラスのスキーボードは短いせいで滑走が不得手な板が多く、滑りをまず楽しみたいGRのコンセプトにはやや合わないものでした。しかしこのSFは違って滑るのがむしろ得意と言わんばかり。この金型を設計した方の奥深い考えに大変勉強させて頂きました。

　　そのことは乗ってらっしゃる皆さんが感じられたことでしょう。大人でも子供でも楽しめるSFは、GRにとって無くてはならない存在でした。

　グラフィックの愛らしさも受け入れられた理由でしょう。可愛いけど可愛すぎない、GRのラインナップでも目を引くそれはデザイナーとしても大変な苦労の上にできたものでした。特に女性の意見を反映させるのが難しく、いまでもこの苦労は思い出します。

　そんなSFもIfwishにその座を譲ります。より扱いやすいスキーボードを目指したIfwishには、確実にSnowFairyのDNAが受けつがわれています。滑りやすくよりマイルドにより楽しく。SnowFairyが教えてくれたことはIfwishの特徴になりました。

　今季ちょっと足りないかな？と思って追加生産したSFは思いのほか売れてしまい、予定よりちょっぴり早く完売になってしまいました。これも皆さんが愛してくれたからですね。
　ちなみにSnowFairyのGRロゴが他と違うのは皆さんお気づきでしょうか？この特別なロゴはファーストモデルのみのロゴです。その特別なロゴが今後使われることは無い予定ですが、もしかしたら？

　来週に最後の一台が出荷されて終了になります。最後の一台も今まで同じくしっかりと仕上げて、長くお客さまに愛されていただければと思います。

　GRを支えてくれた雪の妖精に、お疲れ様。ありがとう。
　でもどこかの雪の隙間から彼らはきっと覗いていますよ。