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ヒマラヤ聖者が伝授する《最高の死に方&ヨーガ秘法》- 成瀬雅春

チベットへ旅行に行った時にツアーメンバーの話から成瀬雅春さんのことを知り、成瀬雅春さんが書いた面白そうな本はないかなと探していて、この本を見つけました。

哲学的な本もしくは、修行の仕方が書いてある難しい本だとイヤだなと思いつつも電子版を購入して読む事にしました。

この本は、主人公がヨーガに出会ってからヨギになる物語で、主人公の視点でヨーガの世界を知る事ができ、分かりやすくとても面白い本でした。

瞑想というものがどういうものなのか、もう少し深く理解出来たように思います。
そして、普段の自分の生活の中で一つ一つの作業に対して集中する力が湧くのを感じました。
この本の影響だと思います。

ヨーガが目指すもの
・自分を磨き上げる事
・解脱

本を読んでいると、手塚治虫のブッダというマンガに出てくる行者が思い起こされます。
マンガの中では、厳しい修行の中で命を落とす者もいて、どんなに厳しい修行をしても解脱には至れないという事が書いてありました。

この成瀬さんの本に書いてあることは、さらにその先に到達できる世界と到達するための心構えが描いてありました。

でもヨーガや修行に心惹かれますが、私が目指すものは、そこではないような気がします。
修行とはなんでしょう。

生きる事は修行で、辛い事があっても頑張るという事を聞く事がありますが、好きな考え方ではありません。
まず、自分を追い込まないこと。
そして、好きな事をひたすら自分で探究する事、それが修行と言うならいいなあと思います。

本を読みながら、覚醒や解脱について考えました。
私は、覚醒とは自分が何者かに目覚める事だと思っています。
なので覚醒してもまだまだその先があります。
この本には覚醒して世界に貢献する為の指南が書かれていました。やはり覚醒が最終地点ではないのだなと思いました。

ヨーガとは
・この瞬間に居続けることができる技
・究極のコントロール

途中、三昧についての教えもあります。
三昧とは、とても深い意味のある言葉だと改めて気づきました。
私も三昧と名乗っている以上、この言葉の重みはしっかりと意識しておきたいと思いました。

また色々な事を、本やワークショップ、セッション、人生の中で学ぶ時、ただ言われた事を実践するだけでは足りない事にも気づきました。
実践してみて、自分がどう感じるのか、そこから自分なりの創意工夫を取り入れる事で、さらに教えてもらった事を深めることができるのだと思います。
そこは今までサボっていました。

本のエピローグには解脱についても書いてあり、深遠なるこの叡智に感動しました。

読み終わって、この本一冊でなんとたくさんの気づきをもらえたのだろうかと感動しています。
心に残る一冊になりました。

2024年1月 少し内容を修正しました。

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