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猫太夫との最後の誕生日に思い出話


2023 7/30 9:11撮影 誕生日の朝


今日(7/30)は猫太夫の誕生日…という事になっている日です。

当時(2010年9月)今はすっかり姿を消してしまった
地域猫のような猫たちがいる海岸で生後一か月程度、大人の猫に
蹴散らされながら、私が持ってきたおやつを食べている所を
連れ帰ったのが出会いです。
病院に連れて行くと、「大体生後一か月、7月の暮れか
8月頭の生まれだろう」
と診断されたので、なら「7月の暮れにしよう
そう決めてから、早13年の月日が経ちました。

2010年9月12日撮影 拾ってきてすぐの頃

人間で言うと今年で68歳 仕方がないのかもしれませんが、
昨年頭から食欲不振で歯が折れていたことが発覚し抜歯
夏ごろには跛行から変形性関節症が発覚し
年の瀬には肥大型心筋症からの肺水腫…立て続けの不調が続きました。
思えば今まで、肛門腺の破裂を数度経験した程度で病気とは無縁の
すこぶる健康優良児で親思いのいいやつだったなあなんて思います。

未だに後悔していることがあって、猫太夫が2歳の時に
色々あって実家を離れて両親に猫太夫を任せ
(と言っても毎週帰っては一緒に過ごしていました)
外で暮らしていた時期に、当時ストレスなどで酒癖が悪くなっていた
父が酔って扉を閉め忘れて猫太夫が大脱走。
探しに行った父が興奮した猫太夫に酷く噛まれて救急車沙汰
数針縫う大怪我だった事もあり「こんな猫を家に置いておけるか!」
と、家に置いておくことが難しい事態になってしまいました。

そうなると選択できるのは、
里親に出すか?預けれる場所に事態が落ち着くまで預けるか?
どちらかを選ばざるを得なくなってしまいました。

言い訳になりますが、当時の私は生活に難があって
金銭面でも仕事の面でもペット可の物件に引っ越すと言うのが難しく
当初は預かってくれる人を伝手を辿り探していましたが
唯一見付かった知人は先住猫がいる家庭で難しく
かと言って里親に出すのは論外…
出来る限り考え抜いた結果、近くのペットホテルに預ける事に。

ペットホテルにて撮影

ほぼ毎日時間の許す限り仕事終わりに会いに行っていたとはいえ
事態が落ち着くまで、と言うか解決するまで結果的には丸一年近く
ペットホテルに預けていました。

ペットホテルの方には事情を説明し、良くしていただきましたが
部屋は一畳半程度の空間。よくある狭いケージに区切られただけの
ペットホテルと比べると広いですが、今まで一軒家の中を
気ままに過ごしていた彼からすると狭く
当時から神経質な猫だったので他の方の預けた犬がずっと
うるさく吼えている騒がしい場所に人間の勝手で連れてこられ
…当たり前なんですが、猫の一年は人間でいう四年です
狭く見知らぬ人たちのいる騒々しい場所に猫時間で四年間
閉じ込めざるを得なかった。
寂しい思いをさせてしまった事を未だに後悔しています。

詳細に関しては割愛しますが、色々手を尽くし何とか一年で
実家に戻り、再び家で一緒に暮らすようになりましたが
色々な無理をしてしまい、後にですが人生面で失うことが多かった
そんな時期でもありましたが、辛かった時もどうしようもなく
心折れた時もずっと傍にいてくれて
今まで本当にたくさんの思い出と色々なものを私にくれました。

無いと分かっていても、何時までも普通の毎日が続く、
そんな風に思っていました。
今日と言う日を迎えられはしましたが、現実とはどうしようもなく
来年の誕生日は迎える事は出来ない、それは間違いなく事実です。

肥大型心筋症で、心不全を伴う場合(肺水腫や胸水がそうです)
生存期間の中央値(この病気で50%の猫が亡くなった時点までの期間)は
3か月から6か月、1.5年とされています。
中には数年生きたなんて言う記事もあるにはありますが… 
奇跡が起きない限り、残された時間はそう長くないのは確かです。

毎日、薬を飲みながら頑張ってくれていますが
辛そうな姿を見るたびにもう頑張らなくていいよ
声には出しませんがそう思います。
嫌いな病院に行く回数も増え、思うように食べれず眠れず 
本当に毎日よく頑張ってくれています。

残った時間がどれくらいで、どんな形になるかはわかりませんが
彼が頑張ろうとする限り、これからも出来る事をしていこうと思います。

乱文長文となりますが最後までお付き合いありがとうございました。


2023年7月30日 19:16 撮影


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