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Booking.com不正アクセス詐欺に巻き込まれる

これが、おもしろ体験三昧であるはずもないのですが、せっかくの体験、他の人に注意喚起が出来たら少しは体験した甲斐があったかもしれないという思いで記事を載せる事にしました。


チベットへ行ってから、どこからか湧いてくる動きたい想い、自分の固定観念の枠を超えたいという衝動のようなものが湧いてきて、ただその想いに突き動かされて年末年始にイギリスに行く事にしました。

飛行機を予約し、さらにホテルをBooking.comで予約しました。
このサイトは色々問題を聞きますが、海外のホテルがたくさん載っていて、直前までキャンセル可能な予約が出来ることもあり便利なサイトなので利用する事にしました。

キャンセル可能な予約をして、ホテルにメッセージボードで連絡し予約が出来ていることも確認して一安心していたのですが、予約から10日後くらいに、「アカウントに不正な動きがみられます。クレジットカードの認証を行うので一度決済してください。決済された金額は返金されます。24時間以内に決済しないとキャンセルになります。」といった主旨のメッセージが来ました。

Booking.comアプリ内のメッセージ

ホテルとすでに連絡を取り合っていたメッセージボードだったこと、
ちょうど、他のホテルを検索していたので、それが不正な動きと見られたのかと思い完全に信じ込んでしまいました。

支払い用のリンクに飛び、素直にクレジットカード情報を入力しました。
しかしエラーになり決済出来なかったので、同じカードで何度かトライし、さらに家族カードだったので、限度額の問題か何かかと思い、いくつかのカードを試しました。
今思うと怪しい決済画面なのに、それを無視するくらい、決済を成功させたい、ミッションをクリアしたいという方向に気持ちが向いてしまっていたようです。

結局、どのカードもエラーになったので、同じメッセージボードに「決済エラーになるので、明日カード会社に確認して決済します」と連絡を入れたところ、ホテル側から、そんなメッセージは送っていないので、リンク先に飛ばないようにと注意を受けて、初めて事態に気づくことになります。

ホテルからの連絡

Booking.com が不正アクセスによって一部乗っ取られているのか、サイト内のメッセージボードにフィッシングメッセージが届くという信じられないような仕組みになっています。

そこからがもう気持ちは地獄で、どこまで被害に遭ったのかも分からず、でもとりあえずカード番号を盗まれたかもしれないと思い、利用したカードを全て停止、再発行の手続きをしました。
さらに、パソコンがマルウェアに汚染されている可能性もあると思い、Microsoftの「セイフティ スキャナー」を使いフルチェックをしました。

何度も決済を試みた分、エラーになったのは嘘の画面で実際は決済されてしまっているかもしれない、カード番号が盗まれて即座に利用されているかもしれない、不安は尽きません。
カード会社から、利用明細はすぐにはデータとして上がってこない場合があるので、10日間ほど様子を見てくださいと言われ、毎日カード利用履歴を確認して気が気ではない日々を過ごす事になりました。

ネットで検索すると日本のホテルでも同じような事案があったようで、ニュースになっていました。
「Booking.com 不正アクセス」で検索すると色々出てくると思います。
海外では自己責任が当たり前ですが日本のホテルはどのような対応を取ったのでしょう…

この出来事からまだ1週間しか立っていませんが、不正利用はなさそうで、カード再発行に係る手数料の被害のみですみそうです。
決済からカード停止まで2時間ほどの出来事だったからかもしれません。
クレジットカード会社のセキュリティと、すぐにホテル側が連絡をくれたおかげだと思います。
確定ではないので今でも万が一を考えると不安で仕方なくなりますが、本当にラッキーだったと思うようにしています。


違和感がある事には注意を向けて気をつけていたつもりですが、海外のホテル予約で翻訳はすべてアプリにお任せの英語だったからかもしれませんが、こんなに簡単に騙されるとは…

・Booking.com の支払いの仕組みと違っていた。
・Booking.com は日本語で利用できるのにリンク先は英語のみだった。
・決済金額がポンドではなくユーロになっていた。
・カードの有効期限とCVCの入力の仕方がおかしかった。

今思うと完全に怪しいサイトでした。
画面右下にチャットで質問できる仕組みもあって、今は怖くてサイトが開けないので確認できませんが、確か英語かヒンディー語で入力する旨書いてあり、今思うとそれも怪しい事でした。


こうして、いくつかの違和感をキャッチしているにも関わらず、なぜ信じてしまったのか…

やはり、ホテルに悪いと思ってしまった点が今回の最大のミスではないかと思います。
このままキャンセルでも構わないと思いつつ、親切なホテルだったので勝手にホテルに悪いと思い、さらに自分は払えるという事を示したかったのかもしれません。不自然な行為だったと思います。

こういう被害に遭った時どうしても、何が悪かったのか、なぜこんなことになってしまったのかという理由を探したくなります。
さらに、何か今までの行いが悪かったのか、悪いものがついているのか、カルマ的な避けられない出来事だったのかなどなど。

しかし、そうではなく、ただ注意が不足していて騙されることになったのだと思います。
何かのせいにしても、自分の行いを恥じても何も良いことはなく、後悔しても過去は変えられない、世の中にはこういった出来事が存在していて、それを経験しただけなのだと思います。

人を疑って生きるのはとてもエネルギーがいる事で疲れます。
出来れば疑わずに生きていきたい。
疑えば疑うほど、疑うような出来事を引き寄せてしまう可能性もあります。
なぜこんな出来事が起こったのかを考えるより、起こった出来事に対して自分は何を感じてどう思ったのかに意識を変えていくと、色々見えてくるものがあり、少し心が軽くなります。

なかなか意識を変えていくのは難しく、つい揺れ動いてしまいますが、それでも意識を変えて行く方が自分には助けになると思います。
怖い世界だと思えば怖い世界が目の前に広がり、優しい世界だと思えば優しい世界が目の前に広がると信じたい。被害を最小限に食い止められそうなこともこの考えが助けてくれているような気がします。

気持ちは上がったり下がったりを繰り返していますが、それでもやっぱり、違和感に注意をしつつも、心をオープンにして、その真ん中、中道を生きたいと改めて思いました。

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