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定泉寺 田谷山瑜伽洞(たやさんゆがどう)

江島神社にお参りした後、帰りの電車まで時間があったので、田谷の洞窟に行くことにしました。

田谷の洞窟は元鶴ヶ岡二十五坊の修験道場で、洞内には無数のノミ跡があり、たくさんの仏様が行者の手により壁面に刻まれているそうです。

前から興味があったのですが、洞窟で修行の場となるとなんとなく暗くて重苦しい場所のような気がして腰が引けていましたが、なかなか来られる場所ではないので思い切って行ってみることにしました。

大船駅から神奈川中央交通のバスに乗り洞窟前というバス停で降りるとすぐです。
実際に行ってみると本当に素晴らしい場所で、行って良かったです。


まず、洞窟のある定泉寺さんのお堂に入りお参りしました。
その後、洞窟に入りたい旨を伝えて、入場料を支払い、頂いた注意書きを読みながら洞窟へ向かいます。

洞窟に入る手前にロウソク立てが置いてあり、それをお借りして入り口でロウソクに火を灯して洞窟の中に入りました。

洞窟に入ると、湿度でムワッとして少し心配になりましたが、しばらく歩くと湿度にも慣れ、重苦しい感じも全くなく逆に何があるのか探検のようでワクワクしました。

早足で歩くとロウソクが消えそうになるので、消えないようにゆっくりと歩きました。
ゆっくり歩く事で洞内の静けさに同化していくようで心が静まります。

洞窟内には仏像や曼荼羅などいろいろな彫刻が多数あり、見落としがないように案内版でどんな仏像が彫られているのかなどを確認しながら歩きました。

両界曼荼羅のどちらの空間も良かったのですが、私は最後の方にあった奥の院が印象的でした。
亀の彫刻があり躍動感でしょうか、言葉にし難いのですが私には生きているような感じがして圧倒されました。

洞窟は三層構造になっていて、それがすごく不思議で交差している道もなく、ぐるぐる回っていつの間にか入り口に戻りました。
案内板はありますが、無くても道に迷うことはないと思います。
ロウソクもどちらかと言うと足元を照らすための明かりのイメージで、照明もあるので暗くて何も見えないなんてこともありませんでした。
ゆっくり見て周りだいたい20分強かかりました。

ちょっと怪しく聞こえるかもしれませんが、神秘の世界を探究する人、自分が何者かを知る旅をしている人を応援してくれるような温かい空気感がありました。
きっとたくさんの供僧が応援してくれているのだと思います。
心を静めたい時や、今一度自分を取り戻したい時にお参りに来ると良いのではないかと思いました。

私が行った時はちょうど外国の方が観光で来られていました。特に神秘的な事に興味がなくても、歴史に興味があったり、手彫りの洞窟で三層構造になっている不思議な場所として、そういった場所に興味がある方にも良い場所だと思いました。

またいつかご縁があったらぜひお参りさせて頂きたいです。
お参りさせて頂きありがとうございました。

合掌

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