有機ELと偏光レンズの相性

 今日のブログは少し変わったところから。スノースポーツでは安全などのためにアイウェア、サングラスやゴーグルの使用が勧められています。これらは見易さだけでなく、スキー場での強烈な紫外線を防いで、重症になると失明の可能性のある目の日焼け、雪目や、後の白内障の予防にとても効果があります。
 また普段の日中と違い、スキー場では上からだけでなく下からも光を受けるので見づらく感じます。見えないと危険ですし疲れますから、アイウェアはおでこの飾りにしないで正しく使って下さいね。

 さてそんなアイウェアには、見易くするために「偏光レンズ」がもちいられていることが多くあります。偏光レンズは見にくくなる光を防いで見易くするもので、釣りやマリンスポーツ、スノースポーツでは特に有用です。先ほどの「下からの光」を遮るだけでもかなり見やすいんですよ。

https://note.com/grski/n/nc3be4356979a

こちらの記事などに偏光のことは詳しく解説しています。良かったらご参照下さい!

 しかし偏光レンズには少し気を使う特性があります。機種などによってはスマホの画面が見にくくなるんです。

 この見にくくなると言うのがただ見にくいだけならまだ良いのですが、ものによっては画面が真っ暗に見えなくなってしまいます。しかもいつも使う縦画面では普通に見えるのに、写真撮影などで横画面にしたとたんに真っ暗!なんてことで、故障など疑う事もあるようです。実際に私も経験があり、雪山での使い勝手が悪く困った事がありました。

 この見にくくなる症状は、有機EL液晶のスマホで特に影響があるようです。有機EL液晶はとても発色が良くて見やすい液晶で、様々な液晶に用いられています。その見やすくするために有機EL液晶にはその仕組みに偏光板が用いられていることがあり、これが見にくくさせている理由になります。

 偏光レンズと偏光板は同じ方向の光は見えるものの、互いに直角になると見えなくなる特性があります。先ほどの縦画面でみえていても横画面で見えなくなったのはこれが原因で、その頃の私は首を傾げて写真撮影をしていたこともありました。

 最近だと円偏光板や必要のない液晶の開発でこの問題はだいぶ改善されていますが、でもやっぱり相性があって傾けると見にくかったりする事はあります。これからスマホを買い換えたり、ゴーグルなど新調される方は購入するときに確認しておくと良いとおもいます!

 GRではこのような話題もご案内しています!皆さんでも何か情報があればおきかせ下さいね!

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