チューンナップのメリット、デメリット

 スキーのチューンナップって複雑でよくわからないもの。そもそもなんでやるのかよくわかりません。
 だって、そのままだって滑るじゃん。

より良く快適に

 いま、滑りに満足しているならチューンナップは必要ありません。もし「もう少し滑りがいいといいなー」とか「アイスバーンでも普通に滑れればいいのに」と思うなら、それはチューンナップの出番です。
 +αを期待できるのがチューンナップの役割です。みんなが四苦八苦するような雪でも軽快に滑れたり、良く行くゲレンデに合わせたチューンナップを施す事で、より楽しく滑れる。そんな効果がチューンナップでは期待できます。皆さんご存知のワックスは、こうしたチューンナップの一つです。

 長板のスキーではチューンナップの優劣が競技の出来映えやタイムに直結します。そういったシチュエーションの少ないスキーボードだとあまり馴染みを感じませんが、その意味を想像する事はできると思います。

チューンナップのデメリット

 しかしデメリットもあります。チューンナップは要求される技術や経験がかなり多く、敷居が高いのです。なのでどうしても気軽に…と出来ません。更に必要な用具が多く、導入するにもかなりお金がかかります。失敗すると取り返しの付かないことにもなりかねず、チューンナップによって使いにくくなってしまうことすらあります。

 依頼するのにもお金がかかります。車のチューンナップと同じで満足するまでお金をかけてしまうこともあるので、こうした注意もあります。

するメリット、しないメリット

 スキーでは必要なメンテナンスとして最低限ワックスは必要です。世の中には一切ワックスを使わない「ノーワックス教」なる方々もいらっしゃるようですが、今はGRでもオススメしているリキッドワックスもありますからずいぶん手軽で簡単に、失敗しなくなっています。

 エッジチューンナップなどはプロに依頼するならメリットがありますが、ヨクワカラナイならば自分ではしないメリットのほうがあるかもしれません。エッジはたった0.5度の違いで乗り味に違いが出るもので、削りすぎると復活不可能なものなので、そう言う意味でも考えてもらうと良いかと思います。

 錆び落としなどはしないメリットはありません。錆びは即落とすのがいちばん良いです。正しいやり方さえ知っていれば難しい事もあまりないので、ワックスよりも先に覚えておくと良いかもしれませんね。

 乗り味に満足しているならしないメリットがあります。チューンナップはフィーリングを大きく変える事があるので、行った結果満足出来なくなる事もあります。この場合はメンテナンスとしてワックスくらいに留めるのが懸命でしょう。

 満足していないならチューンナップは大いにメリットがあります。チューンナップによって大きく化ける板も多く存在するので、機会があれば相談してみるのが良いと思います。

 このようにチューンナップは、様々な見方でメリットとデメリットが存在します。チューナーでもある中の人としては、気になるなら相談してみるのがもっともメリットがあることではないかと思います!

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